愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

読書・書評

This is London

「イギリス」「ロンドン」と聞いてまずぱっと思い浮かぶ典型的なイメージというと、「ビッグベン」「タワーブリッジ」「ロイヤルファミリー」「バッキンガム宮殿と衛兵」「赤いダブルデッカーバス」「ハロッズ」などなど。そしてそういうところで金髪碧眼の…

007のようにはいかない、スパイ救出大作戦とミートボールの謎

1919年、内戦まっただ中のロシア。ボルシェビキの勢力がどんどん強くなるロシアに、たった一人潜入していたイギリス人スパイは、なんとピアニスト。しかし反革命派を取り締まる、チェカと呼ばれる警察の追及は日に厳しくなり、潜伏はどんどん難しいものに。…

【子供の本棚】女装する王子様の話

8歳児の小さいさんはグラフィックノベルを随分愛読している。何というか、日本のコミックともちょっと違う感じの海外の漫画本。その中でもこの本はお気に入りらしく、アメリカから持ってきて何度も何度も読んでいる。The Prince and the Dressmaker作者: Je…

2019積読解消:シャーロックホームズ

シャーロック・ホームズ大全作者: 鮎川信夫,コナン・ドイル出版社/メーカー: 講談社発売日: 1986/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (11件) を見るせっかくロンドンにいるからと、年末年始にかけてシャーロックホームズの話を…

アトーチャ駅を出て

Leaving the Atocha Station作者: Dr Ben Lerner出版社/メーカー: Granta Books発売日: 2013/03/07メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見るマドリードに行く前に、せめてマドリードが舞台の本を一冊でも読んでおこうと思い、図書館で借りた小説…

3人の男と犬が船に乗って珍道中

去年の9月、テムズ川のボートレースの話を書いたところ、セネシオさん(id:cenecio)から、"Three Men in a Boat (To Say Nothing of the Dog)" を思い出す、とコメントをいただきました。そのことについて、ちゃんとフォローアップを書いてなかった!のでこ…

生まれたことが犯罪?!

2019年は読まないで家に溜まっているいわゆる積ん読状態の本をなるべく解消するのと、友達からおすすめされた本を積極的に読もうと思っている。人のおすすめって、自分があまり手に取らなそうな本を読んで知らなかった世界を知るきっかけにもなるし、ニュー…

本当のダウントンアビーの話

以前はまりまくってものすごい勢いで見てしまったダウントン・アビー。このドラマが撮影されたのはハイクレア・キャッスルと言う実在のお城。カーナーヴォン伯爵と言う本当の貴族がそこで暮らし、まさしくダウントン・アビーの時代、ダウントン・アビーらし…

本を捨てる。町中にある可愛い無料ライブラリー

ロンドンに引っ越すことになった陳家。この1ヶ月は引越しネタでわたわたしそうです。ロンドンに引越しなんて素敵!とよく言われるし、実際色々楽しみなことも多い。が、今現在のところは楽しみなフェーズはとっくに過ぎて、、向き合わなければいけない様々な…

岸恵子、お巴里と離婚の本

アメリカの図書館にある日本語の本を適当に掴んで読むシリーズ。 アメリカの図書館にある日本語の本は、地元の日本人が寄付したものが置いてあることも多いので、海外生活や国際結婚についての本が結構な割合である。前回紹介した本も多分そんな感じで長い間…

国際離婚の本

地元の図書館にある日本語の本を適当に掴んで読むシリーズ。「国際離婚終着駅、もう一つのクレイマー・クレイマー」と言う何だかものすごいタイトルの本があった。ずいぶん古びていて、出版は1982年となっていた。国際結婚終着駅―もうひとつのクレイマークレ…

ガールズパワーの本、そしてシニア・ガールズパワーの本

子供が春休みに読みたい、と自分のお年玉で買った本。Good Night Stories for Rebel Girls作者: Elena Favilli,Francesca Cavallo出版社/メーカー: Particular Books発売日: 2017/03/02メディア: ハードカバーこの商品を含むブログを見る日本語版も出ている…

【読書日記】生まれてどーもすいません・舜臣さん

地元の図書館にある日本語の本を片っ端から掴んで読むシリーズ。太宰治全集〈1〉 (ちくま文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1988/08/01メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (10件) を見る天気の悪い冬の日に読んでしまった太…

読書記録まとめて

2017年、地元の図書館にある日本語の本を読み漁るシリーズを始めました。図書館から適当に掴み取ると存在さえ知らなかった作家の作品が読めるのはなかなか楽しいです。なぜかインスタグラムのほうに読書記録を一部アップデートしていたので、それをこちらに…

最後の秘境東京芸大

友人がなぜか貸してくれたこの本。最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常作者: 二宮敦人出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/09/16メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (11件) を見る 入試倍率は東大の3倍! 卒業後は行方不明多数!!…

読書日記:日輪の遺産

アメリカの図書館にある日本語本を掴んで読むシリーズ。 マッカーサーの秘宝に関するミステリーと思いきや、悲しき戦争ヒロイン的要素も満載の小説だった。 日輪の遺産 (徳間文庫) 作者: 浅田次郎 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2000/04/07 メディア: …

しょぼしょぼと泣きたい時に

もういい年になってくると、ワーワーと声をあげて泣くようなことはそう滅多にはなくなる。でも何の拍子かで悔し涙を流したり、犬も食わない夫婦喧嘩をして涙が出てくることがないわけでもない。泣いてデトックス、とか泣いてスッキリ、とも言うけれど、不思…

Crazy Rich Asians、金持ちすぎるアジア人が映画化で嬉しい。FOBの話も。

もう2年ぐらい前に読んで面白すぎた小説、Crazy Rich Asians。Crazy Rich Asians作者: Kevin Kwan出版社/メーカー: Allen & Unwin発売日: 2013/08/22メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 自分の彼氏がシンガポールの御曹司だということを知らずに…

2017子連れおギリシャ旅③ ギリシャ神話刷り込み成功

食べ物ばかりに目がいってしまう我が家、でもギリシャであと見るものといえば遺跡。しかし、子供にとってはただボコボコに壊れた瓦礫みたいなものばかり見せられて、飽きないか、ちょっと心配に。ギリシャ滞在、子供もなんとなく行くよりは、ちゃんとレファ…

地元の暗黒小説

世界各国の色んな都市を舞台にした、ノワール小説のシリーズがAkashic Booksという出版社から刊行されています。 残念ながら東京はまだ無いみたいだけど、アジアだったらマニラとかムンバイとか。イスタンブール、ロンドン、もちろんニューヨークやロサンゼ…

【読書日記】オバマのおすすめ、オはオオタカのオ

本屋や図書館に行っても、どの本を読みたいか見当もつかない時は、オバマ大統領に聞いてみよう! ということで、ホワイトハウスが出している、「大統領夏のオススメ読書リスト」2016年版の中から、一冊読んでみた。 H is for Hawk (The Birds and the Bees) …

青島ダァ

青島さんといえばやっぱり自分の中ではテレビの人で、「いじわるばあさん」、あと何だったか覚えてないけど、高見知佳と司会をしていたテレビ番組を結構一生懸命見ていたのを急に思い出した。政治家だった、知事だったっていうのは、オマケぐらいの印象しか…

乙女が密告する話

アメリカの図書館の日本語本を読むシリーズ。普段あまり小説を読みつけないので、直木賞と芥川賞の違いもよく分かっていないが、「感動の芥川賞受賞作(2010年)」を読んでみた。もしかしたら、芥川賞作品を読んだのはこれが初めてかもしれない。あ、花火は…

赤川次郎まつり

ベイエリアの片隅の小さな図書館にある日本語蔵書を読み漁るシリーズ。ずどーんと安部公房祭りの後は、赤川次郎が来ました。阿部の次が赤川なのは、ABC順だからです! ネガティヴ (集英社文庫) 作者: 赤川次郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/11/04 …

安部公房まつり

図書館にある本を手当たり次第読んで見るシリーズ、安部公房。 思えば「純文学」って一番読まないジャンルであり、「純文学」とは一体何なんだろうと考えずに今までいたけれど、Wikipediaによれば「大衆小説に対して、大衆性より芸術性に重きを置いたもの」…

「あ」から始まる読書日記

地元の図書館に、ちょうどいいぐらいの量の日本語の本が置かれているのに気がついた。ただどの本も自分から進んで手に取るかと言われればそうでもなさそうなものばかりでピンと来ない。多分150冊ぐらいあるのにひとつも興味がわかないのもどうかと思うが、わ…

Crazy Rich Asians 金持ち過ぎるアジア人(華僑)の話

重たかったロシア文学の話の次は、軽めの小説を。これまた家に転がっていたもの Crazy Rich Asians 作者: Kevin Kwan 出版社/メーカー: Allen & Unwin 発売日: 2013/08/22 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る カリフォルニア育ちのチャイニーズ…

Posessed:ロシア文学のめくるめく、深淵な、恐ろしい?世界

子供が生まれてからこのかたろくに本など読む時間もなく、すでに5年。通勤時間に読書時間を取れるかな、と期待したものの思うようにページは進まず。これではいかんと、これから3ヶ月の間に、まずは(英語の)本を何でもいいから10冊は読んでみようと決めた…

続・にわかサッカーバカ

結局ドイツが優勝して終わったワールドカップ。スペイン語チャンネルから流れるワールドカップテーマソングがすっかり耳についてしまった身としては、1ヶ月間続いた試合が全部終わってしまってちょっとしたワールドカップロス状態です。そんな心のスキマを埋…

注文の多い地中海グルメクルージング

最近活字に飢えているようで、何でも手当たりしだいに読みたくて仕方がない。子供を寝かしつけながら図書館で借りた本を必死で読む毎日。しかしやはりどうしても食べ物関連の本にばかり食指が動いてしまうようだ。注文の多い地中海グルメ・クルージング作者:…