愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

歯科矯正心の準備

先日歯科矯正を始めた子供であるが、さすがに最初の数日は痛がったので、痛み止めを飲んでしのいだりしていた。

思えば同じ年頃で私も矯正したけれど、薬も飲まず、だまーって耐えてたなあ。

歯磨きなどメンテナンス方法も、先生が専用の歯磨きセットをくれて丁寧に教えてくれた。

器具が口の中に当たって痛い時には、蝋を丸めてワイヤーやブラケットの上に貼りつけて凌ぐ。これにはびっくり。私の時はやらなかったなあ。

思えば子供の時に先生に受けた指示なんて何も覚えていない。親に伝えていたのかな。矯正歯科医に限らず、今の先生は、子供に直接話しかけて子供に説明してくれるのはすごくいいなと思う。

歯科矯正にまつわる色々、子供は子供で、こういう本を小学生の時に読んでいたので、ある程度前知識というか、覚悟はあったらしい。

The Baby-Sitters Clubという小学生に人気のシリーズがあるのだけれど(Netflixでドラマにもなっている)その作画も担当している漫画家Raina Telgemeierの子供時代を描いた自伝的グラフィックノベル

家に転がっていたけれど読んだことは無かったけれど、この機会に私も読んでみたら、舞台はサンフランシスコだった。彼女の年齢も私とあまり変わらないので、どちらかというと私と同じ時代のティーンエイジャーの話。

もともと歯列矯正を始める予定のところに、転んで前歯を折ってしまってさらに大変な治療を受けることになる作者。ひたすら痛いし見栄えも悪い矯正器具を着けたり治療がなかなかうまくいかなかったり、それにあわせて中学生から高校生へと多感な時期の話、そして当時起きた大地震の話などが語られる。

昔のサンフランシスコでも、やっぱりその景色や雰囲気を懐かしく思い出してしまった。

そして読んでいて決して一筋縄ではいかない、色んなモヤモヤや複雑な気持ちが入り混じる、思えば楽しくもあるけど結構しんどくもあるティーンエイジャーという時期の感覚を、読んでいてうわーっと感じて、読後はなんだかちょっとモワンとした、なんとも言えない気持ちになってしまった。苦笑。別に暗い話では無いんだけれど・・。

しかし読んでいて驚いたのは、アメリカとはいえ、さすがに30年前は結構医者も親もエンパシーの無い無神経なことを子供に言ってたんだな・・ということ。あとこの家族特有だとは思うが、なにかとそりが合わない小さい妹との関係も見てて疲れた。

ちなみにこの妹との話を描いた続編的な本もある。これも家にあって読んだけれど、なんだかさらにぐったりしてしまった母だったのでした(苦笑)