愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

子供の沼

親が不時着の沼にはまっている間、10歳児がはまっていたのがアガサ・クリスティの沼。

小学生になって最初は「ギリシャ神話」にはまり、次に「ハリーポッター」にはまり、さらにギリシャ神話の神様と人間のハーフの子供達が活躍する話「パーシー・ジャクソン・シリーズ」にはまり、転じて今度は13歳の探偵の女の子が主人公の「ルビー・レッドフォート・シリーズ」にはまり、ここ数か月は殺人ミステリーを好んで読むようになった小さいさん。

子供向けのミステリーものも色々ありますが、だったら本格的なものを読んでみるかいと10歳の誕生日に「オリエント急行の殺人」を買い与えたところドはまりしてしまった模様。

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アマゾンのサイトには無かったですが、本屋さんで買ったこのカバーデザインが素敵です。

この後「ABC殺人事件」「そして誰もいなくなった」とあっという間に平らげてしまい、間がもたなかったので、今はエルキュール・ポアロの分厚い短編集を読んでいるところです。

灰色の脳細胞を持つベルギー人の探偵エルキュール・ポワロさんのシリーズは、子供が読んでも十分に面白いらしい。実は私も祖母や母がミステリーものが好きで、本棚にアガサクリスティーの作品がだーっと並んでいるのを読んで育ちました。といっても、今のロンドンの家にそういう本は全くないのですが、子供が同じものに興味を持つのが不思議といえば不思議ではあります(ホームズも読んでみたけどこちらは微妙だったみたい)。

ロックダウン中から夜は家族で映画やドラマを見ることが多くなりましたが、ひっきょうアガサクリスティーものや殺人ミステリーものが増えております。以下は見たもの覚え書き。

オリエント急行殺人事件 (字幕版)

オリエント急行殺人事件 (字幕版)

  • 発売日: 2018/02/23
  • メディア: Prime Video

ポワロというと、NHKでもやっていたデビット・スーシェがはまり役の「名探偵ポワロ」ですが、こちらはケネス・ブラナーが監督主演した2017年版。ジョニー・デップジュディ・デンチ、オリビア・コールマンにペネロペ・クルスと、とにかくキャストがめちゃくちゃ豪華。テレビのポワロさんに慣れていた目には、このポワロさんはもっとエゴの強い感じにも見えましたが、キャストの豪華さとビジュアルが良かったかなあ。あと、イスタンブールのレストランのキッチンで、ポワロが囲まれていたトルコのパンがめちゃくちゃ美味しそうでした。

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ポワロやミスマープルなど謎解きをする人は誰も出てこない、他には誰もいない孤島のお屋敷に集められた人達が、次々に殺されていく話。この話は子供の頃読んだはずなのですが、内容が全く記憶になく、映像で見るとかなりダークな話で結構怖かったです。こちらは数年前にイギリスのテレビ局でミニシリーズとして制作されたもの。チャールズ・ダンスなどの役者陣がそろっていて、それぞれの登場人物の過去などもうまく描かれていました。原作には多分無いお色気シーンとかは要らないんですけどね!結構早いうちで殺されてしまう、お屋敷の召使いミセス・ロジャーズが作るロブスターのスフレなどのお料理の数々がめちゃくちゃ美味しそうでした。

www.youtube.com

日本ではNHKで放送されたみたい。

#52 ナイルに死す

#52 ナイルに死す

  • 発売日: 2016/01/22
  • メディア: Prime Video

日本でもおなじみの名探偵ポワロといえば、やっぱりこの人。私が子供の頃にそれこそNHKの海外ドラマシリーズで放送されてたと思うのですが、イギリスでも再放送をえんえんと流していたりするので、これも子供が一生懸命みています。昔は日本語の吹き替えで見ていたものを、今はもとの言語で見ているわけですが、ポワロさんの口調など、当時の記憶と違和感が無いのがとても不思議。

テレビシリーズを子供と見ていたら、登場人物の中にハリー・ポッターのアジア人のガールフレンド役だった女の子が出てくる回があって、あれ?と思ったのですが、なんとこのシリーズ、1989年から2013年まで続いてたんですね。実はポワロが登場する話は全て映像化されているそう。「ナイルに死す」も見ましたが、ここでも、殺されてしまうアメリカ人役でエミリー・ブラント(メリーポピンズの人)が出てきてこれまたびっくり。ケネス・ブラナー版でも近々「ナイルに死す」公開されるみたいなので、そちらも見てみたいです。ここでは特に美味しそうなものは無しw

ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密(字幕版)

ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密(字幕版)

  • 発売日: 2020/07/08
  • メディア: Prime Video

これはアガサ・クリスティではなく、現代のアメリカを舞台にした映画なんですが、お屋敷に人々が集まったところで殺人が起こり、奇妙な名探偵が登場したりと、ちょっとアガサ・クリスティを思い起こさせるような設定になっている映画です。ものすごい南部訛りの探偵役を、ダニエル・クレイグが演じています。ナイルに死すのエミリー・ブラントも、ダニエル・クレイグもイギリス人なんですが、上手な役者さんは色んなアクセントの使い分けがすごい。そしてこれまた子供がハマっていたアベンジャーズ・シリーズでキャプテン・アメリカ役だったクリス・エヴァンスが悪役というところも、子供にはツボだったようです。

おまけ:

子供がハマった、子供向けのシリーズ小説ものはこちら。