愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

在外投票

もう何度目かになる、ロンドンでの在外投票をしてきた。

海外の投票は、日本に送って数えるため期日前投票になる。期間は日本よりずっと短く、今回は5日間ほどだった。ロンドンの大使館まで行かなければならない。私はまだ近い方だが、遠くから来る人は大変だと思う。

でも大使館の中に入るのは、すべてが日本式で処理される空間を体験するという点で、少し楽しい。だから行くのは苦ではない。

「あっ、こちらにお名前を」「あっ、選挙区の変更は大丈夫ですね」「あっ、ではこちらへ」と、腰の低い「あっ」を何度も繰り返す係員のお兄さんに案内される。別のテーブルで用紙の書き方の説明を受ける。もう何十回、何百回と同じ説明をしているのだろうな、お疲れさまですと思いながら、私も聞き慣れた説明を聞いて投票用紙を受け取る。

投票用紙を二重の封筒に入れ、最後に在外選挙登録番号と署名をして終わり。三つの封筒は、私の地元の選挙管理委員会宛ての住所が書かれた封筒にまとめて入れられ、PTAの会費徴収で使いそうな手提げ金庫に、パタン、と入れてもらって終了した。

これからこの投票用紙は飛行機に乗って日本へ向かい、それぞれの地元の選挙管理委員会に送られる。期日までに、ちゃんと届くといいけど。

今回初めて気づいたのだけれど、この二重の封筒には「在外投票」とわざわざ印刷されていた。投票用紙そのものではないとはいえ、封筒に名前を書かなければならないので、少し記名投票っぽいというのにも気がついた。もっとも、日本で郵便投票をする場合も同じだけれど。

今回は急な選挙だったこともあり、日本の政治をそこまでしっかり追っていたわけではなかったので、初めて聞く政党名もあった。候補者や政党について、AIも使いながら慌てて調べる。インターネット黎明期、20歳で初めて投票したとき、調べようにも本当に何も分からず困ったことを思い出す。

今は、自分の意見に近い政党や候補者をマッチングしてくれるサイトもあったりして、便利になった。ただ、○×形式のアンケートの答えを一致させるだけでは、やはりニュアンスは違う。年齢が上がり、守らなければならないものが増えてきたせいか、この点は賛成だけれど、ここはどうだろう、と思う部分もそれなりにあった。候補者に失言や妄言がないかどうかも、つい調べてしまった。

うーん、どの政党もどの候補者もピンとこないな、と思いながらも、権利はきちんと行使せねばと投票してきた。

そんな話を友人たちにすると、民主主義が機能していない国から来ている人もいるので、選挙がきちんと選挙として行われ、投票できるということ自体が羨ましい、と言われることがある。

みなさん、ちゃんと選挙には行きましょう。

追記:昔住んでたカリフォルニアでは、選挙管理委員会から200ページにもわたる候補者のスタンスや投票にかける議案に関する参考資料が送られてきていたのね。

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