愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

召喚未遂


ポストを開けると、また私に陪審員の召喚状が来ていた。ワシントンDCにいた時にも送られてきたこの召喚状(id:Marichan:20040326#p2)、実は刑事モノのドラマが大好きなので是非自分も密室で12人で怒ってみたいとひそかに期待していたのですが、結局アメリカ人じゃないから、送るものだけ送ってきて、「じゃあ来なくていいです」といわれるのがいつものオチです(涙)。この召喚状、州が持っている選挙登録名簿や運転免許証名簿などから無作為にコンピューターで抽選して送ってくるのです。私の情報は多分免許から。でもそこにはわざわざガイジンです、なんていう情報が無いので、私が外国人であるということは、カリフォルニア州政府は全く知らないのです。多分知っているのは国土安全保障省(とその下の移民局)ぐらいなのでは?と思います。なのでガイジンかどうかは召喚状が送られてきた本人が自己申告。そうすると「あっそう、じゃあもう呼ばないから」と二度とお声はかからなくなります・・・


さて、ワシントンの大陪審では、陪審員になるために会社を休まなければならず、会社がその分のお給料をくれない場合、一日30ドルが支給されるとのことでしたが、送られてきた書類によるとカリフォルニア州は半額の15ドル。やっぱり財政難?ウワーン 特に前もって担当する裁判が決まっているわけではなくて、とりあえず指定された日に出頭して、担当になるような裁判があるかどうかお声がかかるのをひたすら待つようです。指定された日から5日間は待機期間で、その間にお声がかからなければ、その後1年間は陪審員のお仕事は免除。裁判は8時から5時の間にあって、でも「陪審員として働かなければならない期間はその裁判の期間です」などと書いてありますから、長丁場の裁判だと辛そう。DCの召喚状になかった親切な記述としては、「裁判とは待たされることが多いのが特徴ですので、何か読むものなど時間を潰すものを持ってくることをオススメします。またラップトップ用の電話回線も用意してあります」だそうです。


仕事も中断されるし、待たされるしなので、みんな陪審員になるのはいやみたい。裁判を担当する前には面談があって、その人の信条などを聞いたりするのですが、召喚状が来た同僚は、陪審員をやるのがイヤだったので、面接の時に「黒人はキライです」と思い切り言い放ったら、家に帰してくれたそうです。うーむ!


未成年や年寄り過ぎたり(年齢もチェックしないで送りつけるらしい)前科があったり、私のように外国人だったり、病気だったり、警官などの職業についていたりする場合は、お役御免になったり、陪審員をやるのを延期することができます。そのためのイイワケ用紙が返信用封筒と一緒に同封されていました。私は一番最初の選択肢「私アメリカ人じゃないんで・・・」というところに日本人とだけ書いて送り返すだけ。あーつまらない!