愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

試験終了

1か月以上にわたって行われた、子供の試験がとうとう終了!!

日本と学年の区切りが違うので、日本の制度と比べて説明するとちょっとややこしいんだけど、大雑把に言うと中学(=義務教育)卒業試験的なものがありました。これはGCSE (General Certificate of Secondary Education)と呼ばれています。

全国レベルで実施されるこの試験、卒業試験でもあり、入学試験でもある。

この卒業試験の結果で、次の進学先が決まったりもします。

本試の前に、模試も何度もあったので、プレッシャーがずっと続いていた子供。といいつつ、合間に剣道の試合に出たり友達と出かけたりと、色々バランスをとりつつ頑張りました。

教科は、全員必須のもの(英語や数学など)と、自分で選択するものがあり、子供が受けたのは10科目。

英文学 (シェークスピアとかを論じるもの)
英語(いわゆる国語的なもの、表現の技術や文法など)
宗教学
数学
化学
生物学
物理学
歴史
スペイン語
日本語

日本語は、学校で授業があったわけではないのですが、「コミュニティ・ランゲージ」といって、学校で授業が提供されていない場合でも、家庭で話しているなど慣れ親しんでいる言語であれば、その試験を追加で受けることも可能とのことで、受けました。

子供の同級生たちも、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、ペルシャ語にアラビア語など、色々な言語の試験を受けたようです。

試験は科目ごとに複数あり、数学は計算機を使って解く試験、計算機無しで解く試験の2種類があったり、外国語だったら話す・書く・聴く・読む・・の分野それぞれ別に試験があったりするので、なかなか長丁場。途中1週間の試験休みはありましたが、5月から6月の間はほぼ毎日試験でした。

それも無事先週全部終わり、今は開放感たっぷり!

他の学年の子供達はまだ7月半ばまで学校がありますが、子供の学年(11年生)は試験終了と同時に、学校もおしまいで、早めの夏休みに入りました。

イギリスの学校、公立でも中高一貫的なのですが、この後は今の学校に残る子、学校を変える子と、それぞれ違う進路を選ぶことになるので、11年生でいったん今の学校は卒業、の形になります。

といっても、イギリスの学校、大学卒業までは「卒業(Graduation)」という言葉を使わないっぽい。なので、今回も卒業式があるわけでもなく、Leavers Assemblyという学年集会に毛が生えたようなものがあっただけでした。もちろん親が行くことも無し。

子供は生徒会長をやっていたので、一応学年を代表してスピーチをしたそうです。

そして試験の後は、プロム!イギリスにもあるんですねぇ、フォーマルなドレスを着てダンスパーティーがありました。

試験直後の開催だったので、試験の最中にドレスや靴の調達を考えなくてはいけなくて、親としてはちょっとめんどくさかったんですけど!しかも生徒会長だったので、多少オーガナイズの部分にも関わるなど大忙しでした。

でも当日はスーツ着たボーイフレンドが花束持ってお迎えに来てくれたりして、ずいぶん楽しんだようです。勉強大変だったけど、ちゃんと青春してて、いいね!

私が育った時代や環境とは全く違う所で子育てをしていると、子供の経験を間近で見るのは親としても色々新鮮で楽しいものがあります。

プロムでは、プロムキングやプロムクイーンなどを選ぶ人気投票もあるのですが、子供は学年で一番野心家で賞、的な賞をもらってきました。将来大物になってくれるかね?!笑

さて試験の結果は、8月の半ばにわかります。次に行く学校の申し込みはすでに終了、仮オファーも既に出ています。多くの学校は、まず模試の結果で足切りをし、実際の試験で何点以上取れていたら、最終的に入学を認めますよ、というような形でオファーを出すので、その結果を持って入学手続きに入ります。なのでまだちょっと結果が出るまで100%安心はできませんが・・。

しばらくは、試験勉強の心配がいらない自由を楽しんで欲しいものです。

フィレンツェ8:フィレンツェからピサへ

去年のイタリア旅行記も尻切れトンボだった!

marichan.hatenablog.com

フィレンツェからピサへは、電車で1時間ちょっとで行ける。フィレンツェのほうが内陸にあり、ピサはもっと西に行った所にある。

どちらも歴史的にも重要な位置を占める都市だが、観光というとピサは斜塔ぐらいしか思いつかないのも確か。

フィレンツェで現地の人にこの後ピサに行こうと思う、と言うと、ピサなんて行かないでいい!ほんとに斜塔しかないから!価値無し!から始まって結構ピサをディスる発言が続いたのも興味深かった。

そういえば、トスカーナのパンは塩気がないのが特徴なんだが、これも大昔、沿岸都市であるピサが塩の供給を絶ったのが原因だ、という言い伝えがあるらしい。

とはいえ、ピサのパンも塩気が無いらしいので、もしかしたら言いがかりかもしれないが、歴史的に貿易や税金や色んなことでライバル関係にあったことは間違いないようである。

ちなみにピサに行っても意味がない、と嬉しそうに言うフィレンツェの人々の一部は生粋のフィオレンティーニというわけではなく、フィレンツェで働いている外国人だったりもするのはなんだかおかしかった。

ピサには一泊だけ、ピサの駅にもほど近い所にAirBnBで宿をとった。

2ベッドのアパート。建物の中に入り、オーナーが住むアパートのドアベルを鳴らすと、さらにその中に小さな共有空間があり、左右にアパートが2つある、という間取り。その片方にオーナーが住み、片方を貸し出していた。

オーナーは若い女性だったけど、行き届いた掃除の感じやものの並べ方から、すごい几帳面な人なんだろうなというのをひしひしと感じた。

国によっては、アパートの中でも靴が前提だからか、こういうタイルの冷たい床の家、結構ある(イギリスでは逆に古い家はトイレやバスルームにカーペットが敷いてある所もあって、ぎえぇとなるのだが)。

靴を脱ぐ生活に慣れていると底冷えしそうと思うのだが、ばーっと水を撒いて掃除もできるし、こういう部屋が一つぐらいあっても良いかな、と時々思うこともある。

夕食は近くのスーパーで買い物して、自炊。翌日のフライト前に、斜塔を見に行くことにする。

外食日記:注文の少ないステーキ屋

会社のイギリス人上司は、面白いくらい食に保守的である。世界中の美味しいものを色々試してみたい身にとっては、私と上司の世界観は全く相容れないのだが、世の中には慣れたものしか食べたくない人もいるものである。そんな上司が好きな食べ物はいわゆる典型的な白人の食べ物・・というか、シーザーサラダとか、そういうものである。それも注文する時に、チーズは抜いてくれとか色々言う。好き嫌いも多そうである。

一度、クリスマスディナーの時に台湾の高級ウィスキー、カヴァランを頼んだのはいいが、それにコカ・コーラを混ぜて飲んでいたのには非常に失望したものである。というか軽い殺意さえ湧いたかもしれない。概して食や食文化にも興味は無いのであろう。

さて、職場では月に一度チームランチがある。昔はエチオピア料理やペルシャ料理、韓国料理といろいろ職場周辺にある店をローテーションしていた。そういう時、上司は顔は出すのだが食事には全く手を出さない、ということもある。

そんな上司が気に入ったレストランが、Flat Ironというステーキ屋。ロンドンだけでも17軒、イギリスの他の9都市にも店があるチェーン店である。

ここの店のメニューはきっぱりしていて、メインは店名にもなっているフラット・アイロンステーキかハンバーガー、スペシャルの和牛ステーキ、リブアイステーキの4種類のみ。選べるソースは4種類。あとはサラダとかフレンチフライとか、サイドディッシュが6種類。以上。迷うことさえ許されないような簡潔さである。

この店が、好き嫌いの多い上司の何かにクリーンヒットしたらしい。以降チームランチとなると、この店の名前がカレンダーに入っているので、またか・・・となりつつ行っている。なのでここ数ヶ月のチームランチの写真はこんな感じである


あともう一回行ったがあまりに同じなので写真も撮らなかった

あと一度はちょっと趣向を変えてハンバーガーにしてみた。つまりはもう4か月連続同じ店に行ってるのか・・

フラットアイロンステーキは値段が15ポンドと安いし、その割には悪くない。あと、席につくと無料でポップコーンをくれる。デザートにはこれまた無料でソフトクリームもくれる。これでサイドや飲み物をつけても20-25ポンドで済むのは、お得感もあるし、実際店はいつもランチの時間から混んでいる。しかし毎回毎回同じ(チェーン)店に行く、というのもなんだかもう疲れたよ・・・今月もここなのかな、パトラッシュ。

2年前のフランス旅行話⑦

2年前のフランス旅行話、という記事を2023年に書き始めて、なんとまだ終わっていなかった。コロナの規制がだいぶ緩み、PCR検査を受けながら旅行できるようになった頃の話。

アプリに陰性証明書を入れて持ち歩き、それをスキャンしてレストランに入ったりできるような時代だった。フランスではお店によってアプリのバージョンをアップデートしていない所があったりして、陰性証明書が読み取れずに中に入れてもらえない、なんてこともあったなあ。つい最近のことのようにも思うけど、もう5年前。

ユーロスターでパリに入り、その後ストラスブール、コルマールを回った。

marichan.hatenablog.com

コルマールからパリにまた戻り、帰りのユーロスターの時間まで余裕があったので、子供を初めてルーブル美術館に連れていくことにした。

ロックダウン中Duolingoでフランス語を始めた(実は今も続いている)ので、地図の横に立ってた警官に「どこに行きたいんですか」とフランス語で聞かれたのが、すぐ理解できたのが妙に嬉しかった。今まで単なるじゅぶじゅぶーおほほーんという雑音としてしか処理できなかったものが、急に意味あるものとして理解できる瞬間って、すごく嬉しくないですか?

美術館にほど近いパン屋、エリック・カイザーで、朝ご飯。日本にもメゾンカイザーというチェーン店があるらしいが、その本店らしい。といっても特に印象に残らないパンだったように思う。

やはりまだコロナの間だったからか、今見るとすごく空いている。

ルーブルには学生時代、クリスマスをフランスで過ごした時に、フランス人の友人と来たのが最後。当時この場所だったか、階段の踊り場付近にエジプトの小さな石像が置かれていた。あまりにカジュアルにぽん、と遮るものも何もなく置いてあったので、つい半分無意識に、そのファラオの石像の鼻の穴に指を突っ込んしまった思い出・・。警備のおじさんに、歴史的遺物の鼻に指を入れないようにと半笑いで怒られたっけ(苦笑)。

展示物だけでなく、建物そのものも美しい。

モナリザの列も、比較的空いていた。昔はもっと分厚いガラスに覆われていた気もする。

歴史の教科書や美術書で見たことがあるような有名な絵画がたくさんある。特にフランス革命やナポレオン関連の絵画は壮観であるが、今カメラロールを見てみると、絶対頭の中で大喜利しようとして撮っただろう、という写真ばかりが残されている。

これは絶対セルフィー、とか言うつもりで撮ったはず

また捨て猫拾ってきて!うちでは飼いませんよ!とか言うつもりで撮ったはず

ジュエリーのコーナーでは「自分だったらこれが欲しい」と思うやつを撮っておこう、と写真をいくつか撮ったのだが、今見返してみると去年の強盗騒ぎで盗まれたやつばかりを撮っていたのに気づいた(!!)

やはり強盗は何が売れ筋かわかっててこれを狙ったんだろうか・・(ディスプレイされていたガラスケースが同じだった、というのもあるとは思うが)

石像なのに、布の質感が出ているのがすごい

観光シーズンを考えるとびっくりするくらい誰もおらずに静寂な空間が広がり、もったいないくらいな時間だったのだが、何しろそれでも子供が展示物の多さに圧倒されて疲れてしまい、色々回り切ることはできなかった。その点、イギリスの博物館は無料だから、いくらでも出たり入ったりして、好きな所だけ見て楽しめるのは貴重だよなと思うなど。

お土産コーナーにはこんな漫画も置いてあった。大陸ヨーロッパ、特にイタリアやフランスはこういう感じの漫画が普通に浸透している感が(イギリスより)ある。

パリはいつも他の都市に行くついでにちょっと寄るばかりなので、もっとゆっくり来たいね、とも思ったのだった。

シチリア・エクスプレス

インスタでイタリア語の先生が、Netflixで見れるイタリアのドラマのオススメの一つとして紹介していたのを見た。

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親友と一緒にシチリアからミラノに出稼ぎに行って、クリスマスにもなかなか帰れない。でもミラノの道端にあったゴミ箱に入ったら、そこが地元シチリアにつながるポータルだった! ゴミ箱に飛び込んで地元と出稼ぎ先を行き来しはじめたら、てんやわんやの大騒ぎ! という話(端折りすぎ)。

1話30分にも満たない短いドラマシリーズ。大家さんにバレないようにアパートへゴミ箱を持ち込んだり、出稼ぎ中に奥さんの浮気を疑ってポータル経由で監視しようとしたりと、基本的にはかなり王道のドタバタ劇なのだけれど、南と北の地域格差、というのが結構なテーマになっている。

主人公の2人が看護師として働く病院では、ミラノ出身でもない院長が、都会人っぽく振る舞って南のことをバカにしている。なんというか、「地方出身者ほど東京に染まってイキる」感じにちょっと似ている気もする(苦笑)一方シチリアの実家のほうでは、「北の人間は冷たい」だなんだと悪口大会。しかし主人公の一人の奥さんはミラノ出身。

でも南では仕事がないので、わざわざミラノで働かないといけないのは事実だし、南では水不足で、ポータルを使ってミラノのアパートの水道にホースをつなぎ、地元に水を届けたりもしている。

あとは、そんな格差を是正しようともしない無能な政治家と政府も、ドタバタな感じで描かれている。首相がわざわざ南まで来て、「地域格差をなくします!」と心にもないことを演説するシーンでは、演説している広場に誰もいなかったり、使えない内閣のメンバーが会議室で右往左往したり。ベタなんだけど、あー、イタリアの政治、自分たちでもこういう風に見てるのねぇという感じ。

全体としては、社会風刺入りのかなりベタで王道なコメディなのだけれど、逆に「へー」と思ったのは、嫉妬の扱い方だった。

近所に住む奥さんの元彼が、主人公の留守を狙って何かと奥さんに近づいてくるのを良く思わない主人公。それでミラノに行ったフリをして、ポータルを使ってシチリアに戻り、奥さんの動向を探ろうとする。奥さんのことを愛しているからそういうことをするんだよねぇ、と、ある意味許されるような行動にも思えるが、このドラマで語られる価値観は「嫉妬するなんて最低だ」というもの。

奥さんの動向を探ろうとしていることに対し、もう一人の主人公は、「元カレが友達として仲良くしているのは、普通の関係に戻ったということだから良いことじゃないか」と言う。嫉妬する、という心理状態を持つこと自体が罪のような感じである。これがイタリア、あるいはシチリアの一般的な感覚なのかはわからないけれど、「嫉妬する側が悪い」という描かれ方は、日本の感覚とは結構違っていて面白かった。

このドラマの主人公を演じる二人はコメディアンで、フィカラとピコーネ、というコンビ名で活動しているらしい。フィカラとピコーネは彼らの苗字で、言うたらおぎやはぎ、みたいな感じだろうか。ドラマの中でも本名が役名になっていたのは、ちょっと昭和っぽい。