愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ロックダウン日記再び

1週間でこんなに目まぐるしく色々なことがワチャワチャした2021年のはじまり。学校はどうせ始まらなさそうだよな・・とは思ってはいたものの、1月4日月曜日、学校がはじまるはずの前日夜にロックダウンの発表があり、翌日から早速オンラインでの授業が始まるなど、急転直下もいいところ。

イギリスでは一日の感染者が5万人、それがさらに6万人になり医療を圧迫。アメリカではジョージア州のやり直し選挙で民主党が勝利したかと思えば、バイデンを次期大統領に指名するための手続き中にそれを阻止しようと議会乱入暴動が起き(実際に彼らが投票箱を奪い票を焼いてしまったり、議員や議長や副大統領を襲っていたらどうなったかと思うと恐ろしい)、テック企業がどどどっとオレンジ野郎関連のアカウントを閉鎖、プラットフォーム自体が締め出されるという事態にもなり(個人的にはテック企業の動きの影響が一番気になっている)、10歳児にも「ママ、25th amendment(憲法修正25条)って何?」と聞かれるまでになり、週の後半はとにかく一体どうなるのだと気がつけばニュースにくぎ付けになりっぱなしの一週間であった。

一方医療崩壊が近いのではないか、変異種が拡散してこの世の終わりみたいなところに住んでいるのではないか、と外からは見えるかもしれないロンドンではあるが、日々の生活は特に変わり映えすることもなく過ぎていっている。

オンライン授業

前回のロックダウンでは、Google Classroomにアップロードされたプリントを印刷し、親がまるつけをしたり、どこかオンラインサービスから引っ張ってきたアクティビティをなんとなくやる・・という形で進んでいた在宅授業。今回のロックダウン、学校閉鎖は、学校関係者には何も通達もなくいきなり始まったらしいが、それでもやはり前回よりは事前の準備が進んでいたようで、午前中はZoomで授業、午後は出された課題を黙々とやる、という形になっている。

朝9時にチェックイン、そのまま算数の授業があり、一度Zoomを切って課題をやる。その後11時ごろにまたログインし、答え合わせをしたり、英語の授業がある。午後は2時ごろにチェックインがある日が何日かある。なんだかんだ言って毎日友達の顔が見えるのは子供にとってもあまり孤立感が無くて良い。課題が多いので、普段よりも机に向かっている時間が長い感じもする。親がつきっきりで見る必要が無いのが本当にありがたい。金曜日には先生からチェックインの電話もかかってきた。

子供の学校は入学から卒業まで、クラス替えが一度もないのだが、4年生ぐらいまでは先生の言うことを良く聞いていた子供達も、5-6年生になると授業中収拾がつかなくなるような日も出て来たらしい。だいたい問題行動を起こす子は決まっているのだが、そうでなくてもおしゃべりがしたい年頃、自分の小学生の頃のことを考えてもわからなくはない。オンライン授業になってそれがどうなるのかなあと興味深くみていたが、今のところはいい感じで進んでいるようではある。しかしやはり、先生がシェアしているスライドにオンラインで落書きをして、いつもの子が怒られたりしているのを目撃(苦笑)。授業は録画されているので、それを親に見せるよ!と怒られていた。

習い事はもうピアノは1年近くオンライン。テニスはコートが閉まってしまったため、半額返金された。外は寒いし、運動がしにくいのが春のロックダウンと少し違うところ。

寒い中を歩く

北のほうでは雪が降るような寒い日々だが、毎日少しでも外に出て歩こうと子供を連れだす。しかしこれで午後2時過ぎ。暗くて寒い。

f:id:Marichan:20210111233823p:plain

他に行く所も無いので、元気な人は皆外をウロウロ散歩しており、なるべく人気のないところ、ないところを歩こうとするが、

f:id:Marichan:20210111233939p:plain

そうするとドロドロになる(苦笑)
こんな寒い中でも半そで短パンでジョギングしているイギリス人もいる。止まると冷えて死ぬな。

食に走る

寒い時の引きこもり生活は、どうしても食べることばかりを考えてしまう。それくらいしか楽しみが、無い・・!

f:id:Marichan:20210111234217p:plain

七草がゆ。実家でもやらなかった慣習なので、生まれて初めて食べた。もちろんお約束の七草など手に入るはずもないので、パセリ、パクチー、タイバジル、チャイブ、ほうれん草、ルッコラ、クレソンで七草と代えさせていただいた。餅は余計だった。子供の頃大好きだった餅も、今はあまり食指が伸びずに去年の切り餅さえ冷凍庫に残っている。

f:id:Marichan:20210111234454p:plain

ガレットデロワも焼いた。この季節になると色々なパティセリーが美味しそうなのを売り出しているのだけれど、でかくて高くて甘いものをあまり食べない我が家にはもったい無いので、少し違うが冷凍パイシートを使って小さいものを作成。中身はアーモンドプードル、バター、砂糖、卵。意外と簡単。フェーヴは入っていない。焼いたら満足して、小さいものなのにまだ4分の1ぐらい残っている。

テレビばかり見る

今週家族で見たもの。

www.youtube.com

Swear words、そういえばFワードにしろ何にしろ、イギリス人が普段の生活でお気軽に、まるで息をするように使うのには驚いている(その分その言葉に対する重みが無いともいえるのだが)。その点についてはアメリカのほうが厳しいかもしれない。子供も10歳になり、どちらかというとこういう言葉を完全に遮断するというよりは、普段使いを奨励することは当然無いにしろ、どうしても必要な時には一番効果的にガツンと使えるようにはなって欲しいというか、正しい使い方は知っておいて欲しいという思いはある。このNetflixのドキュメンタリーは英語に色々あるSwear wordsを一つ一つ取り上げて、その歴史的背景やニュアンス、使い方なんかをニコラスケイジのナビゲーションで楽しく学べる非常に面白いもの。子供が見るべきかは子供の個性による。我が家の場合は、親より子供のほうが真面目な部分があり(苦笑)こういう言葉をAbuseすることについては、あまり心配していない。

劇場版 ダウントン・アビー (字幕版)

劇場版 ダウントン・アビー (字幕版)

  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: Prime Video

劇場で公開された時に見逃していたもの。話としては、おまけ番外編みたいな感じで、懐かしキャラが大集合!的な感じ。実際にダウントンアビーのロケが行われてたこのお城に、このドラマと同じ時代に王様が訪れたことがあるのを読んだことがある。コロナが収束したらハイクレアキャッスルには絶対行きたい。
marichan.hatenablog.com

www.youtube.com

娘を持つお母さん達がこれを一緒に見たけど良かった!とあちこちで称賛していたので、子供と見てみた。シャーロックとマイクロフトに実は妹がいて、行方不明になったお母さんを探すという話。子供向けのミステリー本が映画のもとになっているらしい。しかし、ポワロだ何だと、どっちかというとハードコア?に推理小説を読んでいる小さいさんにとっては、あまり面白くなかった模様。プロットは面白い部分もあったが、とにかくキャラクターが嫌だと何度も言っていた(苦笑)。最近ガールズパワー的に、女の子が「男の子顔負け」の活躍をする的な話や、子供探偵が活躍する話をあまり好まない子供。何かそこに、「子供向け」「女の子向け」作品作りました!的な意図を見透かして嫌になるみたい。興味深い。