愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

2021年ロックダウン日記第6週

3日間ほど立て続けに雪が降った1週間。冷たい風が吹きすさび、粉雪は期待したほど積もらず。

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それでも降る雪の結晶がとても大きくて、小指の爪の半分ほどの大きさのものもあって大興奮。

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晴れの日も気温は低くて、近くの池はカッチカチ。氷の厚さは15センチぐらいはあったかも。みんながそこらへんの木の枝や、石ころや氷の破片を投げ入れてみるのだけれど、ビクともせず。鳥たちも氷の上をウロウロしていた。テムズ川も凍ったところ、あったらしい。

イベントあれこれ

金曜日は旧正月。ロンドンでスーパー核家族になってしまった我が家は、ここのところあまり本意気に祝っていなかったけれど、アメリカの義理姉がこんなドライフルーツのセットを送ってくれたのでちょっと旧正月気分があがる。

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ロックダウンで特に他の楽しみも無いため、ちょっと奮発していい中華料理屋さんがやっていた「旧正月スペシャルセット」の出前を頼んでみた。

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注文して2時間弱かかって到着したのがこちら。ちゃんとしたお皿に盛れば良かったんだけど、その気力もなく(苦笑)しかしこの量で2人前!3人で食べても食べきれなかった。

やはりお値段とクオリティのバランスは、カリフォルニアが懐かしくなるものの、こちらもwok hei (鑊氣 -- なんといえば良いのか、中華鍋から伝わる火力みたいな)がしっかりしていることがわかる味で良かった。でもやっぱり高かったなあ・・。

手元に現金が全くない生活を続けてもう1年近くなので、子供にお年玉はしれっと渡さずスルー(笑)

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2月14日の伴天連タインは、朝パパがお花とクロワッサンを買って来てくれた。子供とチョコレートケーキかブラウニーを焼こうかという話もしていたけれどグダグダでやらず。

友達とバレンタインに美味しいチョコレートを買ってZoomで見せあいをしよう!というので前週に、おフランスの美味しいところのチョコレートを取り寄せようと張り切ってウェブサイトを覗いたのだけれど、軒並みどの店も、Brexitの影響でイギリスには発送できませんとのこと。こんなところにBrexitの影響が!(ロンドン市内に店舗があるところは、そこに行けば買えることは買えるらしい)結局近所のチョコレート屋で調達したが、ちと甘すぎた(うーむFirst world problemすぎる)。

子供、「出版」

アガサクリスティーを読み漁り、すっかり虜になった小さいさん、ロックダウン中こつこつと自分も推理小説を書き始め、年末に無事40ページほどの作品を書き上げた。私も子供の頃お話を書くのが好きだったが、最後まで書き切ったことはまず無いので、まずその部分に一番感心した。(子供曰く、書き始める時点でどのように話を終えるか既に決めてあるのだそうな。とにかく見切り発車で書いていた私とは大違い)

もちろん10歳児の作品なので、実際の謎解き部分というか、殺人の詳細については当然ながらまだまだなのだけれど、キャラクター設定がしっかりしている上に、なぜ10歳児がこんなに大人の職場の世界を知っているのだという位、描写もしっかりしていて驚いた。読んでいて情景が全く違和感なしに思い浮かぶ。

スコットランドヤードのちょっと変わった刑事が主人公で、ある殺人事件を追っていた複数の刑事が殺されるというケースを担当するという話。鑑識にいる信頼できる仲間達や一癖ある同僚刑事、何かというとサイバーセキュリティのポッドキャストを聴いているボス、飼い猫や、時々家族飯に集まる両親・兄弟や甥っ子姪っ子など、40ページの中に色々なキャラクターが出てきて、ちゃんと世界が出来ている。親の自分がちょっとファンになってしまった。

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せっかくなので、Blurbというフォトアルバムなどを製本できるサービスを使って、一冊だけ本にしてみた。小さいさん、初めての「出版」。改行やインデンテーションの部分、フォントを揃えたりなどは私が手直ししたが、文芸編集の仕事って大変だなということもちょっとわかった(笑)。本人も自分の作ったものが形になって満足そう。すでに別の作品執筆に取り掛かっている。

文章を「書く」ことについてはあんまり親があれこれ指導できないような気もするが、親としては子供が楽しく書く環境や機会をおぜん立てすることと、読んでしっかり感想やフィードバックを伝えること、色んな経験をさせてあげて、ネタを増やすお手伝い・・はこれからもやりたい。

今週の「食に走る」

スウェーデン系のお店で色々と北欧食品調達。

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特に気になって買ったのが、この時期(というかレントの時期)に食べるという、セムラというお菓子。

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カーダモンが入ったパン生地に、アーモンドペーストとクリームが挟んである。

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見た目ぽそぽそに見えるがそうでもない。でもちょっと私には甘すぎた。

ディスコ大会

学校がハーフタームでお休みになる前に、学校主催のオンラインディスコ大会があった。何のことはない、Zoomにみんなでログインして、DJが音楽を流しみんなで踊るというものなのだがなかなか楽しかった。子供はカメラをオフにしてしらーっと座っていたが、ジャミロクワイとかちょっと私の世代にツボな曲もかかるので、私がフィーバー。そのうちBTSのダイナマイトもかかり、これは私も子供もサビの振り付けを覚えていたので、2人で楽しく踊った(笑)

そういえばこんなこともあった

世の中にはリックローリングというものがある、というのも十歳児に教えてもらった(笑)

今週のコンテンツ消費

ブッククラブ用に読んでいたエリフ・シャファク読了、予想していたより構成が後半がらっと変わり、ただのハードモード人生語りで終わらない物語になっていて、おお、そう来たか!という終わり方になっていた。この作品はブッカー賞候補作でもあったとのこと。

レイラの最後の10分38秒

レイラの最後の10分38秒

俄然この作家に興味が出てきたので、他の作品も今Audibleで聴き中。

The Forty Rules of Love

The Forty Rules of Love

  • 作者:Shafak, Elif
  • 発売日: 2015/04/02
  • メディア: ペーパーバック

ブッククラブが楽しみ。

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今週はこちらも。Zaikoのオンライン配信は海外からもチケット買えるので有難い。この配信は面白くもあり、うーんな部分もあったが、日本のお笑いってお笑いそのものより、お笑い周辺の事象やこういう業界話がエンタメとして成立しているところが特殊というか面白いというか。腐ってない側のほうがぶっちゃけトークしてた気味もあり(苦笑)テレビとラジオの中間みたいな感じだった。

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なぜか今更孤独のグルメをシーズン1から見直している。晩御飯のメニューのインスピレーションを得ようという算段もあり、色々五郎さんが食べるメニューの中からこれはと思うものをメモしているのだが、とにかく見ていて、五郎さんの成人病になりそうな食べ方にヒヤヒヤしている。食べる量もだけれど、ご飯の前に甘味を食べたと思ったら、間を置かずにすぐにお腹がすいたり、他のことが考えられなくなるほど半ばパニックな感じでお腹がすいたり、ナポリタンをおかずに白米食べたり、とにかく血糖コントロールが心配すぎる(苦笑)