愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

2021年ロックダウン日記第7週

ハーフタームでした

子供の学校、1週間お休み。といってもどこに出かけることもできないので、相変わらず家でダラダラと過ごしたまに外に散歩に出る日々。お天気は週の後半からだんだん暖かくなってきて、春の陽気。先週は雪降ってたのに。

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この5日間子供は1日1時間半ぐらいSTEMのクラスをオンラインで受講。キャラクターやお話を考え、Bandlabで音楽を作り、Spriteでコーディングをして一つのゲームを作る、という楽しいクラス。Zoomで90人近くが受講していたけれど、クラスもとても上手に作ってあって楽しかったみたい。

文化や音楽、テクノロジーを教えてくれる教育の専門家みたいな人達がコラボしてやっているクラスで、これこそまさしくSTEMの醍醐味。しかも指導してくれている人の中には日本人の先生や、日本で活動してらっしゃった先生もいたみたいで、サンプルとして出てきたゲームが羅生門とか、能の「黒塚」がモデルになっているというすごい渋い設定。日本の伝統芸能の音楽についての説明などもあったりして、本当に色々な垣根を取り払って総合的に色々学べる機会があって素晴らしい。

しかも毎日授業があるのに授業料が5£ぽっきり(800円ぐらい?)だったというのも有難い!授業が終わっても子供はSpriteで一生懸命もっと複雑なゲーム作りにはまり、丁度今「俺の家の話」を見ているのもあって、YouTubeで実際に「黒塚」の能がどんなものかYouTubeで見て見たりもして、なかなか面白い経験になった。

久しぶりにシティへ

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所用があり週末久しぶりに地下鉄に乗りシティへ。人気もなく、オフィス向けにあった店の多くが一時閉鎖か完全閉店しているもの悲しい中で用事を済ませ、川のほうへ。

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川沿いは人、人、人で大賑わい。お店が開いてるわけではないけれど、若い人達が友達とお誘いあわせの上お酒を持って集まっている感じ。

橋を渡り、川の南にあるバラマーケットのほうにも向かってみたが、お昼の時間はとっくに終わっているのに店に並ぶ人達の長蛇の列でごった返し。お昼も食べずに出かけてしまった上に、オフィス街はどこも開いていなかったので腹ペコで倒れそうだったけど、あまりの人の多さに危険を感じ、結局腹ごしらえできないまま帰宅(涙)。ロックダウンで随分周囲に人のいない環境に何か月もいたので、ちょっとビビった。

今週の食に走る

先週から、晩ごはんのメニューの参考にと見始めた「孤独のグルメ」。今週はそこからヒントを得て、豚生姜目玉焼き丼。

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本当は紅ショウガが乗るのだけれど、そういうのは簡単に手に入らないので、とりあえずあるもので。

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劇中で五郎さんが食べていたクリームみつ豆にヒントを得て、家にあるものを寄せ集めて作ったおやつ。缶詰のフルーツと、ココナッツミルクとゼラチンで固めたゼリー、煮たタピオカとハーゲンダッツ。あんこも黒豆もそう簡単には買えないからねぇ。

今週のコンテンツ消費

孤独のグルメ」、アジアでも人気が高くて中国語版も過去に作られている。Youkuで一部無料配信されているので、中国版の五郎さんが街を歩いて食べるものはいったい何か気になり、5話まで鑑賞。舞台は台湾。字幕は中国語だけれど、見ていて結構見当はつくのでつい見入ってしまった。

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台湾版の五郎さんは伍郎さん。こちらのほうが原作の漫画に見た目は似てる?日本版と比べて、話の半分以上がドラマに費やされて食べるシーンは意外と短い。店やメニュー選びにそれほど逡巡したり、いらん気遣いをして変な気疲れをするようなシーンもあまりない。こちらの伍郎さんはマイ箸を持ち歩き、食べ方も日本の五郎さんと比べると比較的上品なのが違い。ってこの役者さん、私の大好きな映画「飲食男女」で次女の元カレ役、そして昔見たアン・リーの別の映画Wedding Banquetで主役だった人だ!

日本版の孤独のグルメでは、五郎さんが台湾に行き、この伍郎さんと共演シーンもあるらしいので後のお楽しみ。

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夜市をウロウロして臭豆腐やお餅食べてみたり、ラードご飯に立ち食い寿司、そして私も良く義両親に食べさせてもらった白切雞など、台湾の食の世界も垣間見れて楽しい。

続いて深夜食堂の中国版も。

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一つのエピソード長めではあるものの、結構オリジナルのキャラクターに忠実な常連さんキャラやエピソードもあって、これまた中国語の稽古にもなるのでついつい見ている。深夜食堂は韓国版もあるらしい。

とにかくロックダウン中は食べ物と面白コンテンツの消費ぐらいしか楽しみが無いが、今週は食べることそのものよりも、食べ物の映像を見るのが楽しくて仕方なくなってしまったので、中国映画「決戦食神」もついでに見てしまう。

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話的にはどうってことはない、地元民に愛されながら店をやる庶民派中華のイケメンシェフと、ミシュラン三ツ星でエルブジみたいな料理を作る中韓ハーフのイケメンシェフの料理対決。でも最後に戦いを挑むのは、食神と呼ばれるスーパーシェフ(実はイケメン中華シェフの生き別れた実父)。ただその分美味しそうなものからヘンテコな料理まで色々登場するので、晩御飯の参考にはならないなあと思いながらも、料理シーンのスクショを撮りまくってしまった(笑)

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美味しそう

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分子ガストロノミー風麻婆豆腐・・美味しいのか?

イケメン中華シェフはニコラス・ツェー、食神役はアンソニー・ウォンで、フレンチイケメンシェフは韓流の誰かがやっているが、役者さん達それぞれ好き勝手な言語を喋っており(北京語・広東語・韓国語)必要に応じて上から音声をかぶせてあるのが華流映画あるある。そういえば中国語版孤独のグルメでも、K-POPのアイドルが普通に台湾人の役で出ている回があったけれど、口の動きからしてセリフは韓国語のまま撮影して、後で中国語をかぶせてあった。

ReplyAllお前もか

インターネット界の探偵ナイトスクープポッドキャストとして、毎回楽しく聞いていたReplyAll。

marichan.hatenablog.com

時々インターネットとは関係ない、もう少し政治的社会的な題材を取り扱う回もあり、ここ数週間ほど料理雑誌「Bon Apetit」の編集部内であった、有色人種への差別問題についてのシリーズが放送されていた。ら、ReplyAllのスタッフ関係者の中から、うちの組織だって全く同じことが起きているじゃないかという指摘がネットであがり、特にそのような状況を作りだしていたというホストの一人とレポーター(しかもこのエピソードを担当した人、インド人女性)がそれを認めて番組を降板。

組織なんてどんなに善良優良をうたっていても、人が集まるところ色んなクソ的な状況は大小なりとも起こらないわけが無いけれども、あーあお前もか、という感じでがっかりであった。そろそろ別の面白ポッドキャストを探さないとな。