愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

クロアチア②:優勝の街並み

スプリットの産業にしめる観光業の割合は結構高いらしい。そりゃーなんとなくニースやベニスやそういった感じの海辺の街を彷彿とさせる部分もある場所だし、そういう所に比べるとまだ割安だし、ハイシーズンになると随分混雑するらしい。

旧市街の中は当然モダンな建物は無いので、古い石造りの建物の中に色々小さなホテルが入っている。私達が泊まったのは旧市街の外にある住宅街でもあるエリアのAirBnBだったが、旧市街もとても小さいので、徒歩4分ぐらいで旧市街に行けるぐらいの「街はずれ」にあった。

太陽がなかなか顔を出さないロンドンから、急に日光どーん!の環境に来て多少戸惑う。太陽の感じが、カリフォルニアにも似ている。時間になると教会の鐘が鳴るのが良い。教会の鐘の音が聞こえる所に住みたい。お寺の鐘でもモスクのアザーンでもいい。



滞在中は地元のスーパーで買いだして自炊もした、朝は卵が入っているのか黄色っぽいバゲット風のパン、クロアチアの美味しいハム類や野菜などを適当に。

ミルクの発音は「美恵子」である。これがセルビア語になるとLをちゃんと発音して「群れ子」みたいになるそうだ。基本クロアチア語セルビア語は似ている(ボスニア語なども同じ言語グループというか同じ方言をルーツにもつ言語だそう)。

しかし自分がいままでかじってきた欧州の言語はほぼラテン語ベースのものばかりで、スラブ語は本当に見当がつかない。聞いていても、なんとなくわかるとかとっかかりがつかめる言葉がほとんどない。ロンドンでクロアチア語を耳にすることがあっても絶対何語か聞き分けられない自信がある。世の中知らないことわからないことだらけ。

話がとんだが、今回泊まった部屋は3階建て(だったと思う)のアパートの最上階の部屋で、そこだけAirBnBとして貸し出されている。下階は地元住民が住んでいるみたい。

この近所の建物にはいたるところにApartman、というサインがついていたが、建物内で一部屋でも部屋を旅行者に貸している場合にはつけるようになっているらしい。

きっと共産主義時代からあるんだろうなと思わせるような佇まい、階段はタバコの匂いが炊きしめられていて、何か懐かしい。しかし侮るなかれ、部屋の中は綺麗に改装されている。

昔からこの地域に不動産を持っている人は、こうやって観光客に貸して結構利益を得ているのだろうな、「霧しか出ないベオグラードのやつらはスプリットの人達が怠け者みたいなふうに言うけど、太陽も不動産もないやっかみだよね、へっへっへ」とは地元の人の弁であった。

しかし実際いったん外にでるとこういう石畳の街並みが続き、本当に3-4分歩いたところで即、共和国広場

そしてあっという間に眼前に海が見えてくる、そりゃあスプリットが優勝するに決まっている。