愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

夏休みジュネーブ旅1

氷点下のロンドンで、夏休みの旅行記を今頃書く。

8月、ジュネーブに飛んだ。もっと早く休みを取るはずだったが、一家でコロナにかかって泣く泣くキャンセル。さらに出発前に仕事でトラブル発生、ありえない残業があったりして行く前から随分ぐったりしてしまった。そんな事もあって、今回は本当にゆっくり過ごすのが目標。

今年の夏は人手不足で空港が大混乱、ロストバゲージアタリマエという阿鼻叫喚話を見聞きしていたので、無事に飛べるのかさえ怪しかったが、空港は拍子抜けする位空いていて、驚くほどスムーズに飛べた。

スイス航空で、ジュネーブまでは1時間半である。何度も書くが、ヨーロッパ、本当に近い。ジュネーブに行くというと優雅な海外旅行に聞こえるが、東京から大阪に飛ぶのとたいして変わらない。そしてスイス航空は、フライト中にスイスチョコレートをくれた。

空港からはバスで街中に向かう。途中国連の建物も通り過ぎた。街の中心というより、空港に近い、街はずれといったイメージのある場所にあったのはなぜかちょっと意外に感じた。訪問するにも随分前から予約しないといけないようだったので、見学は断念。


ジュネーブのバスは、乗る前に券売機で切符を買う必要がある。しかしバスに乗る時にその切符をみせる必要も、機械に通す必要もない。やろうと思えば無賃乗車も出来るが、検札員の抜き打ちチェックがあり、見つかれば高い罰金を払わされる、というのを読んでいたので、間違いなくしっかり切符を買って乗った。すると案の定ガサ入れの刑事か、といった感じで検札員数人がわらわらと乗り込んできた。買っておいて良かったとホッとした。

乗客の一人は、ハンドバッグをあけて切符を探すものの、バスの切符が10枚ぐらい出てきて、今日買ったのがどれだかわからずにワタワタしていた。確かに切符を買っても見せることもなく、回収されることも無いので捨てずに溜まってしまいそうである。検札員に降ろされている客もいたので、無賃乗車の客もいたようだった。

宿はシャンペルという住宅地にあるアパートの一室。近くに医科大のようなものがあるみたいだけれど、大きなアパートが沢山建っている、とても静かなエリア、電車の駅もありなかなか良い場所だった。

ヨーロッパはちょうど熱波到来が続いていた時期。冷房設備がほとんどないロンドンで、40度の猛暑に辟易していた時だったので、なんとなく山があるスイスは涼しいのではと期待していたが、ジュネーブにも熱波がやってきていて、やっぱり暑かった(ガックリ)。

そして当然アパートには冷房なんて無かったので、扇風機を一生懸命回しても初日はなかなか寝苦しかった。雨や雪が降り薄暗く寒い冬のロンドンで夏の日記を書くと、今となってはあの暑さよもう一度・・などと思ってしまうが、当時は冬の寒さのほうがなんぼかいい・・なんて思うほどの暑さだった。無いものねだり、どうしようもない。