愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ヴェローナその3:城で大喜利

イタリアというひとつの国が出来たのがそもそも近代で、昔はそれぞれの都市を色んな権力者や王侯が支配していた時代が長かった。というわけで、イタリアにいくとたいていそこのお偉いさんが建てたお城とか教会とかお屋敷とかがドーンとあります。

カステルヴェッキオ(古城)博物館も、14世紀当時の有力者スカラジェリ家が建てた城塞を、博物館に仕立て直したもの。近隣にはヴェネチアだ、ミラノなどを支配するスフォルツァ家だと強者が多かったので、こういう城塞を建てて、来れるもんなら来いや!と備えていたらしい。

実はこの博物館、カルロ・スカルパという著名な建築家が城塞を博物館にするにあたってのデザインを担当したのだそう。どおりで、展示もなんとなくスペース感が独特だったりしたのかな

なんだこの変な階段!と思って登ったのも彼のデザインだったらしい。後で知りました。彼は仙台で亡くなったというのもそれこそ今Wikipediaで知りました。


(この写真はWikipediaより)

欧州でちょっと辛いのは、古い博物館の展示というとどうしてもキリスト教美術の展示になってしまうところ・・。なぜだかわからないのだけれど、どうも昔からジーザスが貼り付けにされていたり、聖者が拷問受けまくっていたりする絵とか、抱いているジーザスのプロポーションが赤ちゃんというより小型人間でキモチワルイ中世の聖母マリアとか、どうも苦手で・・。

大昔バチカンに行ったときは、教会の権威をこれでもかと見せつけるキラキラさにも閉口し、エルサレムの教会でもなんとなくもぞもぞ気持ち悪くて早々に出てしまった位。なのでこの博物館でも沢山展示されている貼り付けジーザスなどはうわーっと素通り、そんな中でも何かユニークさが出ている展示を探しては心の平穏を得ていました

聖職者のリアルな肖像画は、もしも現代だったらシリーズを心の中で大喜利できるので楽しい

おそらくこの博物館一押し、売店でもこの絵のグッズを結構売っている

アディジェ川にかかる橋 確かこれは第二次大戦で壊されて再建したもの

大昔からある街並みに現代の人々が歩く 昔は服装が違った位で今見える風景とあまり変わらなかったのかもしれない そう考えると時間の流れというのがとても不思議に感じる。