愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

子連れベネチア旅⑦ ベネチア色々覚書き

毎回、旅先で気になったことやちょっとしたことを箇条書きにするシリーズです。


  • 今回の旅ほど、世界特にふれあわない街歩きだったことはなかったかもしれない。一大観光地だからしょうがないのかもしれないけれど、街中に溢れてるのはたいがい観光客だし、お店の人もたいがいビジネスライクに英語を話すので、あまりイタリアに来たー!と言う感じがしなかったのも正直なところ。ある意味、テーマパークっぽい感じが全くなかったといえば嘘になるかも・・・。(ちなみに意外にも一番人がフレンドリーだったのはローマ)


  • ただひたすら街をウロウロ歩き回り、小路があれば入って見ると行き止まりだったり、広場に出たり、後で見返すと橋と運河と建物と洗濯物と似たような感じの写真ばかり撮っていたり・・。でもちょっと途中迷いながらそうやってふらふらボケーっとひたすら歩く旅でした。子供もよく文句言わなかったものだ。


  • ジェラート屋さんでもカタコトのイタリア語で注文してみたり、グラッチェと言ってみたりするも、返事はThank youと全部英語で返ってきたりもww 全てきっちり外語対応にするのは旅情を削がれる、と言うのは銭衝さん(id:QianChong)もおっしゃってましたけど、確かにちょっと、こっちがまるで努力しないのもつまらなく感じてしまうのは事実かも。


  • 15年ぐらい前、そんなに英語が通じないサルディニアの田舎に住む友人の結婚式に参列した時には、イタリア語教室に2ヶ月ぐらい通ってから行きました。その時は脳フル回転だったんでしょうね、ものすごいカタコトのイタリア語だったにもかかわらず、ホテルだかどこかに電話して何かを問い合わせると言うことまでやってしまったことがありました。あの時は、未知の世界にグイグイ無理やり入り込んでいく感がなんともいえず快感だった記憶が。しかし、脳みそって残酷で、短期集中付け焼き刃で覚えた多少のイタリア語、今となっては全然思い出せません。昔のノートを見てはヘェェ???と思うばかりです。


  • しかし一方英語ばかり喋って申し訳ない・・と思っているのはこっちばかりで、お店の人は1人でしれっと多言語対応しているのはさすがヨーロッパやなぁとも思ったり。あるお土産屋さんに入ったら普通に英語対応してくれた店員さん、私達のあとに入ってきたお客さんにはフランス語で普通に対応していました。またそのフランス人のお客さんも、店員さんがフランス語喋るかなど確認せずにいきなりフランス語で話しかけてた。

  • ちなみに空港も何もかも、だいたいイタリア語英語中国語の表示になっていました。中国人の観光客もかなりな数。
  • 日本語も、ロンドンを含め今まで行ったヨーロッパの都市の中では一番聞こえて来たかも。客引きに引っかかってたけど。「やべえ迷った遅れる間に合わない」みたいなこと言ってたけど。大丈夫だったかな。

  • ヨーロッパの街はロンドンもアテネベネチアも、いく先々でインスタ映えする景色が多いからか、見ていてこっちが恥ずかしくなるようなポーズで写真撮ってるお姉ちゃん達が山ほどいます。周りは汚い感じのところでも、うまいこと場所を切り取ってモデル立ち、そして携帯を構えるボーイフレンドにこういうアングルで撮れだなんだと結構口うるさく指示しているのが笑えます。中には、自分のお母さん(おばあちゃん?)にそんなショットを撮ってもらっている人も。逆にそういう構図で写真撮っている人達を写真に撮ってみたいw

  • 街中で困るのはトイレ、ホテルも小さなブティックホテルのようなところが多いので、ロビーにしれっと入ってトイレを借りることができず。小銭を払って入る公衆トイレを使ったりしましたが、なんと私、用を足し終わって出ようと思ったら、内側からかけた鍵が硬くて開かず。どんなにガチャガチャどんどんやっても開かず。アメリカと違って、上下きっちりドアなので隙間もなく、パニックに。ここで大声をあげて助けを呼ぶべきなのか、もっと自分で頑張って開ける努力をするべきなのか少し迷ってしまいました。ドアの少し向こうでは、入り口を管理している係員の話し声もするのに、どんなにhelp! I'm stuck!と叫んでも届かず。これってイタリア語でなんて言うんだろう、携帯取り出して翻訳機にかけるべきか・・と悩みながらも叫び続けること2−30秒、向こうからイギリス英語で「今ひとを呼んでくるから待ってて」と言う声がして、無事係員のおじさんが開けてくれました。ドアが開いておじさん一言「マンマミーア」・・・ってこっちのセリフだよ!

  • 地元のスーパーでシチリア産のミニトマトを買ってみたけど、なんとあんまり美味しくなかった。スーパーだったのがいけなかったのかもしれないけれど、ミニトマトに関しては今の処イギリスが勝ち。
  • イタリアのいけてる中年オヤジはだいたいスキンヘッド。
  • イタリアのおばあちゃんは力が強い。バスでもフェリーの中でもグイグイやられた。
  • ピザ屋だと思ってパパが近づいて行ったお店は中華料理屋で、そこにはちゃんとピザもパスタもあった。入らなかったけど。中華はどこにでもある、たくましい。結構中国人の客が入っていた。


  • 他にも昔の裕福な商人の御屋敷だったところを見たり、ドゥカーレ宮殿についている別の博物館にも入ってみたり。相変わらずキリスト教美術には軽く引き、子供はどう思って見てるんだろうとちょっと心配になったり、昔この窓から見えていた風景も同じようなものだったろうと思うと不思議な気持ちになったり(ってでかでかと広告とか看板はなかったと思うけど!)


  • 街中で見かけた猫がカメラを向けたらポーズしたのには驚いたが、リアルト橋にいるカモメもカメラを向けると近づいて来てじーっと・・・。動物までみんな観光客対応かーい!


  • リアルトマーケットはとても小さいが色々な海産物を売っており、うなぎっぽいものも。Airbnbとか借りてたら、こういうところで買い物して自分で料理するのも楽しそう。まあ、ベネチアにおける民泊系のことについてはまた別に書こうかと思いますが・・。


  • サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂。目の前にあるフェリーの駅がそのまんま「Salute」。健康、ぐらいの意味で、黒死病が流行った時にどうにかすんべと建てられたらしい。日本で行ったら、薬師如来みたいなもんですか。ちょうどミサをやってて、お坊さん?神父さん?が「アベマリアごにょごにょごにょごにょ」っていうのをみんなが後について言っていました。全て「アベマリア」から始まっていましたが何て言ってたんだろう。


  • 古いもの、歴史の上に住み続ける人達。ここは博物館だったけど、中のレンガはしっかりしているので、外だけ削ってペイントし直して・・と言う感じの建物があちこちに。


  • ベネチア島は車の乗り入れ禁止ですが、私たちの泊まったリド島はもう少し大きく、車もバスも走っていて、家も大きく、昭和のマンション風な建物もたくさんあります。うなぎのように細長い島で、土台は砂っぽい。地震があったらまず一巻の終わりでしょう・・。


  • この季節は完全に閉まっていましたがリド島はビーチリゾート。ベネチア映画祭もこっちでやってるんだそうです。そういう時期に行けばセレブがいるのか?!夏は賑やかなのかもしれませんが、この時期は静かでひなびた感じで、住むならここに住みたいとパパが気に入っていました。いや、住まんけど。


  • 泊まったホテルはここ。Expediaでフライトとだきあわせでものすごく安かった。ちょっとひなびた昭和のホテルの匂い。でもバスルームなんて家のより清潔でとても綺麗でした。朝食付き。その朝食の様子をじーっと見つめる猫付き。週末は、聞きなれないヨーロッパの言語を話すお客さんが4−5組いましたが、平日は我が家ともうひと組ぐらいしか泊まっていなかったかも。道を挟んで海なので、夜も波の音が少し聞こえます。バス停にも近いしフェリー乗り場まで歩いても15分。そこまで寝る場所にこだわらない陳家にはちょうど良かったです。

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