愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

レミゼラブル

シアター・ウィークでウェストエンドのミュージカルやお芝居が安く見られるのを狙って、久しぶりにレミゼラブルを観てきた。自分の中ではレミゼは高校の文化祭で上演したことがある思い出のミュージカル。サンフランシスコで本物を一度見て号泣し、今回は二度目。まだ見た事がなかった夫と子供に見せたかった。

あの心に残るメロディや、登場人物たちの色々な思いが切ないミュージカル、しかも高校の青春の一ページの舞台。今回も目から水がどばどば出るんじゃないかと思ったら、久しぶりに観た感想は、うわ、昔のフランスずいぶんひっどいところだな!というものだった(苦笑)

しかし実際原題の通りで、本当のところは滅茶苦茶みじめで救いようのない話やー!よくあんな歌詞を高校生で歌ったよな、と今は思うのはやはり加齢のせいだろうか。原作は一度手にとってあまりの長さと話の冗長さに読むのを挫折してしまったけれど、何となくちゃんと読まねばならない気もしている。

また、この話はざっくりフランス革命の頃の話・・とつい思っていたけれど、実は六月暴動の話だったというのも今までちゃんと認識していなかった。原作ではなんだかんだいってマリウスは男爵のポジションに落ち着いているし、革命だ平等だ云々掲げていても、ハッピーエンディングの着地点そこかっ!と色々突っ込みたくなったり。

思えばフランスの歴史、共和政と帝政が行ったり来たりしていたことなど、学校で習ったはずなのに詳細をずいぶんと忘れてしまっているなあ。ついでに日本語で覚えていたミュージカルの歌詞もだいぶほとんど忘れてしまっていることにも気が付いて、フランス革命も自分の高校時代もずいぶん遠い昔になりけりだなあと思うなど。

子供は舞台に圧倒されたらしい。それは良かった。