愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ロンドン散歩:スピタルフィールズのヤギ

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スピタルフィールズマーケットの前にある、ヤギの像。
なぜヤギ・・・?!

もともとは食品市場だったスピタルフィールズ周辺。今はオサレな感じの食べ物やファッションの屋台が並ぶ場所になっているけれど、以前は多くの移民が移り住む、ごちゃごちゃとした、ある意味あまり裕福なエリアという訳ではなかった。

カトリックの国フランスでの迫害から逃げてきたユグノーと呼ばれるプロテスタントの人達から始まり、東欧からのユダヤ人、さらにはバングラディッシュの移民など・・。

このヤギは、政治的・宗教的迫害を逃れてこの地に落ち着き、この地の文化を彩ってきたそんな移民の人達が経験した、様々な犠牲や貧困などを象徴しているんだそう。そうかヤギは生贄にされちゃったりするしね。

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今ではおしゃれでヒップで独身者向けエリアと、昔ながらの地元の人達が混在して住んでいる感じっぽい。共存しているのか、前者が浸食しつつあるのかは・・・。

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そんなマーケット内でいただいたのは、中国の手延べ麺的な牛肉の麺。クミンと唐辛子が効いている!麺がモチモチ。イギリスに来てから、やはり昨今のアジアのパワーバランスを反映するように、中華料理がうまい。

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スピタルフィールズのイギリス国教会は、1700年代に建てられたもの。

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ペチコートレーンと呼ばれる青空マーケットエリア。入る道を間違えたのか、まだ微妙にロックダウン中に行ったからか、閑散としていたが、生地や服、バッグなどの服飾品の出店が並ぶエリア。昔の白黒写真などを見ると、道にギュウギュウに人が押し寄せて買い物をしている。そんな昔の写真は、ユダヤ人系のお店も多かったが、今ではインドやアフリカ系の布地の店が沢山あった。

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イギリス料理のお店。といってもフィッシュ&チップばかりを出すわけではない。メニューには鹿肉のソーセージや鳩、蟹なども。よくイギリス料理はまずいよね(ニヤニヤ)発言を見かけるが、実はあまりまずいものに遭遇したことが無い。まあ変なものもあるかもしれないが、目利きの問題もある気がする。

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通りに残る、Donovan Brothersという紙袋業者の名残り。大村崑のオロナミンCの看板的ノスタルジア。ここでの商売はもうしていないようだけれど、ロンドン南東部の郊外で、今もテイクアウト用の紙袋やコンテナなどの卸業者としてビジネスは健在とのこと!