愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

パスポートと戸籍謄本

イギリスビザと戸籍

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もうすぐイギリス生活も3年目に突入。それに伴い、最近ビザの更新をしました。

指定された場所に行き写真を撮り指紋を取り、あっという間に新しいビザ(というかBRPカードという滞在証明カード的なもの)が発行されました。

しかし早かったのはいいんだけど、私のカードの記載が間違っとる!!!!

「出生地」に私の「本籍地」の都市名が書かれておりました・・・ガーン

更新の際、パスポート情報を提出したんですが、そこに書かれた戸籍情報を、勝手に出生地と読み取って記載したものらしい。あああやられたぁぁぁ

まあだいたい世界の多くのパスポートに書かれているのは出生地。戸籍という概念が無い国のほうが多いから、パスポートにいきなり戸籍情報が書かれていても、それが何かすぐに理解してもらえるとは・・・限らないんですねぇ・・。

まあ仕方ないので、再発行をお願いすることにしました。

記載ミスの修正依頼はホームオフィス(内務省みたいなところ)のホームページから簡単に報告できます。2ヶ月ぐらい経ってからようやく返事が来て「出生を証明できる文書をメールに添付して送ってください」とのことでした。

私の場合、戸籍は東京だけど出生地は関西。しかしパスポートには戸籍情報はあっても出生地は書かれていない。

出生地が関西であることを証明するには、私の出生地(関西)が書かれている戸籍謄本を東京都某区から取り寄せ、それをロンドンの日本大使館に送って、英語の証明書を発行してもらう、というプロセスが必要になりました。

さて、戸籍謄本って他の色々な書類と違って、特に有効期限は無いらしいです。で、たまたま実家に10年以上前にとったやつがある、というので急遽送ってもらいました。

それをロンドン日本大使館に申込書とともに送り、発行を依頼。今大使館はコロナで入館規制があるので、受け取りに行くにも予約が必要なのですが、まあその予約が1か月先までいっぱいでなかなか取れない・・というのが今の状況。あーこりゃこりゃ。

しかし、海外で利用するパスポートに出生地ではなく戸籍情報のみを記載するという意義は、一体何なんでしょうねえ。

例えばもし他の国のパスポートに「先祖の墓がある場所」とか「家族があがめている神様の神殿がある場所」とか書いてあっても「??」だけどそれと変わらないくらい海外ではいらん情報のような気がする。

子供のパスポートと戸籍

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そうこうしている間に、今度は子供の日本のパスポートの更新をするのをすっかり忘れておりました。

気が付いたのが、期限が切れた1週間後。あああああ!!

イギリスの滞在許可はアメリカのパスポートを使って取っているし、子供は二重国籍なので今すぐ困ることは無いのですが・・・

ただの更新だったならば、申込書と写真だけで済んだのに!

新規に取り直すには、これまた戸籍謄本と、出生証明書が必要になります。

アメリカ生まれなので、英語の出生証明書は手元にある。

ここでまた必要になるのが戸籍謄本!

しかも、本来有効期限のないこの書類ですが、パスポートを申請する時には、「6か月以内に発行されたもの」で無いといけないんですねぇ。

それはなぜか・・と考えたら、戸籍って出生地と違って、好きに変えることができるから。結婚とかで変わることもあるし、別に住所を皇居にしてもいい位だし。だからパスポートに記載するために、最新の本籍情報が必要になる・・ということ・・・ですよね・・。

さて、海外から戸籍謄本を取り寄せるのはなかなか大変。

多くの役所が、まだまだ役所に出向いて申請するのを前提にしたオペレーションをしているような気がする。

遠隔地の場合は、郵送での申請も可能ですが、これが海外からの申請となるととたんにガッとハードルがあがる。それは支払い方法。

最近は役所によってはクレジットカードでの支払いを受け付けているような場所もあるようですが、私の本籍地である東京都某区は、なんと「国際返信切手券」で支払えとな。

これ、郵便局で売っているもので、全世界共通で必要な切手に替えることができる・・・というものなのですが、

イギリスとアメリカではもうずいぶん前に廃止されていて、買えません(爆)

存在しないもので支払えとあるので、とにかくサービスが使えない、という矛盾・・・・。

しかも、海外では全く意味をなさない、個人に永久的に紐づけられているわけでも無い戸籍情報をパスポートに記載するために、必要だというなんともいえない理不尽さ・・・。

幸い我が家は家族が取りにいける距離なので、父に頼んで区役所に行ってもらえましたが、家族にいつまでも頼れるとも限らないし、このコロナ渦に年寄りを必要以上にウロウロさせるのもイヤだー。

委任状があれば、取ってくれるサービスもあるっていうけど、ネックがあまりにもしょぼい支払い部分だけというのが、とても悔しい。

というわけで、パスポートにおける戸籍問題に振り回されてしまった最近の我が家でした。