愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

よくわからんBRPの顛末

イギリスに滞在するにあたっては、BRP(Biometoric Residence Permits)というカードが発行されます。免許証と似たようなカードで、顔写真や指紋情報や色々搭載されています。

今年ビザの更新をするにあたり、BRPも新たに再発行されたのですが、届いた新しいカードを見てみたら、私のカードの「出生地」として、私の「本籍地」が間違えて記載されていました。ガーン

marichan.hatenablog.com

前にも書きましたが、これはビザ発行業務をしているイギリスのホームオフィス(内務省)が、日本のパスポートに記載されている「戸籍情報」を、私の出生地と間違えたため。

戸籍制度がある国は世界で数えるほどしかなく(ネットで調べたら中国、台湾、日本だけだそう)、たいていの国のパスポートには、本人の出生地が書いてある。今調べたら、戸籍制度がある台湾や中国のパスポートも、戸籍表記は無く、出生地のみが記載されているみたい。

でも日本のパスポートに載っているのは、戸籍情報だけー。

ということで、外国での手続きに多用されるはずパスポートに、日本独自の情報しか載っていないため、こういう間違いを正すのもなかなか面倒なことになったのでした。

前回までの流れとしては、

BRPカード受け取り

→情報間違ってるやん!

→ビザ更新手続きを代行してくれた会社(夫の会社が委託しているところ)経由でホームオフィスに問い合わせ

→間違いを指摘するフォームに情報を入力して提出してちょ、とのことで私が記入してオンラインで提出

→1ヶ月たってようやく、では出生証明書を提出して下さいと、ホームオフィスから私に直接連絡がくる

日本大使館に、戸籍謄本を送り英語の出生証明書を発行してもらう。大使館に書類を取りに行くにも予約が必要な上、コロナのためすぐには予約がとれずトホホ

→無事に日本大使館に行き出生証明書を取得、メールでホームオフィスに送ろうとしたら、原本も一緒にとあり焦る。なぜなら出生証明書を発行してもらう時、提出した戸籍謄本は大使館がキープするとのことで、返してもらってなかったから(これは私のミス、最初にスキャンして電子的に保存しとけばよかった)。

→メールで大使館に事情を説明して、送り返していただく。ホームオフィスにオンライン(というかメールに写真添付)で書類提出。

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日本大使館の並びには、ロブションのデリがあるので、ついでに寄れたのは良かった)

→書類を受け取りました、レビューしてケースマネジャーがお返事します、お問い合わせもこのケースマネジャーまで、という返事が、ホームオフィスから1か月後にようやく来る。

→その後さらに1ヶ月たっても音沙汰がなく、不安になる。

→どないなっとんねん、と問い合わせをしようにもふと気が付くと、メールに書かれている、私のリクエストを担当しているというケースマネジャーの情報が無い。もしかしたら最初に更新代行手続きをした会社の人が持っているのかもしれない、と連絡してみる。ついでに受領のお知らせが来たメアドにもステータスを問い合わせてみる。

→すると更新代行手続きをしてくれた会社の人が、うちのオフィスに新しいカード届いてます、といって転送してくれる。しかし翌日届いたカード、やっぱり私の本籍地が、出生地になっていた。何もなおってないじゃないかーい!

→会社の担当者の人いわく、どうもホームオフィスは、パスポートに記載されている情報にあくまでも従う、というスタンスを強めたようだ、とのこと。前回ホームオフィスの担当者と話した時には、出生地に本籍情報が書かれていても、特に出入国や将来のビザの更新に影響はないとの事でしたよ、とも。ええ・・そうなのか・・・、ちょっと釈然としないまま、だったらもういいか、と受け入れモードに。

→すると数日たって、代行手続き担当者のところにホームオフィスから「問題を訂正しました、新たなカードを発行したのでお送りします」という連絡が届いたとのこと。え、新たなカードってもう届いてますけど?(問題は修正されなかったけど!)

→この連絡が、既に送られてきたカードが発行されたのより後の日付がついたレターとして来たので、担当者も良くわからないとのこと。なんぞ。

→そうこうしているうちに翌日、我が家に直接、正しく出生地が書かれたBRPカードが新たに送付されてきました!これは、代行会社経由じゃなくて、ホームオフィスから直接うちにきた。


・・・というわけで、紆余曲折?ありながらも、無事に正しい情報が記載されたカードを受け取ることができました。そして今私の手元には、BRPカードが3枚もあるw

ホッとしたけど、こういう移民関係の間違いとかって本当に面倒くさいし、ちょっと不備があって後から問題になるのもイヤだし、ほんと身体に悪い・・。

それにしても、戸籍だ印鑑だ、あげくの果てには支払いは既に存在しない国際返信切手券で、など、海外にいる日本人にとっては、日本の手続き方法が独自すぎるのも困りもの・・。

日本にいる分には不便を感じることはないだろうから、あまり理解されない、ニーズも大きくはない、でなかなか改善しないのだろうけれど、せめてパスポートに出生地を記載するように変更してくれないかなあ。どこに陳情したらいいんでしょうこれ。外務省?

あと、ホームオフィスはパスポートの情報を強固にフォローするになったみたい、という代理会社の人の話はやっぱり眉唾もの。出生地情報はカードの裏に小さく書いているものなので、例えば名前や誕生日が間違っている、という問題ほど影響は大きくは無さそうですけど、本籍地っていくらでも変えることができるものだから、その情報を出生地として使うと、出生地がころころ変わるというあり得ないことが起きちゃいますしね・・。

今までアメリカの移民手続きは全部自力でやっていたのだけれど、イギリスのビザに関しては夫の仕事関係のため、彼の会社が使っている代行会社に毎回お世話になっているんですが、こういう会社経由でやると、個人でやるよりビザの発行が早かったりという利点もあるものの、日本のルールに精通しているわけではないので、こういう面倒なことになっちゃうことも。あー疲れた。