愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

パリで食べたもの

週末弾丸パリ旅行、結局寒すぎたり風邪で移動が面倒になったりで、事前に調べたお店には全く行けず、近場の店に飛び込んでばかりだったけれど、パリで食べたものを羅列するよ。

Chez Casimir

金曜夜8時過ぎに北駅に到着、近くにあるブルターニュの料理を出すお店に行きたかったものの、予約で満杯。仕方なくその近くにあったお店へ。

コースメニューのみのお店。3コース+チーズで35ユーロ位。コースはそれぞれ4-5種類の中から選べる。英語とフランス語でメニューが書かれた黒板みたいなのがあって、ウェイターの兄ちゃんがそれを抱えて持ってきてくれた。

カニのスープ。殻などから煮だしたエキスが濃い~!ただちょっとしょっぱすぎて、食べきれず。

ちょっと値段追加で、私はホタテ!オーブンで焼かれて殻は熱々、しかし貝はぬるめ。こっちは塩気が足りず。

パパは煮込み料理。子供はコースは無理なので、ケイポンというチキンをお願いした。

そしてフランスというと食後にチーズ!この盛り合わせをドン!と持ってきてくれるので、好きなものだけ取っていただく。

昔フランスの家庭に滞在した時も、たとえそれが冷凍食品をチンしただけのものだったとしても、野菜、肉、デザート・・とコース形式でご飯が出ていたなあ。そして最後には必ずチーズかダノンのヨーグルトが出てきてた。

デザートはパリブレと、チョコのムース。乳糖不耐症なので覚悟して、乳製品を食べる前に飲む薬を持ってきたけど、ホタテのクリームにチーズ、パリブレのクリームのトリプル攻撃を防御することはできず。ホテルへの道すがら、腸が張ってキツカッタ。ああ加齢・・

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Boulangerie Bo

リヨン駅にもほど近い、宿泊先の近所にあったパン屋さん。

とってもクラシックな外観、中は人が一列で入れる位の狭さだけれど、地元の人がバゲットなど買いに入れ替わり立ち代わりやってくる。

気が付いたのだけれど、パリの皆さんの話し声はとてもひそひそしていて穏やか。挨拶の声も何もかも、腹から声を出すというよりは、コショコショと結構声が小さい。カヒミカリィの歌声があんな感じだったのもあながち間違ってなかったのか。これだけお客さんが並んでいるのに店内がなんだか静かなのが不思議だった。

何を頼もうか相談していたら、前に立っていた人が振り返ってこれがおススメ最高よ、といきなり英語で教えてくれたのにも驚いた。

チョコとピスタチオのクロワッサン。

パパは塩気のものが食べたい、と玉ねぎとチーズが載ったこちらを注文。温めて出してくれた。台がサクッとしていて、なかなか美味!ここのケーキも美味しそうだったな~

Blé Sucré

ちょっとモダンな感じのお店。

そういえばなぜフランスに行ったのにモンブラン食べなかったんだろう・・・

朝からケーキを食べるのも気が引けて、こちらでもクロワッサンを頼んでみた。そしてガトー・ブレトン。でもしばらくして地元のおっちゃんが朝からコーヒーと一緒にパリブレを注文して、そのまま手掴みでガブリと食べていた。うーむ次回は躊躇しないで行ってみよう。

クロワッサンについては、他に色々行ってみたいお店があったのに行けずじまいだったし、結局2軒で食べただけの結論でアレなのだが、意外とサンフランシスコやロンドンにもレベル高い店結構あるんだな~というのが感想だった。

このお店、実はマドレーヌが美味しいらしくて、パリのマドレーヌランキング1位!というのが窓に貼ってあったのに後で気がついた。パウンドケーキ1個分ぐらいの巨大なマドレーヌも売っていた。

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Bistrot Café Barjot - Gare de Lyon

土曜日のディナー。子供も私もズルズルゴホゴホ、もうメトロやタクシーに乗ってご飯に食べに行くのも辛い・・でも近所の評判の良いお店はどこも予約でいっぱい。ホテルから徒歩5分のここは大丈夫そうだったので、取り急ぎオンラインで予約して向かったビストロ。

行ったら夜8時だけどだーれもいなかった。大丈夫か?でもオンラインで予約したらアラカルトメニューが50%オフのキャンペーン中だった!(ポルトガルでご飯が安く食べられたのもこのおかげだったらしい。The Forkというトリップアドバイザー系列の予約サイト、使えます)


カルヴァドスで燃えてるチーズディップ・・・!

そうこうしている間に、お客さんもぼちぼち入ってきた。思えば20年前は人の家でばかりご飯を食べていたので、外食をほぼしなかったのだけれど、パリの外食の時間、なんとなく遅い。お店も7時過ぎから開くところが多い。子連れ家族連れはうちぐらい。

ブフ・ブルギニョン。量もちょうど良かった。

フランスに来たからフランスらしいものが食べたい、とはならない9歳児は、メニューに「ポケボウル」を見つけて喜んで注文。なんだかすごく不思議なものが出てきた。お米はちょこっとで、ほぼ野菜だった模様。

デザートはIle Flottanteと呼ばれるものを。食べてみると、おおこれはウフアラネージュ!こんもり丸めた卵白を茹でるとあら不思議、ふわっとしているけれど、弾力があって壊れない、不思議なメレンゲ菓子になるのです。これがそんなに甘くないカスタードソースの中に浮いている。英語ではFloating island、浮島。レシピ本ではよく見ていたけれど食べるのは初めて、これは大満足。家でも作ってみたい。

今回もう少し新しいっぽい感じのフレンチを食べてみたい、と思っていたのだけれど、結局かなり伝統的なずしっとした感じのお店にばかり行ってしまった。それでも色々頼んでも半額キャンペーンのおかげでお会計は60ユーロ位で済んだ。また行きたいかといわれると行かないとは思うけれども。

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フランスでPho

最終日の昼は風邪でグダグダすぎて、近場のベトナム料理屋へ。我が家は風邪をひくと食べるのがPho。ラーメンよりPho。そうめんよりPho。チキンスープが身に染みる。

フランスにはベトナム移民も多いし、美味しいベトナム料理があるんじゃないかと期待して行ったら、お店の人はチャイニーズだった!(笑)これはあるあるで、サンフランシスコでも、マレーシアやベトナム料理屋、時に四川や台湾料理屋に行っても裏から聞こえてくるのは広東語、なんてことはよくあった。実際ベトナムの華僑もいるので一概には言えないが、ここのお店の人は北京語を話していたので、英語よりも北京語が通じて便利であった。

そういえばスペインでもイタリアでも、雑貨屋とかちょっとしたお店が中国人経営だったりして、中国語がよく通じたりする。

今回もこのお店の他に、パパが朝ジョギングついでに寄ったカフェがそんな感じで、英語が通じずお互い苦戦していたら、お店の人達が「この兄ちゃんに中国語で話してみれば!」と冗談交じりで言うのを聞いて、おお・・と北京語にスイッチしたりしたそうな。聞けば浙江省からの移民だったそうな。

予定になかったベトナム飯だったが、風邪の身体には重いビストロ料理よりホッとする味だった。

結局最終日の晩御飯は、パリ北駅の爆弾騒ぎの影響でイミグレーションに長時間並ぶことになり、並んでいる間に列から外れて慌てて買って立ち食いしたハムサンドイッチのみ。色々思い残したことが多いので(食べ物の恨み?)またすぐに戻ってこなければ。

ちなみにユーロスターは1時間3分の遅延。電車や飛行機、EUのルールで一定の時間遅れると返金があるのだが、今回は3人で30ユーロ弱だけ返ってきた(苦笑)。

それにしても健康第一!結局帰ってきた翌日は子供も学校を休み、家族3人家にいることになってしまった。トホホ~