愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

おおパリ

感謝祭の週末(イギリスでは全然関係ないけれど)、約20年ぶりのパリ。パパと子供は初めてのフランス。ロンドンからはユーロスターで2時間ちょっとと、思ったよりもあっという間に着いてしまった。夜の到着だったため、外の景色も真っ暗でトンネルに入ったことさえ気づかず、しれっと到着。フランスってこんなに近いんだ。

あまり思い出話をするのは年寄りくさくてアレだけど、20年前はパリ郊外にあるゴッホ自死したので有名な美しい村と、ベルギー国境の小さな村に住むフランス人友人家族それぞれの家に1ヶ月弱滞在して、クリスマスを過ごしたり美味しい思いをしたりしたのだった。

まだ携帯もない時代、多分地球の歩き方は持ってたとは思うのだが、一人でパリに出て遊びに行ったり、友達の大学に潜入したりクラブに行ったり・・今となっては何もわからないままなんであんなに動けてたのか、不思議でならない。携帯に脳みその一部を取られちゃったような気もするし、若いってすごいなぁなんて思ったりもする。そんな思い出の場所ではある。

あの当時も寒かったが、今回は仕事のストレスと風邪を引きずったまま来てしまったので、さらに寒かった。矢野あっこちゃんの曲「おおパリ」はパリに来たのに熱が出てしまう歌だが、まさしくそうなってしまうのではないかとドギマギしたが何とか持ちこたえた。しかしもともとはパパが家庭に持ち込んだ風邪は、私から子供にも移り、2人でゴホゴホズルズル。寒いし外をうろつくのが辛い。

パリで食い倒れよう!と、色々調べていたのに、お目当てのお店にもほとんど行けず。泊った11区近辺をブラブラして、見つけた店に出たり入ったり。

どうしても昔と比べてしまうけれど、週末ちょっとウロウロした限りでは、パリの街はとてもキレイになっていた。昔はエスカレーターの上さえタバコの吸い殻が散らばっていたのに、道に何も落ちていない。というか、タバコを吸う人をほとんど見かけない(寒かったから??)。タバコの煙も吸い殻のゴミも、ロンドンのほうが酷いくらい。

地下鉄も、乗った路線の違いかもしれないけれど、駅の感じも電車の感じも随分変わっていた。何しろ多言語でのアナウンスがあったりする(スリに注意)!改札口は、よく切符を通さずにみんなで飛び越えたりしていたけれど、それももう無い(というかできないようになっている)。

片言のフランス語をひねり出してお店で注文しようとすると、頼んでもいないのに相手が英語にスイッチしてくれる。まじか!パン屋に並んでいても、前に並んでたお客さんがこれがおススメよと英語で教えてくれたりした。あれぇ~~

そんなに沢山はいないけれど、ロンドンと比べるとやはり道端でブチュブチュやっているカップルがそれなりにいる。駅で彼女が座り込んで大泣きしてなにやら言い合い??になっているカップルや、メトロの改札でいざこざして喧嘩勃発未遂が発生したりと、短い滞在の間でもなんだか人々の色んなドラマ?を目撃した。

子供は寒空の中、裸足で物乞いをしている人を見て随分心を痛めていた。ただ印象的だったのは、結構そういう人に声をかけたり、お金を渡している人がいたこと。教会の前に座っていた物乞いの人にお金を渡したおじさんは、両手で握手して励ますように話しかけたりしていた。

あのパティスリー、あのブーランジェリー、あの蕎麦屋さん・・・と食べることばかり考えていて、凱旋門シャンゼリゼもエッフェルタワーも興味無し(また、次回にね)。それでもサン・シャペルの美しく掃除されたステンドグラスに驚嘆し、マリーアントワネットが最後に入っていた牢獄を見つつ、最後にここで髪を切られ、ギロチン台に向かう台車に乗るためこの場所から歩いた風景を想像したり、そして今この場所に人がわいわい集まり、ベルばらを含めマリーアントワネットが題材になった大衆文化の展示を見たり、子供達がワイワイクラフトをしたり、さらにはパーティー会場になったりしている様子とのギャップになんともいえない気持ちになったり。

焼けてしまったノートルダム。周りは封鎖しては入れないようになっていた。色んなヨーロッパの国を回って、どこも似たような感じはあるけれど、ここはもっとごちゃっとした感じがする、と子供。電車の高架があったところが遊歩道になっているところを歩いて、なんとなくニューヨークっぽいなと感じたパパ。建物が絶え間なく同じ高さで続く感じや(ブラタモリでも紹介されていたけど)、教会や建物のち密さなどは、やはりパリは違うよなあと思った私。またもう少し過ごしやすく動きやすい気候の時に、風邪もひかずに元気な状態で訪れたい。

ユーロスターは便利だったが、この週末は出発した金曜日にはロンドンブリッジでナイフを使ったテロ事件、そして到着したパリの北駅では不審な荷物騒ぎがあって駅が一時閉鎖してしまい電車が途中で止まってしまい、そんな中オランダハーグでもナイフでの無差別襲撃のニュースが飛び込んできたりて、どぎまぎした。帰りの電車に乗ろうとまた北駅に向かった日曜日も、また爆弾騒ぎで駅には長蛇の列。私達が着く前に避難騒ぎもあったらしい。なんでも、アンティークの爆弾を持ち込んだ人がいたとかなんとか。物騒なご時世にまぎらわしい。結局1時間ほど遅れてロンドンに到着、ぐったり。