愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

イギリスvsアメリカ➂イギリス人がまだよくわからん

アメリカと同じ英語の国なのに、いろんなことが微妙に違うイギリス。使う英語が微妙に違うので、自分の言ったことが正しく相手に伝わっているのか、相手の言っていることのニュアンスが本当に自分の理解であっているのか、本当にわからなくて不安になってしまうこともしばしば。

どうもアメリカのストレートな物言いに慣れてしまったせいか「今度お茶でもしましょうね」と言われると本当に「じゃあいつがヒマ?」とその場で決めたくなってしまうのに、実はこれはイギリス式の社交辞令だとか、「全然大丈夫ですよ」と言われて安心していると実はそれ全然大丈夫じゃないとか、わかるかーーーーっ!!!!!!!ハッキリ言えや!!

・・なんと言いましょうか、イギリス人ってちょっと京都人を彷彿とさせる所がある気がします。なんとなく「欧米人はイエス・ノーをハッキリ言う」みたいなイメージありませんか?全然そんなこと、ありませんからーーーーーーーーーっ!!欧と米では全然、違うーーーーーーーッ!!もしかしたら、欧の中でも英は浮いてるのかも、しれなーーーい!知らんけど。

そして最近気がついたのは、イギリス人の「空気読みとれ!」感の半端なさ。電車の中やスーパーの通路などで、ちょっとどいて欲しい時など、Excuse me、って言えば済むことなのに、こっちが気がつくまで何も言わずにジーーーーーーーっと言わずに立ってたりするのでびっくりします。

電車の中ではなんとなく以心伝心であ、降ります、みたいな感じで譲り合いがあると、お互い「sorry」とかすぐ言うのも面白い。電車で立っていて、目の前に座っていた人が降りるので本当にちょっとよけただけでも「ソーリー」と言われたりします。店員さん呼ぶ時もソーリー、って呼んでいたりして、本当に日本語の「すみません〜」的にソーリーが使われている感じがします。しかしそこまで気軽にソーリーを使いたくない、と頑なになっている自分もいたりして(苦笑)

しかし空気をうまく読み取ってないと、舌打ちされます!「イギリス人って、こっちが汲み取らないとtuttingっていうのするのよ!知ってた?!」と憤慨していたのは、同じ時に引っ越してきたアメリカ人のママ友。Tut、 tut、と音がするので舌打ちのことがこう呼ばれています。

先日は、混雑した地下鉄の中で私の横に立っていたおじいちゃんが「モゴモゴモゴモゴ・・・thank you!」って何か迷惑そうにつぶやいてたんですが、聞こえたのはThank youのところだけ。と言ってもお礼を言っているわけではなくて、明らかに皮肉のThank youでした。

え、何?私何かした?と思ったら、自分に背を向けて立っている人が背負っているバックパックがぐいぐいおじいちゃんを押しているのが嫌だったみたい。周囲の人に「ちょっとこの人見てよ、ひどいでしょ」的に同意を求めるような目くばせをしたりするんですが、肝心の相手にはまーったく届いてなくて、なんだかすごく不思議でした。なぜ本人にバックパック下ろしてもらえませんか、ってはっきり言わぬのだ・・・。

アメリカ人のママ友は、あまりの色々な違いに、イギリス文化の授業を取ろうかと思っているんだそうですが、思えば日本もこういう所あるから、私にとってはそこまで未知の世界ではないはず。でもまさか英語でこう来られると、やはり慣れてなくてびっくりするのは、確かです。

あとイギリス人はジョークも真顔で言うので、時々それが冗談なのか本気なのかわからなかったりもします(笑)。ドヤ顔で言うとか、どこかからツッコミが入るとか、そういうのがないまましれーっと会話が進んだりするので、今のが冗談だったのか何なのかわからないことも・・・w

一度はクライアントミーティング前に上司がリステリンでうがいを始めたんですが、吐き出す所がなかったので自分の飲み終わったコーヒーの紙コップにペッ。それを見ていなかったもう1人の上司が、あれ、さっきのリステリンどうしたの?と聞いたら上司真顔でしれっと「飲んだ」と答えてそれっきり。誰も突っ込まずそのまま空気が流れていきました・・・。

そんな感じなので、時々上司が真顔で言うことが信じられませんww

私もよく日本語では冗談ともホラともつかないことを真顔で言って人をだまくらかしたりすることがあるのですが、日本のお友達今までごめんなさいw 私はあとでちゃんと種明かししてるけど、意外とこれやられるとわかりにくいわ!でもイギリスにいる間に英語でも真顔でホラふけるように精進します。