ロックダウン中に作ったものを淡々と羅列するよ。
サリー・ラン・バン
人は家から出られなくなるとパンを焼きたくなるものらしい。アメリカやイギリス、そして日本でさえイーストや小麦粉が品薄になったというではないか。
こちらは、以前バースを訪れた時に食べた、地元名物「サリー・ラン・バン」。ブリオッシュ風の種を、ケーキ型に入れて焼く。The Great British Bake Offで有名なポール・ハリウッドのレシピでやってみたが、現地で食べたものよりふわっとしておらず、ちょっと違う感じのものができた。他のレシピでまた試してみたい。
梨のケーキ
人は家から出られなくなると、普段食べつけないケーキも焼きたくなるものらしい。とにかくオーブン仕事は子供のホームスクーリング用にも、インスタ向けにも映え映えアクティビティであることは間違いない。
卸売業者から毎週買っている野菜果物ボックスに洋ナシが沢山入っていたので、作ってみた。梨をバターと砂糖でソテーし、キャラメル状にイイ感じになったものをミキサーでがーっと攪拌したものを生地に入れる。食感は、ブレッドプディングみたいなしっとり感。
梨のスライスも入れるが、そこまでは梨が無かったので代わりにリンゴを入れた。粉も、コーンミールが家になかったので、アーモンドプードルで代用。
レシピはオーストラリアでイタリア料理教室を主宰しているパオラさんのもの。小さめの型で焼いたので、材料の計算しなおしなども子供にやらせ、算数の授業ということにした。
彼女が以前出版した料理本のレシピテスターをしたことがあって、私の名前も本の中にぱっちり載っています!
Italian Street Food: Recipes From Italy's Bars and Hidden Laneways
- 作者:Bacchia, Paola
- 発売日: 2016/10/04
- メディア: ハードカバー
もちもちじゃがいも餅
野菜ボックスには大量のジャガイモが入っている。しかも一つ一つが巨大。3週間分ぐらいの余剰ジャガイモがあったので、茹でてマッシュしたジャガイモに片栗粉を混ぜてフライパンで焼き、みたらし風のタレを軽く塗って出した。優勝。
ふわふわ★湯種パン
人は家から出られなくなると、何度でもパンを焼きたくなるものらしい。
ただ我が家で焼くパンは、なんとなくザラっとしているというか、顆粒っぽい感じの食感になるものが多くて、なかなか「ふわっふわ」なものが出来ない。そんなお悩みを解消してくれたのが、「湯種パン」。パン種に、熱湯と小麦粉を混ぜて糊状になった種を混ぜ合わせることで、ふわふわモチモチなパンが焼けるというもの。
実際やってみたらふわっふわのものが出来た。モチモチかはわからんが、ふわふわ。しかもすごく簡単。ただ使ったレシピはオリーブオイルを入れるもので、ちょっと風味が強かったので、次回はぜひ粉ミルクを買って、ちゃんとした食パンに挑戦してみたい。
ニースのピサラディエール
ニース名物、玉ねぎとアンチョビのピザっぽいもの。野菜ボックスはジャガイモ以上に玉ねぎも赤いのと白いのが大量に入っているので、玉ねぎ消費のために作成。4つの巨大な赤玉ねぎをしつこくしつこく炒めて甘みを出し、オリーブオイルの入った結構緩めの生地の上に乗せて焼く。激ウマ。
小麦粉いじりとオーブン仕事は楽しいが、炭水化物・糖質ばりばりの食品ばかり作るのもどうかなというのがちょっと悩み。そして最後に旅行した南仏を思い出し、玉ねぎを切りながらちょっと涙する。
贋作インドカリー・マシバシイネツルカモのドライカレー
Dancyuのカレー特集で紹介されていた、昔世田谷にあったカレー屋さんのドライカレー。ここまでドライにするのにレシピに書かれている以上の時間がかかるので、これはロックダウン中にはぴったりの料理。玉ねぎもそれなりに使うので、これまた野菜ボックスの玉ねぎ解消にも。
ロックダウン中もっと作るかなと思ったけれど、カレーを作ったのはこれっきり。人んちの美味しいカレーが食べたいな。
サプライズのもみじの天ぷら
これは料理ではないのだけれど、日本に一時帰国しているロンドンのお友達が、送ってくれたもみじの天ぷら。
私の生まれ故郷大阪府箕面の名物で、塩漬けにしたもみじの葉っぱを、甘めの衣をたっぷりつけて揚げたもの。ほぼほぼ衣を食べる感じなのだけれど、ちょっとかりんとう風でカリカリしていて、懐かしい味。
紅葉が有名な箕面、山道を上ると両脇にあるお土産屋さんの店先で、もみじの天ぷらを揚げていたものだったなあ。今はどうなんだろう。
しかも送ってくれたものの中には、「コーンポタージュ味」「キャラメル味」「ゆず胡椒味」など変わり種も!これは昔はなかったなあ。色々お土産屋さんも新商品開発努力をしているのだなあ。ロンドンで身動きとれずに暮らしている中で、サプライズで思い出の味を送ってくれたお友達には本当に感謝感謝・・・。