愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

コワーキング・試合・冬ですね

日がずいぶん短くなり、雨もぼちぼち降るようになり、窓には結露がつくようになり、とうとう暖房をつける機会も出てきました。ロンドン、そろそろ冬ですね。

とはいえ、今年はまだまだ気温もそれほど下がらず、レミゼラブルに凍える機会はまだありません。週に6時間ぐらい、激しく剣道をしているせいもあるんでしょうか、寒いから多めに着て外に出ても、歩き始めるとすぐ暑く感じてしまうようになってしまいました。結局はユニクロのダウンの下は半袖Tシャツがまだちょうどいい、と感じです(多分他の人はそうではないと思う。苦笑)。

仕事終わってから練習に行くので、帰りはずいぶん遅くなるものの、ドーパミンやら色々脳から出ているせいか、夜どんなに暗くなろうとも、どんなに天気がぐずぐずだろうとも、どんなに仕事が〇〇だろうとも、運動した後はすべてがふっとび、もうどうでもよくなってきました。

先日は初めて試合にも参加。今まで試合の裏方に回ることはあっても、参加は初めてだったのでなかなか面白かったです。試合の後にはがっつり稽古もあるので、英国各地から来た色んな道場の人と稽古する機会はなかなか貴重でした。って、面をかぶっちゃうとわからないんだけれど、対戦相手も練習相手も、みんな年下というか自分の子供といってもおかしくない年齢の人たちばっかりなんだよなぁ・・(苦笑)

また剣道は流派的なものはないとはいえ、道場によってやはり雰囲気ややり方がずいぶん違うのも興味深く。若い先生たちがワイワイやっている道場、年配の英国人先生が、ある意味もっと古い日本のやり方を踏襲してやっている道場、大学のチーム、そして英国軍のチームも。いろんな道場の先生と地稽古できたのも収穫でした。仕事はPCの前に座ってじっと座っていることが多いぶん、この歳でこれだけ体を動かす機会があるのはうれしい限りです(毎回あざだらけだしどこか痛いけど)。

そして変な話、イギリスに来てからは、日々の通勤も楽しくなってきました。日本にいたときは片道2時間、ぎうぎうに詰め込まれた満員電車にいつまでもゆられて通学してつらかったし、ワシントンDCでは地下鉄通勤していましたが、毎日同じ経路の電車に乗っていると、自分の一生ずっとこうなんだろうか・・と思うことも多かった。そしてサンフランシスコでは、会社の通勤バスで通っていましたが、日々のひどい渋滞でいつまでもハイウェイにスタックしている・・ということも多く、仕事よりも通勤がメンタルに来ることも多かった気がします。あと結局毎日毎日同じことの繰り返し、みたいに感じることが苦手みたいで・・・。

コロナ以降、在宅勤務が増えることとなり、私もロックダウン中ほぼ2年ぐらいはずっと在宅でした。でも最近は社員に少なくとも週数回はオフィスに戻ってくるよう要請する会社も増えてきたようで。しかし私の勤務先はそれに逆行するように、物理的なオフィスを閉め完全リモートワークになってしまいました。結局ロックダウン以降、なあなあになってオフィスに来ない人のほうが増えてしまったのですよね。それで最近は、同僚と色々コワーキングスペースを見つけて、週に1度はそこに集まるようにしています。

経営が怪しくいつ潰れるか心配なWeWorkもロンドンにはずいぶんたくさんあるので、ロンドンの色んなロケーションを試してみたりしています。ここが一番シリコンバレー時代のオフィス環境に近い感じがあって、懐かしくもあり、落ち着く感がある。やはり色々な人たちがワイワイ仕事をしている中に身を置くと集中できるし、ある意味働いている!という満足感もある。場所を移動してソファやブースで仕事を続けることもできるし。場所によっては無料のビールのタップがあるところもあります。

あと意外と多いのが、ホテルのラウンジや、パブの一部を日中コワーキングスペースとして開放しているところ。これは当たりはずれがあり、電源がなかったり、音楽がうるさすぎたり、長時間仕事をするにはしんどい椅子だったり・・という場所もあります。ミーティングや商談的なことばかりする人だったらいいのかもしれないですけれど、私の仕事は結構集中して作業することが多いので、いまいち。でもおしゃれなインテリアの所が多いのでテンションがあがる!

日本では死ぬほど嫌だった電車通勤ですけれど、乗っているのがロンドンの電車、というのでそのつらさも相殺されている気がします。日本ほど混むこともないし。電車不毛の地だったアメリカから欧州に来て、眠っていた鉄子の血、そして歴史オタク(でもないけど)の血も呼び覚まされた感があり、毎回景色や建物や線路や駅を眺めたり、アナウンスや線路の音を聴くのも楽しみでなりません。まさに小確幸という感じです。