愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

夏のベルギー旅その1・電車に乗ってベルギーへ

夏休みも終わりという頃に、ようやく家族で休暇を取得、ベルギーに行った。なぜベルギーか、それはただ安かったから。

思い返せば2018年だったか、ドイツに旅行に行くはずがガトウィック空港でドローン騒ぎにあって飛行機が飛ばず、仕方なくベルギー(ブルージュ)に行って以来である。

なんとなく消去法で選ばれてしまったベルギー、しかも今回もなぜか前回行ったブルージュからそう離れていないゲント(またはヘント)へと向かった。

前回は飛行機で向かったが、今回はユーロスターに乗り、フランス北部リールで下車。

パリやブリュッセルまで行くと高くつくが、途中下車するとやっぱりちょっと安い。あとはローカル線に乗って40分もすればゲントについてしまう。多分東京から大阪に行くよりお手軽かもしれない。

出発した日はガトウィック空港でストライキがあって飛行機が飛ばず、代わりに電車が増便されたようで、大陸に向かう人たちでキングス・クロス駅は大混雑だった。

しかしそこは旅客をさばきなれているターミナル駅、電車の出発時間ごとに列を作らせ英国出国・フランス入国手続きも案外すんなりと進む。「みなさん、イギリスらしく列を並んで待ってくださいね」とは駅員の弁(イギリス人は辛抱強く列を作って待つことには長けている)。

結構夜遅くにリール駅に到着。

電車から降りて、エスカレーターでコンコースにあがったところで、先に降りていた乗客の人が上から「電車を止めて!携帯忘れた!」と叫んでいるのが見えた。エスカレーターの上にはその人の荷物の中身らしきものが散乱していたので、降りた直後に携帯がないと気が付いてあわてて荷物をあけて探したのかも。

その人はまたプラットフォームに降りて行ったが、果たして携帯、取り返せたのか。最近は地図も電車のチケットも支払いも携帯で全部やるので、旅先で、しかも夜中に携帯なくなるのはマジ怖い。

その日は駅の近くで一泊。ホテルの周りも何もないので、ホテルのバーでどうでもいい冷凍ピザを出してもらって食べた。

朝のリール・フランダース駅。フランダース地方(=ベルギーやオランダのほう)に向かう駅は、ユーロスターが発着するリール・ヨーロッパ駅からちょっと歩いたところにある。目的方面の地名や方角が駅名になっているのはお約束の通りで、わかりやすい。

日本の在来線的な感じの電車に乗ってベルギーに向かう。日本人観光客か現地在住の人だかが、これは東海道線みたいなもので・・と話しているのが耳に入る(笑)

大陸に入ってしまえば、国境は関係ない。別にパスポートをチェックすることもなく、どこからフランスかどこからベルギーかも気が付かない感じで電車は走っていく。電車で他県に行くような感覚である。ただベルギーに入るとアナウンスがとたんにフランス語からオランダ語になる。

なんとなく帝国風な感じもあるゲント駅の天井。

ゲントについて面白いなと思ったのは、あっという間にフランス語が駆逐されて、アナウンスも看板もオランダ語になったこと(ベルギーの公用語はフランス語、オランダ語、ドイツ語)。近隣都市ブルージュに行ったときは、オランダ語とフランス語がもっと共存しているイメージがあったけれど、ゲントでフランス語は全く使わなかったし、ちょっとしか耳に入ってこなかった(言えば通じるんだろうけど)。

トラムに乗り、AirBnBへ。

大家さんが近くに住んでいる、素敵なアパート。こういうミニマリストな生活、あこがれるんだけどな~。大家さんが親切で、洗濯機がなかったのだけれど、家で洗濯してわざわざたたんで届けてくれたりした。