愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

夏のベルギー旅その10:寄り道蚤の市生の肉

旅の最終日、ゲントからまたローカル線に乗り、ユーロスターが走っているフランスのリールに戻ります。全く知らなかったのですが、たまたまこの週末は、年に一度行われる、欧州最大の蚤の市が開かれる日とあって、リールの街は大混雑。

電車が駅に着いた時から、隣のプラットフォームから何かブラスバンドの音がする・・と思ったら、電車に乗ってやってきたバンドの人たちが、駅に降り着いた瞬間から演奏を始めていました。

駅を出たらさらに本格的な演奏、もうフランスの伝統音楽になりつつある(笑)ダフト・パンクの曲や、バービーの曲など披露してくれました。

もう数十万人規模とかで人が来るらしく、道は全部封鎖され、イベントテントが立ち並び、場所によってはもう大晦日アメ横状態で進むのも大変。確かコロナ以降初めて開催されたのだっけ?あと以前はここでテロ騒ぎもあったりしたらしいです。

そんな中、ランチに向かったのがこのお店

リールにある老舗、メール。お店の外観もすごい素敵なのですが、とにかく道が混みすぎていて写真とれず。

このお店は素敵なケーキやゴーフレットが有名なのですが、ランチもできます。

パパが頼んだビールと、私のはちみつレモン。まあレモン絞ってはちみつ入れて混ぜればいいだけの話ではあるのですが、やはり良いはちみつを使っているのと、雰囲気など総合していい感じ。

前菜盛り合わせ、そして今回の旅で子供がはまりにはまった、ビーフタルタル。生肉がこんなにおいしいとは、と前日に引き続き注文。

リールはフランスですけれど、フランダース地方に近いので、ビールもよく飲むし、御覧の通りムール貝やフリッツなども良くでてきます。今回はシンプルなバターソース的なものをお願いしましたが、おいしかった・・・

このお店はやはり老舗でちょっと高級系なのでアレでしたが、リールの街では、もっとカジュアルなお店で、ムール貝をバケツ一杯にかなりお安い値段で提供しているところもちらほら見かけました。こういうのをほじくりながらビール飲みながら午後を過ごすのもなかなか乙ですね。

さてこのお店はゴーフレットが有名なので、お土産にちょっと買って帰りました。

箱には創業1677年とあります。延宝5年!将軍は四代家綱!

ただお店のサイトなどを見ると、このリールの場所に店を出したのは1761年と書かれていて、どっちが正しいのかちょっと謎。これだと田沼意次ルイ15世の時代です。ただ、この住所には1661年ごろからお菓子屋さんがあったことが確認されている、というのでその分も計算に入れちゃってるのでしょうか。って、それでも辻褄合わないな・・

日本でゴーフレットというと、風月堂のパリッとしたやつを想像するのですが、このお店のゴーフレットは、なんというか濡れせんべい的に、柔らかいのが特徴です。オランダ菓子にストロープワッフルという丸いキャラメルワッフルがありますが、どっちかというとあれをもっと柔らかくした感じでした。

フレーバーは色々あるのですが、箱買いするときは一種類しか選べないとのことでマダガスカルバニラにしました。湿気た感じの柔らかいゴーフレット、果たして美味しいのか?と最初は半信半疑でしたが、これがまた深ーいバニラクリームの味がすごく良かったです。もっと色々な味も試してみたい!!

メールはアイスクリームも売っていて、食べたいなーと思ったけれど、かなり暑い日だったのと行列がそれなりにできていたので諦めました。また来れるかな?!