愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

2022日本里帰り日記③:浅草でスキヤキ

6年ぶりの日本、最初の数日間は浅草に逗留しました。

マスクの着用義務さえなくなりつつあったイギリスに比べて、日本は外でも当然のようにマスク。そのせいなのか、到着した日の浅草界隈、人はそれなりに歩いているのに、人の話し声があまりせずに静かという不思議な印象が残りました。

日本での最初の晩御飯は、贅沢にもここ・・!


店に入ってすぐ靴を脱ぐ、それをお店の人が丁寧に預かってくれる、そして畳敷きの廊下を歩き、エレベーターで上階へ。エレベーターまで畳敷き!うわー日本だ!私達日本にいるんだ!ととても不思議な気分。

予約なしで突撃しましたが、広い個室に通してくれました。

隣の部屋では若い人たちの声でハッピーバースデーを歌う声が。若者もこういう渋い場所でお祝いするのね。

日本では普通なのかもしれないけれど、こういう「一時的なマスク入れ」まで丁寧においてあるところが、至れり尽くせりすぎて、長年日本から離れていた身としてはほぉ~と感心、驚愕。

じいじのおごりで、ごちそうになります。

どれが何か今となっては記憶の彼方だけれど、木の芽や山椒や煮凝りや、美味しいものがちょっとずつ、ちょっとずつ。

霜降り肉なんて食べるの何年振りだろうか。こういうお肉も、日本ならでは。

中田喜子風の仲居さんが最初は作ってくれました。我が家は関西文化圏なので、家ですきやきする時は割り下は使わず、砂糖や醤油をそのままお肉にかけていたので、こういうちゃんとした関東風のすき焼きをお店で食べるのは初めてかもしれない!

海外だと、鉄鍋でグツグツと割り下で煮込んだスキヤキを出す日本料理店もありますが、やはりちょっと苦手で食べたこと無かったけど、さすがに老舗のすき焼きは、くどい甘さもなく、美味しかった・・・。あとこのお麩が味がしみててもちっとしてて美味しかったなあ・・。

立派なサシが入っているお肉がたっぷり来たのでおののきましたが、「良いお肉は脂が軽いから重くないんですよ」とのこと。しかし西洋の赤身肉ばかりに慣れた胃袋、後半はやっぱりどーんと来た・・。

古いけれど掃除の行き届いた綺麗なお店で親切丁寧にサーブしていただき、懐かしい昭和のおもてなしの世界に来た気分。特に帰りがけに浅草の絵が描いてある紙コースターのセットや、ボールペンをお土産にいただいたのが、よくおじいちゃんが接待のお土産にこんな感じのものを持ち帰って来てたなあ・・と、懐かしすぎてツボすぎでした。