愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

プラチナジュビリー

女王様在位70年ということで、木曜日から日曜日にかけてイギリスは4連休。各地で色々なお祝いや催し物がありました。昭和も長かったけど、64年か。実は平成は何年まで続いたのか、調べないと知らなかった・・(苦笑)

わが家の近所でも、道を締め切ってテントを張り、近所の人が食べ物を持ち寄ってブロックパーティーがあったり、街のいたるところに飾りつけがしてあって、お祝いモード。

特に小さな小路になっている住宅街では、街灯のところに英国国旗が2本ずつ、交差して飾ってあって、これが日本の国旗だったら漢字で「奉祝」とか書いてありそうな雰囲気でした。

チャイナタウンは、ランタンがいつもより余計に多くぶら下がっていた気がします

もうイギリスはコロナ終わった勢い(もう感染者数がどうなってるのかも良く知らない・・)でマスクもつけずに普通に生活しているんですが、お天気も良くなってきて、本格的に日常が戻ってきた感が強い(というよりコロナのことをもう忘れている感?)中での連休、しかも国をあげて祝い酒が飲めるぞ的な機会だったので、やっぱりちょっと街はお祭り感、浮足立ってる感。

チェルシーフラワーショーの一環として街中に飾られているお花オブジェ(ちょっと菊人形風なw)もこの通り。

こうやってお花は展示期間中しょっちゅう入れ替えないといけないみたい。お金もかかる!
連休だし、お祝いに乗じてスーパーから何から色んなところで限定グッズが売られていたので、経済効果もそれなりに結構あったのでは・・。

わが家はスーパーで記念のビールと、F&Mで紅茶を買ったのみ。

レッドアロー(戦闘機)のフライオーバーも見えたし、ジュビリーコンサートもテレビの前に陣取って家族で見たりと、なんだかんだいってイベントはそれなりにチェックしてしまいました


(最終日のパレードの様子は公園にスクリーンが用意されたので鑑賞)

ロンドンオリンピックはもう10年ほど前のことになるけれど、女王様が007と一緒にスカイダイビングしたり、その他にも色々楽しく素晴らしい演出があったことが忘れられず、イギリスに引っ越してくる前からふと見返すことさえあったし、美術館や博物館の展示や色々なイベントに行くたびに、イギリスのビジュアルアーツの質の高さにはいつも感心してしまう。

今回もコンサートの幕開けがパディントンと女王様が共演する映像・・しかも女王様、ハンドバッグからマーマレードサンドイッチ出してみたり、Queenの曲に合わせてお茶碗叩いてみたりと、これCGじゃないよね?と思うほどの演技っぷり(本当にこれ本人の演技なんだろうか・・)には感服。

個人的にはコンサートの曲の間に空にドローンでコーギーや女王様のハンドバッグ、ティーポットとかが出てきたのがすごく可愛くてグッと来た。宮殿の壁全体がスクリーンになってのプロジェクションもすごく良かったです。

思えばエリザベス女王って、馬好き、コーギー好き、トレードマークのファッションがあり、すごくシンボルとして良く出来ている存在でもあるんですよね。そしてどや顔をすることもなく、淡々と女王業をこなしながらちょっとお茶目なこともできる・・さすが70年間の貫禄というか、王族だからというだけでなく、イメージ戦略に非常に成功しているよなあと思ってしまいます。イギリス王室も色々あるけれど、エリザベス女王は嫌いじゃない、という人も多いのでは・・。

となると次の代からのことが心配にはなりますけれども。イギリス人同僚の中にはへーお祝いあったんだ?テレビも見ないから知らない・・なんて無関心極まりなさすぎる人もいました。まあ実際、私もイギリスというガイコクにいるからほぉぉと思ってみているけど、皇室のイベントだったらそこまで見ないかもしれん・・・。

思えば王室も皇室も、封建時代からの古いシステムや価値観の上にできた存在で、そんな古い価値や伝統を今の時代と整合性をつけながらやっていかないといけないわけで、これから若い世代になればなるほど気の毒だなあ、という感想のほうが強いかもしれない。利権特権云々というなら、オリガルヒのほうがなんぼか良さげ(苦笑)?!

あとはみんなロイヤルファミリーのお面かぶったり、王冠かぶったりしながらワイワイお祝いしてるのを見ると、国民がこうやってあっけらかんとお祝いできる王室の存在というのは、まあ稀有でありイギリス王室のサバイバル能力GJ、とも思うのでした。

連休中は良いお天気が続いたけれど、雨で寒い月曜日。今日はBoJoの不信任案が出されるぞ~!なんて周囲は喜んでいるし(笑)お祭りは終わって現実に戻る一週間のはじまり、なのでした。