愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

戴冠式

チャールズ3世の戴冠式で3連休。

プラチナジュビリーの時のようにあちこちに飾り付けがあったようだけれど、この時期ロンドンの中心地に行く機会があまりなかったせいか、自分の周囲ではちょこちょこ、見かける程度だった。

戴冠式当日の様子はテレビで中継を見てから、予定をこなすために外出したら、ちょうどパレードを終えた軍人さんたちの一団に出くわしたのがハイライト。

皆さん、一瞬アマゾンの配達の箱に見えてしまった茶色の箱を持っている。何か記念品でも貰ったのかなと思っていたら、別の場所で彼らを目撃したお知り合いが、中身はサンドイッチやポテトチップ、チョコレートなどの軽食だったと教えてくれた。なんか格安航空会社で出てくるランチみたいじゃあないですか・・・。

ぞろぞろと兵隊さん達が駅の構内を歩いている間、王制廃止を求める黄色いプラカードを持った人も通りがかったりして、なかなか面白い風景となった。

人出は意外と少なくて、電車はいつもよりガラガラだった。後で用事を終えて帰るころには、飲み会やクラブにでも出かける感じの若者がぞろぞろ出ていた。連休になったしね。たまにお祝い帰りか、旗や紙の王冠かぶった人も。

地下鉄では、王様がこの週末用に特別に録音した「電車とホームの隙間にご注意下さい」のアナウンスもあったらしいけれど、私が使った路線では聞けず。

当日はあいにくちょっと雨模様でもあったのだった。

まあ他所の国の話とはいえ、この王室という過去の産物を現代の価値観になんとか合わせつつ存続しようと頑張っている英国王室。

実際儀式の凄さは、いまどき映画やディズニーのアニメなんかでしか見ることの無さそうなファンタジーの世界を、今世界で最も本気で現実のこととしてやっている最高峰、唯一無二の存在だろうし、外野として伝統の底力を見るのは大変興味深かった。儀式のあちこちで歌われる歌の歌詞や、儀式の文言などは聞いていると、やはり旧態依然とした価値観を代表するものでもあるんだよな・・・と思うこともあったけれど。

ただやはり国民の支持は先細り感はある。逆に英国人じゃない人のほうが王室好き、多い気もする。いずれにしても若い人はほぼ興味無し。話題にものぼらない。まあそれは日本の皇室も一緒かな?

とはいえ、我が家の通りでも道を締め切ってブロックパーティーをやったのでそれにちょっと参加したり、近所でもっと力を入れているところはバウンシーハウスやDJブースまで作って大盛り上がりでお祝いしていた。まあ、集まって騒ぐ口実になった感もあったけれど、ちょっとは経済がまわったかな?

わが家ではパパがスーパーでこんなビスケットの缶を買ってきた。