愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ベルギー旅⑤ 食べ物博物館、運河とマルチリンガル

ブルージュでつい行ってしまったのが、食べ物関係の博物館。これはあまり行かないでもいいかな、と思っていたが、お子様の希望で、チョコレートの歴史の展示や実演があるチョコレート博物館、そしてフレンチフライ・・じゃなくて、ベルギーフライの歴史がわかるフリッツ博物館にも行った。

チョコレートの博物館は、インカ帝国の話から始まって、カカオの話、ベルギーチョコが生まれるまでの展示が色々。あちこちに「自由にご試食ください」とカカオマス、ホワイトチョコ、ダークチョコが置いてあったり、プラリネ入りのチョコレートを作る実演があったりもした。そう、プラリネってブリュッセルで誕生したんだって。

これも、チョコレートでできている!

フリッツの博物館も、これまた芋の種類から歴史、ヨーロッパに広まった過程の説明、フリッツの器具などの展示が。最後の方になって、子供が触って遊べる展示もあった。地下の食堂でフリッツを食べることもできる。

ベルギーが発祥らしいのに、フレンチフライと呼ばれているフリッツ。これは第一次大戦中、ヨーロッパに来たアメリカの兵隊が、フランス語をしゃべるベルギー人とフランス人の区別がつかず、ベルギー人から食べさせてもらったフライを、フランスのものだとまつがったから、らしい。

フライを83時間ノンストップで揚げ続けてギネスに載った人の展示。83時間って、ちょっと何言ってるか分かんない(byサンドイッチマン)あとはなぜかフライをバルーンにくっつけて、成層圏に飛ばしたゼ!と言う意味不明ビデオもあったw

どちらもためになる博物館だったが、何せ展示がかなりテキスト・ヘビーで、かなりパネルの説明だらけ。もちろんそんなものをじっくり読むわけもない子供がバーっとスルーしていくのを追いかけつつだったので、内容は半分もきっちり見られなかったかも。

子供用には、プレイモビルを使ってチョコレート作っているところ、とか貴族がホットチョコレートを楽しんでいるところ、などの展示があちこちにあったり、部屋のどこかにいるキャラクターを探そう的なゲームもあったことにはあった。

その他に、ブルージュでは、ボートに乗って運河を回るのが個人的にはとても良かった。40人ぐらい乗るボートに乗って、頭がついてしまいそうな橋の下をくぐったり、運河の両側に立ち並ぶ歴史的な建造物を眺めたりした。

さてブルージュで、そしてベルギーでやはり印象的だったのはやはりそのマルチリンガルな環境。公用語はフランス語とフラマン語、英語も普通に通じた。飛行機に乗った先からキャビンアテンダントのお姉さんは3ヶ国語でペラペラとアナウンスをし始めたし、ボートのおじちゃんもマイクで3ヶ国語で建物の説明をだーっとしてくれる。

ただこれは勝手な感想なだけなのだが、ちょっとしたことを説明するのにも、数カ国語で同じことを何回も言わないといけないので、時間かかる割に、え、言ってることそれだけ?ってなることは多々あった。

テキストヘビーな博物館の展示も、同じことを3回繰り返すスペースが必要になるから、レイアウトが大変そう。文字も小さくなる。

言語を載せる順番も特に決まってないっぽいし、こうやって同じことをまとめて一つに展示してあるかと思えば、スペースの都合かそれぞれの言語があちこち違う場所に貼ってあったりすることもあるので、自分が読める言語の表示がどこにあるのか、周囲をざっとスキャンして瞬時に特定する、と言う普段にはないルーティンを眼球と脳に課すことになって、それが妙に心に残った。

これ、マルチリンガルだったらどの言葉であれ、目に入ったものをバッと読めばいいから楽だったりするのかなぁ。ああ、でも確かにこれが日本語と英語だったら目に入った最初の方を自分も読んだりするのかも・・。