愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ライ

夏休み旅行記の続き。

ヘイスティングスからも電車でほど近い、ライという街にも足をのばしました。

ライまでは電車で30分弱。パパはあさイチでライの港でウィンドサーフィンをしに先に行ったので、私達は後で合流しました。

ライはロンドンから日帰りでさっといける可愛くて小さな町なので、ガイドブックにもよく載っているかもしれない。街が小さく道が狭い上に、駅前には蚤の市のようなものも立っていて、さらにバス停にもバスを待つ人がいたりと、特に駅前は結構な人混みで、一瞬ウっとなりました。あわててマスクをつけるなど・・。

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中世のたたずまいが残ったこの街は、アンティークでも有名らしいですが、あまり興味のない陳家はそこらへんはスルー。それでも小さな小路に素敵なアートギャラリーやら、チョコレートや雑貨のお店やらが並んでいて、これまた久しぶりにそんなお店を出たり入ったりして楽しみました。どのお店も入口に消毒液が設置してあって、入るたびに手を消毒するので、なんだか手が消毒液でぬるぬるに(笑)

ライの街はもともと貿易港として栄えたようですが、13世紀ごろに地形が変わるほどのものすごい嵐が何度かあり、それですっかり川の流れも変わってしまい、またやってくる船のサイズも大きくなるにつれて港が使いにくくなったりと色々あって、没落していった模様です。でも一方そのおかげで、今もまだ中世の趣が残っているようでもあります。

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どんどん奥に進んでいくと、ちょっと小雨が降りだしたのもあり、人もまばらになった街並みはこんな感じ。中世の家は背が低めで、ちょっと背が高い人だと天井で頭を打つんじゃないかと思う位。今もぱっと扉があいて、中世の人が出てくるんじゃないかという趣です。

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この右側の建物は、宿屋マーメード・イン。1420年に「再建」とあるぞ・・!1420年は日本だと応永27年、室町時代だそうですよ。なんとこの宿屋、もともとの創業は1156年。日本ではこれまた室町時代、ちょうど保元の乱が起きた年・・ってそれなんだっけ?今でもセラーは当時のものが残っているようです。

ここはまだホテルとして機能していて泊まれるんですが、ウェブサイトを見ると「曲がった天井、ギシギシとなる床や沢山の階段」などが特徴と書いてある・・(苦笑)。そして600年の歴史があるこの宿は、オバケが出るのも有名です!とこれまた嬉しそうに、部屋にでた幽霊の話をするスタッフの人のビデオが載っていました。わはは。

とにかく建物が古い。わざわざ建てられた年代が書かれています。

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そしてこの家はなぜか、「玄関が二つある家」

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この建物もホリデーレンタルで部屋を借りれるようです。ここに写真が載っているけど、もうあんまり古い家には泊まりたくないなぁ。

石で舗装された道は足つぼを刺激する以上にボコボコで歩きにくく、そんな中にあるこんなお宅は普通の住宅なのかな、こういう場所で生まれて育つって、どういう気持ちだろうと想像してみたり(自分の住環境と全く違う場所にくるといつも考えてしまう)

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教会の横にある古い古いティールームでお茶をしてみたり(これもまた久しぶり)、

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結構ダイナミックな高低差のあるライ、これはやはり浸食の跡だろうかここは昔は海だったのだろうか云々と思いを巡らせてみたり、また子供はここにあった公園でこれまた久しぶりに遊具で遊んでみたり。

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帰りには駅前のスーパーをひやかして、地元でとれた野菜を見て見たり。ミニトマトは、イギリス国内産のものが、アメリカや他のヨーロッパの国で取れるものよりもずいぶん美味しい気がします。