愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

10月の思い出、リーズ城

子供の学校も再開し、ロックダウンもゆるんだ10月に出かけたリーズ城リーズ城とは言うが、リーズにはなくケント州にある。ロンドンからは電車で1時間半~2時間弱。

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歴代の王様の未亡人が住み、ヘンリー8世の最初の奥さんが住んだ城としても有名。

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コロナ渦の現在、お城に入るには事前予約が必要。でもおかげで広々とした敷地はとても空いていて、ゆっくりのんびりしていてとても良かった。

とにかく今年は、仕事とロックダウンで家にこもっているか、外に出るとしてもちょっとした散歩や買い物で近所をうろうろするばかり。健康でいられているのはありがたいことではあるけれど、仕事のストレスと変わり映えのない日常に精神はズタボロだった。

そんな中、とにかく違う景色の中にいられることだけで、ああああ、なんという幸せ・・・広い空となだらかに広がる丘を見ているだけで、気分が随分と良くなった。

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イギリス王ヘンリー8世と、フランス王フランソワ1世が1520年に行った「金襴の陣(Field of the Cloth of Gold)」の展示もあった。当時力のあった王様2人がミートアップしようぜ!ということで、対岸フランスのカレー(当時は英領)に英仏双方から人が集まり、フェス的なイベントが繰り広げられたことがあったそう。

仮設宮殿が作られ、豪華絢爛な宴会や騎馬戦やら王様同士の相撲まで、18日間に渡り1万2000人が集まったイベントだったそうで、このリーズ城の領地から、大量の食糧が運ばれたとのこと。

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チューダー朝は王族の所有だったこのお城、その後地元貴族に下賜されているのだけれど、ここで生まれ育った貴族がフェアファックス卿。バージニア州にフェアファックス郡という地名があるけれど、この一家が植民地時代に随分土地を持っていたみたい。イギリスの歴史に触れる機会が増えるにつれ、聞いたことのあるアメリカの地名が、こうやってイギリスの歴史上の人物名として出てくることも。

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しかし当然ながら時代が進むにつれ、こんな広大な土地と古い建物を個人の力で所有維持することなんて大変になるわけで、最後はそれこそダウントンアビーみたいに、イギリス貴族と結婚したアメリカ人の上流階級お金持ち女性がボロボロになっていたお城を買取り、その死後は非営利団体の管理下に入り、こうやって一般公開されているというお約束の流れとなっている。

おかげで私たちのような一般市民が広い庭を散策したり、立派だけど古くて今となっては住みにくそうな城の中を覗ける訳だけれども。

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おまけ,リーズ城に行って一番良かったこと:

最寄りの駅から城まで普段は専用のシャトルバスが出ているらしいのだが、コロナの影響でそれも運休。城に向かうためにたまたま捕まえたタクシーの運転手のおじちゃんがとても良い人であった。

なんでもリーズ城の近くにポールマッカートニーの家があるらしく、彼にトイレでばったり出会った話から、リーズ城の敷地で開催されるロックフェスの話から、Brexitの話まで、随分盛り上がった。なにより、私達が車から降りて、おじちゃんが車をUターンさせて家路につく時も、窓からずっと手を振ってくれたのが印象的。この時期、タクシー業も大変そうだけれど、元気かなあ。