荷物も解いてホッとしたところで、早速近所の散策に出かけました。
今回泊まったのは、Islands Bryggeというエリア。デンマーク語読みだと「いすらんず・ぶりーげ」。アイスランド埠頭、ほどの意味だそうです。デンマーク語で「島」というと「アイスランド」なところが面白い。
博物館とか宮殿とかチボリ公園とか、いわゆる観光名所があるエリアとは、橋を渡って反対側になります。
埠頭という名前の通り、長年工業地帯だったらしいこのエリア。第二次大戦中はドイツ軍が駐留したり、その後も軍事施設として使われた時期もあったようですが、しばらくは手つかずの廃墟だったらしい。
でも近年になって再開発が進み、なかなかいい感じの住宅エリアになっています。メトロ駅前には、コペンハーゲン大学などの巨大キャンパスも広がっていました。
私達が滞在中はお天気も格段に良く、水辺には屋台もたくさん出ていて、地元の人も観光客も(アメリカ人の若者が妙に多かった)、日向ぼっこしたり、ピクニックしたり。
カヤック・ポロ。カヤックに乗りながらボールを取り合います。ボールを手で持てるのは数秒間だけというルール。子供が面白がってしばらく見ていました。
それにしても特筆すべきは、コペンハーゲンの水質の良さ。市内に水路が通っていますが、こうやって埠頭で普通に泳ぐことができるのです。飛び込み台や、子供用プールまであります。もちろん無料、そしてみんな荷物をそこらへんにポイポイ置いていて飛び込んでも安心平気なところが、なんとも素晴らしい。水は冷たいですが、パパもここからジャンプ!
コペンハーゲン市内には、ここをはじめ、こうやって港で泳げるようにしてある場所が4か所ぐらいあるそうです。
とはいえ、15年ぐらい前までは、下水や汚水で港の水質はかなり悪く、とても泳げるような状態ではなかったそう。それを下水処理施設を整えたりして、水質改善したのだそうです。こんなにキレイになったの、つい最近のことなんですねぇ。
そういえば、オリンピックで東京湾で泳ぐのがなんとかかんとかって話が、今さらありましたが・・。
ペタンクまたはボッチェボールに興じる人達。私達も、このエリアで泳いだり、アイスを食べながらのんびり歩いたり。
インダストリアルな感じもまだ残してあります
コペンハーゲン、とてもこぢんまりした街なので、意外と歩けます。イスランズ・ブリーゲから橋を渡って中心街にも余裕で歩けます。そしてやはり、自転車の街コペンハーゲンは自転車レーンがすごく充実してました。車道、歩道、自転車用道路と全部分けられているので、ロンドンに比べてもとても安心(道を渡るときは車だけじゃなくて自転車に気を付けないといけませんが)。
以前住んでいたカリフォルニアでも、可動橋のある島に住んでいましたが、コペンハーゲンで、マニアにはたまらんシチュエーションに遭遇!
この橋、旋回橋!!!回っとる~!!!
そして、この橋の隣に見えるのは車用の橋なんですが、そっちの方は跳開橋になっている!!橋が跳ね上がっているのが見えるでしょうか。この二つが動いているのを一度に見れるなんて~ヒ~~!
橋の手前で、自転車に乗ったかなりたくさんの人達がじりじり待っているのもなんだかたまらない。
そしてその橋の下を渡っていくのは、すごい適当な材料で作って、パイプ椅子を乗っけただけのボート。時々ちょっと沈みかけているような、こんな感じの手作りボートに乗って、音楽かけてお酒飲んでワイワイやってる人達をよく見かけました。ちなみにこのボートではジョージマイケルがガンガンにかかっています(笑)。
こんな感じでコペンハーゲンには橋がいくつかかかっていますが、この旋回橋だったか、作ってみたはいいけれど、数メートル長さが足りず、橋を施工したデンマークの会社は倒産、その後なんとか作り直して事なきを得た、なんていうエピソードもあるんだそうです。
こちらはオラファー・エリアソンデザインの橋。プラットフォームみたいに丸い感じの足場がつながっているんですが、これも可動橋だということは後で知りました・・。これも動くところ見たかったなあ。
新旧入り混じった建築。
この左手の建物を見て、子供が「マドレーヌ」みたいだと。私もこの建物に通りかかった時、フランスの寄宿舎に住む女の子「マドレーヌ」シリーズの絵本を思い出していたので、2人で笑ってしまいました。
可動橋好きな方はこちらもどうぞ
marichan.hatenablog.com