愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ロンドン2016 ⑥ 食いしん坊のパラダイス、ランチにおすすめバラ・マーケット

テート・モダン、グローブ座と巡った後、さらに徒歩でバラ・マーケットへ。英語ではBorough Market。アメリカ英語だとBoroughはどっちかというとバカヤロー・・じゃなくて、バーローって発音するんですが、ここは格式高いおイギリス。バーローじゃなくてバラ、なんですってよ。
 
ロンドンの地名、やはりアメリカに比べると深ーい歴史があるからか、読み方が一筋縄ではいかないものも沢山あり、そんなの知らずにアメリカ発音して「???」となることも多々ありました。日本でも古い町には、すごく変わった漢字の読み方をする地名があるのと似てるのかなあ。
 
その中でもお気に入り?の地名はChiswick。チズウィックだと思うのに、実際はチヂック。わかるかぁーーバーロー!!
 
さて、ロンドン滞在中最初の数日間は、我が家にたまたま同じ時期にロンドンに来たベイエリアの友達が居候してました。彼女は彼女で色々予定があったので、毎日一緒に行動してませんでしたが、この日はバラ・マーケットで待ち合わせて、美味しいものめぐりです。胃袋は多ければ多いほど良い・・
 
こちらが入り口。私にとっては天国への入り口か・・・・
 

 

 
バラ・マーケット、実は途中何度か閉鎖に追い込まれたこともありますが、このあたりでもう1000年前から続く市場なのです。
 
 
歴史の名残がここにも。同じ場所に同じものが長く続いてるって、すごい。ブラタモリでロンドンに行って欲しいぐらいだ!(娘も私もブラタモリ好き)
 
 
昔は卸売市場だったというバラ・マーケット、今はどちらかというと一般フーディー向けのフードマーケットになっています。イギリスやヨーロッパ中から、野菜果物肉海産物パンチーズ、その他もろもろが集まっています。
 
しかし今回のお目当ては各国料理が集まる屋台!ということで、友人と食い倒れツアーの開始です。
 
まずはタイ料理の屋台。タイ料理ですがイギリス人の小僧さんが一生懸命作っています。これはカノム・クロックと呼ばれる、東南アジアのココナッツミルクを使った小さなパンケーキのようなもの。
 
たこ焼き器でも作れそうです。実際、クックパッドにちょっとレシピがありましたよ。なんでもあるな、クックパッド
 
この兄ちゃん、ちょっとお手際がお悪いです。それを横で待ってたお客が「こいつなー俺が毎週来て早くしろ!って言わないとうまくできねーんだよハッハッハ」
 


こんなんです!お味は、まんまココナッツミルク!

 
ここの屋台はパッタイも人気で、多分そのことは日本のガイドブックにも書いてあります。
 
続きましてぇ〜、これは見つけた時テンションがだだ上がった!!コシャリ!コシャリ!!!エジプトのそばめし、コシャリ!!!!
 
もう何年も前にエジプトに行った時に食べた以来、外で売ってるのは見たことなかったやつ!(コシャリについては、この記事もご覧ください)!!!!!と一人興奮する私、しかしそれに反してなぜかお店の兄ちゃんのテンションは異様に低く、お葬式のような顔で出してくれたこちらがコシャリ。
 
ひよこ豆、パスタ、米といった炭水化物ミックスの上にちょっとスパイシーなトマトソースと、揚げたオニオンがトッピングされているものです。胃袋が2つあって良かった!わけあっていただきました。
 
 
続きましてぇ、スコッチエッグ!!ソーセージ肉の中にゆで卵を巻き、コロッケ風にあげてあるイギリス料理です。半熟の卵がたまらん。最近はマフィンの中にこういう半熟卵を入れて焼いてあるのもありますが、半熟をキープするには、半熟卵をいったん冷凍しておいて、タネに混ぜるらしい。これもそうなのかは不明です。
 


・・って食い倒れのはずなんですが、もともとそこまで大食いでないふたり、ここでもう終了〜〜。コシャリを一人で食べてたらもうそれで終わってたから良かった。

この他にも巨大パエリヤ、ソウルフード、こんな豚の丸焼きなんかもあります。


でもこのマーケットは見るだけでも随分楽しいですよ!

イングリッシュマフィンってこんなんだっけ?と一瞬わからなくなるこのパン屋さん、Bread Ahead。近くに店舗もあって、そこではパンのクラスも色々やっています。本当は行ってみたかったんだけど、夏の間はあんまりクラスが無くて、タイミングがあわず、残念。

 

 


子供のころ「ケーキ屋さん」になりたいとは思わなかったけど、本当はなりたかったかもしれない、今。甘いのダメだけど、やっぱりキレイでカワイイのにワクワクします。

 

 
イギリスの料理本では見たことあったけど、カリフォルニアで売ってるのを見たことなかったベリーもあった!(右側の)
 
 
肉。肉。熟成肉。肉は周りカビカビにして、数ヶ月熟成したほうが美味しいって、不思議やなあ。
 

 

 
スパイス屋さんもあります。Baharatはオールスパイスやクミン、ナツメグコリアンダーやカーダモンなどなどをミックスした中東料理に使うブレンド。この他にもアジア系のものも色々ありました。左下のスマックは、ローストチキンケバブ、お野菜なんかに使うのですが、日本の「ゆかり」みたいな味がします。家では時々ゆかり代わりにご飯にかけることもありますw(ペルシャ料理なんかでは米の上にもかけてるし)
 
買いたいものもあったけど、スパイスってもうちょっと小分けで売ってくれないとなかなか家庭では使い切らないものも多い。
 



クロアチアがトリュフで有名だとは知らなかった。トリュフオイルやピュレーなど色々試食させてもらいました。でも買わず。


トリュフの匂い、「ご自由にお嗅ぎください」
嗅がせていただきました。一個140ポンドですってよ!そして後ろのおっちゃん笑いすぎ。


実際はこの他にもチーズやハムを買ってみたり、色々な材料を見ながらこれはこんな味がするな、こんなふうに料理してみたいなとか色々キャーキャーしておりました。ロンドンにいる間にもう一回ぐらい行きたかったなあ。でも叶わず。お値段もそこそこするので、ここで食糧全部仕入れてたらちょっと破産しそう。

ランチがちょうどいい感じに消化されたところで、これも誰かのインスタグラムを見て目をつけていたマーケット近くのジェラートやさん、Gelateria 3 Bisへ。

ここは店員さんがイタリア人でした。ロンドンのカフェの店員さんも、話してみると結構イタリア人が多かった。ここではヘーゼルナッツ味と、「イートン・メス」味をチョイス。クリーム、フルーツ、焼いたメレンゲを組み合わせたイギリスのお菓子「イートン・メス」をベースにしたジェラート。これはアメリカではないフレーバー。今回ホンモノのイートン・メスを食べ損ねましたが、今度作ってみようかな。

 
帰りはミレニアム・ブリッジを歩いて向こう岸に渡り、セントポール寺院の周辺をぐるっとまわり、そこから友達とまた別れ、地下鉄で子供を迎えに行きました。

 

 

 

 
ロンドンっていうとほぼ記号的に、ダブルデッカーバスとか、こういう感じの町並みとかを想像しますが、それが普通に当たり前に日常としてあるところにいる、というのがなんとなく不思議なような、シュールなような。でも行ったら行ったでその土地の感覚に適当に適応しながら過ごす楽しさよ。