色々なジャンルに絞った無料ガイドツアー、あと有料だけどカップル向けのツアーもあるんだそうです。オーディオガイドもありますが、日本語は残念ながら無いみたい。
今回小さいさんは行きませんでしたが、広いし空いてるし、場所によっては走り回っても大丈夫だし、結構子供も沢山来ていました。中にはインタラクティブな展示もあるので、飽きないかも。
ガイドをしてくれたのはオーストラリア人のお兄ちゃん。このグローブ座、もちろん当時のものではなく、もともとあった場所から数メートル離れたところに再建されたものなんだそう。
清教徒がロンドンの市政を牛耳っていた時代、娯楽歓楽は全て街の外に追いやられ、テムズ川の向こう岸に劇場や歓楽街ができたんだそう。どの国でもかぶき者は河原に行くんだな。
ロンドン大火以来、屋根を茅葺きにするのは禁止なんだそうですが、グローブ座は再建にあたり、屋根にスプリンクラーが設置されており、毎日テストするのですっかりキレイに苔むしてるんだとか(笑)この建物が再建されたのも97年だというので、かなり最近です。
ご覧の通り、野外劇場。今でもここでシェイクスピアの劇が上演されています。ポスターを見る限り、色々なアレンジ、解釈があって面白そう。
屋根がある座席の木のベンチに座るのも良いですが、やはり舞台の目の前の立ち見席が一番面白い。シェイクスピアの劇は役者が観客に語りかけるナレーションをしたりするものも多く、役者と観客との距離がとても近い、そして実際そのインタラクションが醍醐味なんだそうですよ。そういえばシェイクスピアの劇って、それを下敷きにしたドラマとか映画は見たことあるけど、正真正銘のやつは見たことないかもしれない・・・。
天気が悪いくらいじゃ公演は中止にはなりません。みんな濡れながら、傘をさしながら見たりするそうです。シェイクスピアの時代にはここにぎうぎうに人が入る+暖をとったり水分補給のためにビール飲む+トイレに行きたくなるが混みすぎてトイレに立つなんて無理=そこらへんで用を足す、ってんでかなり悪臭漂う場所だったそうです。
当時の演劇はセットは無く、ナレーション風のセリフで情景の変化を表していたんだそう。舞台ですが、装飾を見ると、天国と地獄とか、空とか、色々象徴的にペイントされているのだそうです(詳細忘れちゃった)。ちょっと違うけど、なんとなく能舞台というか、和風の舞台にも思えるような感じでした。
この一番左の藤村俊二風のおじさんは、ニワトリが乗り移ったような動きをしたり、結構体幹がしっかりしていないと出来ないような動きをしたりします。そしてみんないきなりセリフの一部らしきものを叫んだり、るるるるるっ!と巻き舌で鳥の奇声のような音を発します。
一人座っている兄ちゃんは、顔のパーツを全部中心に持っていき、そして口から目から全て前回にするという表情のエクササイズをしています。実は高校時代演劇部だったので、このエクササイズはちょっと懐かしい(笑
ツアーは英語ですが、劇場内の展示は日本語のオーディオガイドを借りられるみたいです。こういうところの歴史をじっくり学ぶの、なかなか面白いので、行くからにはぜひしっかり聞いてみるのがオススメ!