どんなに辛いことや哀しい別れがあったとしても、人間は倒れっぱなしではいられないから、いずれはいろいろなことを忘れながら生きていくんだな。それはどんなにいいことがあって、一生忘れないと思ってもおんなじで、一生忘れないけど忘れながら先にすすんでいったりするわけで、それはすごくいいことだとおもう。忘れちゃってもいいようなことを、毎日たちどまってここにつらつらにっきなんて書かなくてすむようにもなりたいなとたまに思ったりする。多分自分の中で整合性がつくようになったなら、いつかきっと書くのをやめるのかもね。
- 作者: 吉本ばなな
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1998/08
- メディア: 文庫
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