愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

2018夏の思い出③子連れで楽しいバタシーパーク

バタシーの川沿いにある大きな公園、バタシーパーク。テムズ川の南側、観光ではあまり行く機会もないかもしれませんが、橋を渡ればすぐに向かい側はチェルシー、さらに進めばケンジントンと立地的にはとっても良い場所です。

ロンドン到着当初はこの公園に、手持ち無沙汰な子供を連れて何度か遊びに行きました。

ロンドンのいいところは、どんなに家が狭くてもコチャコチャしていても、外に出ればどーん!と広がる公園や公共スペースがあること。ここは特に水辺に面しているのでとても気持ちいいんです。

とはいえ子連れなので、気の向くままにのんびり散策、というわけにもいかず。向こうに見えるパゴダは何ぞ!と思っても、子供が行きたくない方向には行けないのでありました(日蓮宗のお寺さんが建てた平和の塔、らしい)。

7月8月は、ロンドンには珍しく暑い日が続く日々。イギリス庭園に焼き付けるような日差しは似合わない。直射日光が辛すぎて、意外と無人な平日の公園。

バタシーパークには小規模な子供向け動物園もあります。ちょっと入場料はかかりますが、中には消防車などの遊具もあり、小さい子供だったら半日は潰れそう。豚やらロバやらラッコやらがいます。

まだ小学校が終わっていない時期だったので、こういうところにいるのはストローラーに乗ってやってくる小さな子供たちばかり。ひたすら暑いし、小さいさんにはちょっと退屈だろうか・・と親のほうがドヨーンと帰りたくなってきたところで、アメリカから来たという家族連れに遭遇。

子供が同い年、この旅行が終わって引っ越す先が、私の昔いた土地しかも知っているアパートに引っ越すらしいことがわかり大盛り上がり。数日後にまた一緒に遊ぶ約束をしました。

公園では自転車も借りられます。3年前のロンドン滞在時に知り合いになったSちゃんと子供達とも、バタシーパークで再会、子供達はバナナバイクを借りて大爆走。大人は徒歩でそれを追いかけるも、盛り上がる子供達に追いつくはずもなく。見かねた自転車のおじさんが追いかけて子供達を捕獲してくれました(笑)

公園の隣には、巨大な火力発電所が立っています。このエリア、昔は工場が立ち並んでいたそうで、きっと以前はこういうところからモクモクと煙が上がり、ロンドンを霧・・ではなくスモッグに包んでいたのかもしれません。

1930年代に建てられた火力発電所、もちろん今は稼働していませんが、なんでもレンガの建物としては世界最大らしいです。ここら辺は戦争中にかなり空襲にあったそうで、戦後、住宅難解決のための開発も進められたようですが、工場労働者のスラムみたいになっていたところもあったみたい。

この発電所も、長年廃墟みたいになっていて状態は良くなかったようですが、ピンクフロイドのアルバムのジャケットになったり、エッジーポップカルチャーのシンボル的場所?として時々登場します。日本だったらあれかな、なんとか埠頭の倉庫跡地・・みたいな感じなのだろうか。

アニマルズ

アニマルズ

Amazon

現在は、この発電所を中心に、高級タワーマンションやホテルやレストランなどの再開発が進んでいます。

そしてここにコミュニティを作ろうという色んな努力も。

ここでアートやクラフトに興じてみたり、卓球をしてみたり。

この卓球台、ロンドンの公園など色んなところで見かけます。

川沿いにはピクニックチェアもあるので、川の流れをみながら読書してみたり。

川の周辺にはめちゃくちゃ高級そうなアパートもすでに沢山建っているのですが、いずれは発電所の中も見えるようになるのかな。中はアールデコなんだそうです。

インダストリアルなものを残しながら新しいまちづくり、ロンドン、古い街だからもう新しいものは建たないもんかと思っていたら、意外とまだまだいろんな余地が残っている街。

batterseapowerstation.co.uk