愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

子連れスペイン旅⑧ マドリードいろいろ覚書き

だいぶ記憶が薄れつつある、マドリードの旅、あれやこれや小さなことの覚え書き。

  • スペインに行く、と言うと家族を含め日本人に口々に言われたのが、スリに注意して、ということ。実際スリの被害は結構あるみたいだけれど、今回も我が家は無事だった。観光地に行ってもあまり客引き的なものに声をかけられない我が家。ただ、タパスのマーケットで一瞬私と子供、パパとで別行動を取った時、「ちょっとちょっと・・!」と注意をそらす感じで声をかけてきた怪しいスペイン人のおじさんがいた。完無視して行ったけど、もしかして今まで無事だったのは、アジア人だけど下手をすると現地の人より頭一つ抜き出て背丈のある大きいちゃんのおかげなのかもしれない。むむ・・
  • 泊まったホテルはキッチン付きの綺麗なところだったが、不思議なことに廊下とエレベーターではいつも中華米の匂いがしていた。部屋から出るたびにスペインなのに両親の家にいるような感じに(笑)
  • ロンドンもだけれど、ここもストリートミュージシャンの質、高し。フラメンコギターをかき鳴らして、手拍子に合わせて歌う若者たちもあり。若くてもジプシーキング的な独特のだみ声。

  • バッタモンのミッキーマウスなど、被り物をして観光地でウロウロしている人多数。子供狙いで一緒に写真をとると多分お金をせびられる。


  • おととしだったか、カタルーニャ独立の国民投票があったりと色々わちゃわちゃあったけれど、マドリードでちょうどその裁判が始まっていた。選挙も始まるらしく、駅前でビラを配っている人も。これはスペイン人民共産党。

  • スペイン語がまぢでわからない。が、こっちがポカーンとしていても、現地の人はかまわず同じスピードで、同じ長さで何度でも話しかけてくる。ゆっくりとか、わかりやすく砕いてしゃべってくれないので「???」のままだったこともしばしば(笑)
  • 食事の時間が遅い、というのは把握していたが、外食する時のタイミングが本当によくわからなかった。遅めに行っても人がほとんど入っていないお店は、開店したばかりなのか、閉店準備をしているのか、流行ってないだけなのかもわからず。一度はネットで夜の開店時間に併せて行った店が、実は店じまいしようとしているところで、それを知らずに入り、お互いコミュニケーションもままならないまま、店のまかないみたいなものを出してもらったこともあった(爆)
  • マドリードが本場ではないが、やはりスペインだし・・と、本場のフラメンコショーを見れたのがとても良かった。本来こういうショーも、夜遅くに始まるものだけれど、ここは夕方6時から何度か入れ替え制で見ることができるお店。子供に見せたかったので、これはとてもありがたかった。アメリカでも何度かプロのショーは見たことがあったけれど、迫力から何から、ぜーんぜん違った。子供もすごい、と身を乗り出して観賞。実は大昔に少しだけフラメンコをかじっていた私。でも引越の時に、もう全然触らないし・・と靴も何も処分しちゃったみたい。フラメンコはとても好きだが、カンテの歌詞がわからないので本当に感覚でしか理解できないのが残念なり。外国に行くたび、ああ言葉がわかりたいと思ってしまう。翻訳こんにゃく・・。


  • ひとりゲルニカを見に行く。スペインが平和になったら国に持って帰ってほしいということで長年この絵はニューヨークにあったそう。知っている絵ではあるけれど、15分ぐらいじっと見入ってしまった。よく見ると牛の表情が最初は違ったこと、そして写真で見るゲルニカでは気付きにくい、アヒルのような鳥が描かれていることに初めて気が付いた。よく知っているはずの作品、これだけデフォルメされているのに色々な表情や感情が浮き上がってくる。とにかくじろじろじろじろ眺めてしまった。
  • アメリカ人観光客がとても多い。
  • ヘミングウェイが立ち寄らなかった店」という看板をだしているレストランがあった(笑)
  • どん底」「イチコロ」「見習い」という名前の日本料理屋が並んでいた。すごいネーミング!と思ったら「どん底」は新宿3丁目にある文化人が集まるので有名な古い居酒屋さんのマドリード支店だとか。へー!そう思うとこの店名の並びも、昭和の文芸界っぽい感じに思えてくる。
  • 首都だけどかなりコンパクトな街。同僚Tちゃんは結構どこにでも歩いていったりしているそう。数マイル先に行くのにロンドンの交通機関だとずいぶん時間がかかるので驚いていた。