愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

子連れスペイン旅⑤ 地元民と歩く

観光地観光地した場所をぼんやり回る観光旅行をするのがあまり好きではないけれど、ヨーロッパに住むことになって、せっかくの機会だからいろんなところに行ってやろう!と休みがあるとあちこち行く、という旅の仕方をするようになった。

ちょっと食べ放題で元を取ろうとしているのと似た感覚かもしれない。これどうかなぁ、と思うけれど、ヨーロッパに越してきた人の初年あるあるかもしれない。

アメリカにいた時は、有給もヨーロッパの会社よりずいぶん少なかったし、1−2週間の旅行が年に1回できればいいかな、という感じだったので、もう少し旅も濃い感じだったけれど、こっちに来てからは、ガイドブックさえほとんど見ずに出かけることもしばしば。

本当は自分の思い入れのある土地をじっくり旅する、というのがいいんですけれどもね。

せめて観光地や博物館ばかり行かずに、何かしら地元の人と接点が持てたらいいなあと思うのだけれど、最近はありがたいことにネットでいろんなローカルの人がテーマ別に案内してくれたり、自宅にお邪魔して料理を教えてくれたり・・という、観光ツアーともちょっと違うようなサービスを見つけることも簡単になった。

今回もそんな感じで、スペイン人のお姉ちゃんガイドさんと一緒に、子供も楽しめるマドリードの街歩きを一緒にお願いしたのが、とても良かった。

もともと市長と異名をとるほど社交的な小さいさん、マドリードでも地元の公園で英語をしゃべる観光客の子供を見つけては一緒に遊んだりしていたけれど、親以外の人達と旅先で交流できるとやっぱり楽しそう、途端におしゃべりに拍車がかかっていた。

「太陽の門」の地名の由来、マドリードの市章の由来など色々教えてもらったり(このクマの足を触ると幸運が訪れるらしく、足元がペッカペカになっていた)

お客さんの頭しらみを取るための銀の櫛が各部屋に置いてあったという、老舗ホテルその名も「くし」 いやだー

マドリードでは創業百何十年以上の店先には、こういうプラークがついているので、創業年を確認しながら回るのも楽しい。

これは1880年創業の時計屋さん。って明治18年、日本だったらこれくらいのお店はゴロゴロありそう?


ここはギネスブックにも載っている、1725年から閉まることなく営業を続けている世界最古のレストラン。享保10年ですってよ。レストランとしての営業が途切れたことがない、というのがポイントだそう。ここはアメリカの旅番組でも紹介していたような。

予約なしで入ってきて写真をとる人が多いので、ショーウィンドーに飾ってある店内のディスプレイ。レストランとしては、値段も張るし、世界で一番古いレストランで食べた!と言うミーハーな欲求を満たす意外には特におすすめしないそう(苦笑)

マドリードで一番古い薬局は創業1578年。日本だと天正6年、戦国時代まっただ中。この薬局は噂では、地下で王宮とつながっているとか。19世紀にはなぜかここにリベラルな政治家が集まったりもしていたらしい。

この他にもマイヨール広場の上はAirbnbだらけな話や、王宮まで歩いていき、女王さまと彫刻が落ちてくる悪夢の話など、少しブラタモリ的に街の歴史を色々、そしてランチで行くべき美味しいお店も教えてもらいながら、時間的には2時間ちょっとで、値段にしても3000円ちょっと。マドリードの中心地の基本的な場所を子供目線で色々見て回れたのは、なかなかよかった。

実は前日似たエリアはウロウロしていたのだけれど、その時は週末でそれこそどこも観光客でギュウギュウで、そんな細かい部分をじっくり見たり気づいたりすることもなく通り過ぎていたので、やっぱり地元のことを知っている人と一緒に歩くと色々わかって楽しかった。Airbnbやtripadvisorで調べるといろんなものが出てくると思うので、ぜひオススメ。