愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ブダペスト紀行13:ブダペスト雑記集2

建物のデザインに引き込まれた入ったMai Mano House、ハンガリーの写真家が写真展示のために建てた建物らしい、そこでは1950年代ぐらいのアメリカの女流写真家の展示がされていた。

写真家といえばロバートキャパも実はハンガリー出身なのだった、彼の名前がついた写真美術館みたいなところもあった。そしてふと思い出した、私達の結婚式の写真を撮ってくれた人もハンガリー人のおじさんだった!

かーいらしいステンドグラス、ハンガリーのデザインかわいい。

街を流れるはドナウ川テムズ川や江戸川より、なんだか文化の香りがする響き、ドナウ川NHKの音楽番組などでクラシック音楽がかかる中こんな風景が映し出されていやしなかったか。そんな場所に自分が今いるんだなぁ。逆にこの川のたたずまいをみて、ああこういうところにクラシック音楽をかぶせて撮っては、遠い国で放映して思いをはせているんだな、と実際と映像では多少異なる空気感に、変な気持ちになった。

そんなドナウ川は色々な国にまたがって流れているので、リバークルーズも盛んである。カリブ海や地中海を回るようなえげつない大きなクルーズ船ではないが、一瞬これは・・箱?と思うような細長いボートがあちこちに停泊している。基本的にはジジババご高齢者の皆様がこういうのに乗って街にやってくることが多い。

クッキングクラスを一緒にとったジジババ集団も、コンサート会場で隣に座ったジジババカップルも、こういうボートクルーズの乗客だった。毎日三食ボートでがっつり食べ物が出てくるらしいので、クッキングクラスでせっかく作ったシュトルーデルも、もう食べられないと持ち帰らずに帰って行ったな。

まあ色々足を手配しないで済むのは、歳を取ると実際楽だろうし、こういうのに乗ってでも旅行に行こうという気概があるだけ良いのかな。自分が歳を取ったらこういうのに乗ってみたくなるだろうか。そんな金あるだろうか。っていうか他の乗客との社交が面倒くさそうだ。

夜になって私達も船に乗って夜景を楽しんだ。これディズニーとか作りものじゃないんですよ奥さん・・・

あちこちに停泊しているクルーズ船の中も夜になるとよく見える。もう高級ホテルのようなラウンジや、レストランのエリアでみなさんお食事中なのが良く見える。

ブダペストに飲んだくれにくるイギリス人の若者たち、空港や飛行機では見かけていまいましく思ったものだが、旅の間はそういう集団を見かけることはなかった。ただ朝早くにイングリッシュブレックファストを出すようなカフェの横を通ったらイギリス人若者の声が響き渡っていたので、こんなところまできてやっぱり自分のなじみのある食べ物が食べたいのね・・とちょっと笑ってしまった。

さてハンガリーには実は中華移民が結構多いらしい。中欧でも一番だとか。ブダペストのはずれに行くと、チャイナタウンもある。とはいえ、いわゆる赤いランタンや中華門があるようなチャイナタウンではなく、倉庫街みたいな感じのところに中華の店や卸問屋やらが並んでいる、質実剛健、もっと中華住民のための場所のよう。

中国からの移民は、やはり鄧小平の改革開放の時代に最初の波があったらしい。ハンガリー自由経済を比較的早く導入したらしいので、そういうのもあり、ビジネス機会を求めて移民した人たちがいたとか。昔はそうやって移民した家族や縁故をたどっての移民が多かったようだが、今はそういう親戚家族ベースというよりは、中国に強いつながりと誇りを持ち、グローバルにビジネスをする中国人、という位置づけで、ハンガリーにやってくる人が多い、というのを誰かの論文で読んだ。

留学生みたいな感じの人もたくさんいた、そして韓国の人もよく見かけたし、料理店もそれなりに目に入った。中央市場の隣には品揃えがロンドンの中華商店より全然すごいお店もあった。