愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ヴェローナ9:古い図書館、ハーメルン未遂、低音ドラえもん

すっかり夕暮れになったヴェローナ、ドゥオーモの横には、今も機能している最古のものと言われている図書館がある。閉館間近だったがそこものぞいてみた。



ここにはビックリするようなどちゃくちゃ古い文書も沢山眠っている。

今ではこうやってみんなが色々好き勝手なことをオンラインに書いてはポストすることができる時代だけれど、読み書きがまだ限られた人々のもので、本といえば手書きで宗教や政治や法律のあれこれが書かれたものだった時代。



本や文字を通じた人間の知性の歴史を考えるとこの空間は、そんなメンバーズオンリーだった時代をぎゅっとタイムカプセルにして置き去りにしてあるようで、夕暮れの静かさも相まってなんとも不思議な感じがした



本当に私達しか見学者はいなかったのだが、建物のどこかから、誰かがうめくような声で何かモゴモゴ言っているのが聞こえてきた、そしてそれに続けて数人の人が何か言っているのも聞こえる。え、何?と思って聞いていると、それが何度も繰り返されている。

どうも何かチャントのような感じなのだが、それがイタリア語だったとしても言葉として聞き取り不能な感じの音なのである。ヒィーなんかこわいよ!と図書室の外にでると、なぜかその音はピッタリと止んでしまった。な、なんだったんだろう。

奥には美術の展示もあった。ここも新旧織り交ぜ宗教画でないものもあった(そこ大事)



しかし気になったのは勝手に聖痕アートと呼んでいるこれ



レーザービームみたいなものを受けて聖者がキリストと同じような聖痕を受けるモチーフである。これはカステルベッキオの博物館でも見たので、ある意味お決まりの構図のようだ。



しかし中世でもこうやって光が一直線にやって来る・・という認識があったのが面白いなと思った(そこまで中世の人を見下してはいけない)

そして宿に戻る途中、不思議な楽隊に遭遇した・・・!

ツイートにある通り、わーなんだなんだとついて行ったら太鼓叩きながら観光バスにみんな乗り込んだのでガクーッ!とんだハーメルンの笛吹きであった。

ついでにおまけ