いつも旅行というとよその街をガツガツ歩き回り、楽しいけど疲労して帰って来ることの多い我が家だが、私の理想の休暇は本当は山のなにもないところでぼんやり本を読んだり、地元のご飯を作ったりして過ごすこと。それもなかなか実現しないのだけれど・・。
フィレンツェはトスカーナ地方の都市である。そしてトスカーナといえば農業で有名なところ。たまにはもう少し自然に触れたいと、滞在中日、ワイナリーへ。
ワイナリーの人がワゴン車で市内まで迎えに来てくれた。体験ツアー的なものに申し込んだので、私達の他にも、シンガポールから来た人達や、テキサスから来たという女子大生の集団なども一緒。車で3-40分ほど走ると、初めてなのに見覚えのあるような景色が広がってくる。アメリカ時代によく行っていたナパやソノマなどを思い出す。実際はちょっと違うのだけれど、やはりワインを作る葡萄を育てるような場所は、なんとなく感じが似ているのかもしれない。

車から降りると都会の喧騒を離れて、本当に気持ちがいい。ここに住めと言われたら色々不便もありそうだけれど、街と自然がうまくバランスの取れた住環境があれば最高だよなあ。あ、それで人は山に別荘を持ったりするのか。うーむ。💰️

ワイナリーの人が迎えてくれて、周囲を案内してくれる。ここで育てているハーブ類、オリーブの木、そして動物たち。

食用を免れた豚さんはもう10年以上生きているらしい。この子は噛むかもしれないから見るだけ。

カリフォルニアでもよく見た光景。剪定したりして出たオーガニックな廃棄物は、一畝ごとにこうやって葡萄の木の間に置いておくのだそう。

このワイナリーのオーナーは、イタリア語のWikipediaには名前が載っている位に有名なシンガーソングライター。どっちが本業なのかはよくわからないが、ワイン醸造の学位も持っているそう。子供時代からの友達と一緒にこのワイナリーを経営しているらしい。といっても御本人はここにはおらず、ツアーなどの案内はスタッフが切り盛りしてやっている。

トルコ出身だというソムリエの人が、ここで作られているワインとその味わいかたを、色々説明してくれた・・・のだけれど、普段ほとんど飲まない(飲めない)私、細かい話は全部忘れてしまった。私にとって良いワインは悪酔いしないワイン!
でもお酒って、どの食べ物にはどれを合わせるか、とか、本当に細かく細かく、色んなことに注意を払い注力しているところが、考えたら本当にすごいよな。お茶やコーヒーもそういうところはあるかもしれないけど、やはり食べ物と合わせるという点でワインはこだわり度が強くなるのだろうか。

ひと通りワインの説明を受けた後は、キッチンに移動してラビオリ作り!イタリア人の肝っ玉母ちゃんみたいな人がみんなに教えてくれる。実は家でたまに手打ちパスタを作る私、生地の作り方などはだいぶ目分量でもできるようになってきたので、余裕しゃくしゃく。

ラビオリの作り方は色々あるけど、これはスタンプみたいな型で一つ一つ切っていくやり方。パスタって、ちょっと粘土遊びみたいなところが楽しい。



餃子はやるのにラビオリは家ではめんどくさくて、ほとんど作ったことが無かったので、なかなか楽しかった。

形にならずに余った端っこはオーブンで焼いてカリカリにしておつまみに。

私たちが作ったラビオリと、キッチンで別に用意してくれていたものでランチ。

作っている間は、こんなんで足りるのかなあと思うラビオリであるが、茹でると水分を含んで大きくなるので、結構少量で腹にたまる。さらにその前にワインテイスティングだ、焼いた生地の切れ端だといろいろつまんでいたので、これを全部食べるのはかなり大変だった。

デザートも!こうやって見るとほとんど糖分と炭水化物(苦笑)
自然の中をちょっとウロウロしたり、料理したりして楽しいツアーだったけれど、こういうのは同時に他のツアーメンバーがどんな人かでも楽しさが変わってくる。今回一緒のテーブルになったのはテキサスからきたという女子大生グループだったのだが、アメリカから来たし話合うかな?と思ったけれど、内輪で話すばかりでこちらには目も合わさないし、必要最低限の受け答えしかしてくれないのでお話にならなかった、のはちと残念。ただ見てると、この全く知らない女子グループの中のパワーバランス的なものがなんとなく見て取れる感じもあったのは興味深かった。
あと、面白い事に今回ワイナリーツアーの世話をしてくれた人の中に地元のイタリア人はひとりもおらず。アルゼンチンとか、外国から来てここで働いている人が結構多かった。そんな人と話をしていて、私が日本から来たという話になった時、日本大好き、日本は素晴らしい、いつか日本に行くのが夢・・・という話になり、おおいいね、と思っていたところで、日本人は素晴らしい、チャイニーズとはぜんぜん違う・・といきなり比較を始めたので、えっと、ジャパニーズとチャイニーズの家庭である我が家にそれ言う・・?と複雑な気持ちに(苦笑)。まあ、2-30年位前は同じ熱量で日本人観光客の振る舞いについての文句を言われたこと、ぼちぼちあるんだけどね。そういうことやぞ。
帰りは最寄り駅まで送ってもらい、フィレンツェまで電車で帰宅。イタリアの駅の古い感じ、それこそ1920年位から、変わってないんだろうなぁ(しらんけど)という感じで、味がある。そしてヨーロッパの鉄道、時々びっくりする位プラットフォームが低い。実際この駅でも、ほいっとプラットフォームを降りて線路をまたいで向こう側に行く人もいた。

