2時間半ぐらい経過した図。白く、ぐにゃっとなっております。これを1分間茹でれば良いらしい。
茹でてる写真が無いですが・・・でもその前に「水につけておくとどれだけ食感が変わるのか」比較対象が必要となりますので、まずは箱の中に半分残しておいた乾麺を、通常通りに茹でることにします。料理法を変えることでどれだけの効果があるのか、A/Bテストは重要ですよ。通常パスタは、Barilla 社の推奨する通り、8分間茹でました。
通常パスタを引き上げたところで、次はテストパスタを1分ほど茹でました。ウェブサイトにもある通りお湯に入れるとパスタの色が戻ります。
茹で上がったところで、ちょいと両方試食してみましょう!やっぱり、テストパスタがどんな食感に仕上がっているのか気になります。見た目は全く違いはありませんが、やっぱり生パスタ風になっているのか?
神経を集中させ、テストパスタを一本試食。「ん?なんとなく、もちっとしている?というか、柔らかい?」
通常パスタを一本試食。違いを探るべく、なぜか目が左右にキョロキョロしてしまいます。「ん?なんとなく、テストパスタよりも平坦な感じがしないでも・・・・・ない??」
実食は、シンプルに、バターとパルメザンチーズを削ったものを絡めたアルフレッドでいただくことにします。お皿の下に薄く切ったバターを敷き、パスタを載せ、チーズをかけて混ぜます。5歳の小さいちゃんにも、今回の実験の趣旨を説明し、食べた感想をいただくことにします。
ちなみに、手前がテスト版、奥が通常版です。あれ、逆だったっけな・・
さて小さいさん、いかがでしょう(感想は全て英語でいただきました)。
「(テスト版を指し)こっちのパスタのほうが、スムーズである。」
・・Σ(゚Д゚) おお、ヤッパリ違うのね?!
「なぜならば、フォークで食べようとすると、ツルツルフォークから滑り落ちるからである」
・・そりゃ単にあんたのフォークの使い方が下手なだけだよ!!
肝心の大人の意見をいただけるパパは、こんな日に限って帰宅が遅く、迅速にフィードバックが貰えないのが辛いところ。
では私が頂いてみます。
結果は・・・
「・・・」
「・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・どっちも同じ」
茹で上がった時全神経を集中させて見極めようとしたホコリの大きさほどの微妙な違いは、ソースが絡められ皿に載った時点で完全に消え失せ、食卓にはただただ山盛りになった全く同じ食感・内容のパスタがふた山あるというだけの事態になっておりました。味覚の鬼海原雄山でさえ、片方を食べた時点で「このパスタを水につけたのは、誰だ!!!」とはならないのではないか・・・
もし乾燥パスタを水に漬けて茹でたものを「どうだい?生パスタみたいだろう」とドヤ顔で出す輩がいたならば、いつもどおりに乾燥パスタを茹でたものも、生パスタの食感ですと言わなければいけなくなるのではないか・・・!!
帰宅したパパにも食べさせてみたところ、なぜ同じパスタが2つの皿に盛られて出されたのかわからない様子。さらにパスタが冷めた後となっては、もうその差はゼロ、ただの冷たいアイデンティカルパスタでしかなくなっていました。
他にもこの水漬け方法を試してみたというウェブ上の記事が幾つかあったのですが「もちもち」との感想が多数。ただし通常の茹で方をしたパスタやましてや本来の生パスタとの比較検討はされていなかったので、おそらく食感に関する効果は
「気のせい」
なのかなあと思います。確証を得るには後3回ぐらい比較実験したほうがいいのかもしれませんが、得られる成果物に比べて、実験者の精神的肉体的負担が必要以上にかかりそうなのでやめておきます(面倒)。
ふと気になり最初に目にしたねとらぼの記事を再度みたところ、このアイデアはもともと「ためしてガッテン」で紹介されたものだとのこと。そこでリンクが貼られていた番組のウェブサイトも確認してみたところ、「時短テクとして紹介されてはいるが、食感が生っぽくなるという記載は一切ない」ことも判明・・・。
時短テクとしても、家庭でやるには結構事前準備が必要な上に、どっちにしろお湯は準備する必要があるので、1分も8分もあんまり変わらない気もしないでもない。レストランの厨房なんかでは使えそうな感じのテクニックではありますが・・・。
というわけで、このレシピ、リピしません!今回の教訓は、例えそれがパスタであっても、ネット上の情報を鵜呑みにしちゃいかん、噂を信じちゃいけないよ〜♪ってことだったのでしょうか。あーこりゃこりゃ。