愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

NOPIリベンジ

ロンドンに住む前は、オトレンギの料理にすごく憧れてというか、興味が湧いて料理本を買ったり、そのレシピを全部作ってみようという試みをしていたこともあった(結局途中でやめちゃったけど)。

それが面白いもので、ロンドンに住んでからはそんな気分はパッタリ無くなり、レシピ本を開くことも、レストランに行くことも一度もしていない。この温度差は一体何なんだろう、自分でもよくわからない。熱しやすく冷めやすいだけかもしれないが、住んでみるとロンドンの外食は高いし、他にも気になるお店はたくさんあるし、もうオトレンギは自分の中では2010年代の流行(?!)として終わりを告げてしまった感もある。

しかし最近、会社の忘年会的集まりで、8年ぶりにオトレンギの店NOPIに行く機会があった。8年前に行ったときは、まだ旅行者としての訪問。そして、期待に胸を膨らませて行ったのに、食べているうちに謎の猛烈な吐き気に襲われ、店のトイレに閉じこもる羽目になるという、かなりトラウマが残る経験をしてしまった。

飲んだワインが悪かったのか、出てきた鯖か何かに当たったのか・・・早々に店を出て歩いているうちに、冷や汗と視界が狭くなるというほど具合が悪くなってしまったほどだったので、今回はお酒は飲まんとこ、魚もさわらんとこ、とおそるおそる食べてきた。

大人数だったので、セットメニューをシェアする形だったが、このブラータチーズの上にコリアンダーシードが乗っている一品など、8年前と全く変わらない。それだけではない、店の内装も、置いてあるものも、8年前とほとんど全く変わっていない。

多少メニューは変わっているのだとは思うが、すべてのあまりの変わりのなさに、全く感情もわかず、せっかくのNOPI訪問ではあったが、ただただおしゃべりに注力して淡々と飲食して帰ってきてしまった。

デザートの写真はかろうじて撮っていた。

このお店のトイレは、中が全部鏡張りになっていて、一度入ると出口がわからなくなるほどイリュージョンというかビックリハウス的でもあるのだが、それさえも変わっていなかった。8年前、ここで閉じこもった記念に、トイレでセルフィーも撮ってきた。