「今日何食べたい?」とまず子供に決めさせる時点で間違ってるんですけど、つい聞いてしまうこの質問。そうするとだいたい返事は「チャイニーズ!」になっちゃうのはわかっているはずなのに・・(苦笑)
麺好き、肉好き、あとなぜか中華だと野菜ももりもり食べる小さいさん。結局小さいさんの言いなりになり、ロンドンでも何度か中華に足を運ぶ羽目ことになりました。
ここがオススメ、というよりはたまたたま行った所の羅列になりますが、2016年に巡ったロンドンの中華は以下の通りです、ご査収下さい。
日本人サラリーマン御用達・Phoenix Palace
ベーカー・ストリートの駅近くにある中華料理屋さん。出先から家に帰るまでに晩御飯を考えるのが面倒になり、最寄り駅の近くにある中華料理屋に家族で入りました。
といってもこのお店、内装外装もそれなりに高級風。
高級(風)中華にも2種類あって、エキゾチック&豪華な内装を売りにそれこそ1950年代を彷彿とさせるような、白人の年寄りが行きそうなクラシックな高級中華料理店と、Hakkasanみたいな内装もメニューももっとモダンでスリックな感じの、海外で育った中華系のリッチなワカモノも行きそうな感じの高級中華料理店とあるのですが、ここのお店はどっちかというと雰囲気は前者。
トイレのドアからして、この扉をジェット・リーが開けたら中から矢がぶわーっと飛んで来るんじゃないだろうかと言う位の、故宮感、重厚感。写真撮れば良かった。
中も広くて、間仕切りがしてある向こうでは、かなりな人数の貸し切りパーティーの真っ最中。どっと笑い声がしたと思うと拍手が巻き起こるほど盛り上がっていましたが、そこから聞こえてきたのは日本語だったw
日本人サラリーマン御用達なんでしょうか、メニューにもばっちり日本語が書いてあったし、私達の斜め前のテーブルに座っていたのもどうやらロンドン駐在員+日本からの出張者っぽいグループでした。そりゃもう、思い切り会話に耳をそばだててしまいましたよw
確か豆腐を揚げたもの。
子供用に頼んだヌードルと、パパが頼んだ脆皮燒腩。チャーシュー的なものですが、ポークベリーを使い皮をぱりっと焼いてあります。家では「しぅゆっく」と呼んでいて、時々パパがオーブンで焼いて作っています。お皿も中華にしてはちょっと凝っている。こういうお花がちょいとついてるところからして、陳家が普段ベイエリアで行く中華にはないわ〜!
郷巴佬茄子。インゲンと茄子をチリオイルで炒めたもの。郷巴佬は田舎モン、ぐらいの意味。
内装はクラシック豪華風、ウェイターもチャイニーズじゃなかった。でもメニューは結構ちゃんと伝統的な広東風でした。飲茶もやってるようです。
笛吹親父の店・Bamboo Flute
地下鉄Great Portland Streetの駅近くにある、こぢんまりした小さな中華料理のお店。多分テーブルの数も10あったかなかったか。
店の前に出ているテーブルで、老板が友達と既にビール飲んで出来上がっていましたw
このお店は、何でももともとは中国の笛吹ミュージシャンだというおっちゃんが、俺料理も好きだ!と始めたお店だそうで、店の前でビールで赤くなってたおじちゃんがまさしくそのお方でした。こぢんまりした店の中には、そんなおっちゃんの記事や音楽関係のポスターも張ってあります。お店の内装も、中華っぽくないちょっとしたカフェ風。
実はしれっとトリリンガルなうちのパパが、北京語でオーダーしてくれました。
魚香茄子。茄子料理の中で私が一番好きなやつ。麻婆茄子みたいな感じのやつです。
宮保鶏丁。鶏肉とピーナッツなどを炒めたちょいとスパイシーな料理。アメリカのチャイニーズでもお馴染み、ちと辛め。
子供用には四素麺、お野菜の餡が載ったかた焼きそばも頂きました。どれも美味しかったっす。
黙々と食べる小さいさんにえらく感心したおっちゃん。お行儀よく食べてええ子でんな、と褒めていただきました。ずーっと食べてるので、食事中は静かなのですww
この斜め向かいぐらいにも、もう1軒小さいこぢんまりした中華料理屋さんがあります。こちらのほうがもっと昔ながらの移民がやってます風中華料理屋さん。そこは去年行きましたがそこもまあ悪くなかった。
おされチェーン、PingPong
昼間2人だった時に、ランチに飲茶が食べたい・・・と所望された小さいさん。まぢっすか、ロンドンくんだりまできて飲茶っすか、勘弁してくださいよ・・・!と家から歩いて行けるところにあったPing Pongに寄ることに。ここはロンドン市内に9軒店舗がある、カジュアルおされチャイニーズチェーン店です。私達はオフィス街もあるBond Street駅に近いお店に行きました。
ここは空腹で今すぐ何か食べないと倒れそうで目の前にこの店しか無い場合じゃなければ入らなくても全然良い。日本にもカジュアルなイタリアンのチェーンとかあるけど、あんな感じなので、わざわざ旅先で入ることは無いかも。出て来る飲茶もそこで作ってない冷凍風。
子供はがっつきましたw
デザートには悔しいので?ゆずのチーズケーキをオーダー。これは解凍しきれておらず、シャリシャリだったww
街で見かけた、超クラシックな外装の中華料理屋さん。
中華と韓国料理の店。中華と寿司とか、アジア料理が2種類混じってるところは微妙ではあるんですが、北京を燕京と書いているあたり古風な・・!そして売りは、エアコン完備なところだそうです。
ロンドン動物園の近く、リージェントパークのところにあった中華料理屋さん。これはまたクラシックな!夜になるとぼわーんと光が灯って幻想的。多分中華系の人は行かなそうだけど・・。
とはいえ、ロンドンの中華も普通に美味しかったです(SF同様チャイナタウンの中華は微妙らしい)。ロンドンの中華シーン、昔からの移民も多いサンフランシスコとはまた違う感じで発展している感じがします。いわゆるクレイジーリッチな感じのチャイニーズはサンフランシスコよりロンドンとかニューヨークに行くし、そういうニューマネーや、新世代の中華系イギリス人の流れも踏まえた新しくてオサレなレストランもサンフランシスコより断然ある。
本当は滞在中そういう所にも行ってみたかったのですが、わざわざロンドンで中華食べたくないパパ、中華食べるなら別のところ行こうよ〜、となって実現しませんでした。