愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ブダペスト紀行4:家庭料理は茶色飯

中央市場でお昼を食べ損ねた陳家。

市場の食べ物はどこも屋台+立ち食い風で大混雑。座って食べられる食堂もあるにはあったけれど、遅めに向かったためにランチ時間が終わってしまい、目の前でガラガラ閉店。

お腹はすいたが、雨も降っていてあまりうろうろしたくなかったので、市場のすぐ横にあったレストラン、Pipa étteremで遅めのランチをとることに。

このお店は市場の入り口で民俗衣装を着たお姉さんがチラシを配っていたりして、観光客向けっぽいかなぁとは思ったものの、もう空腹には代えられん!

しかし結果は大正解であった。

子供が頼んだレモネードは手作り。桃ジュースも不二家ネクターよりもめちゃめちゃ濃くて、でもすっきりしていて美味しい。これで値段が1.5ポンドぐらいしかしない。安い!日本円だと280円。最近円が弱すぎるので、昔だったら百何十円とかの世界だったかも。

ハンガリーといえば、グヤーシュ。ビーフシチューよりはもう少しサラッとしたスープだけれど、だからといって水っぽいわけではなく、しっかり味があって美味しい。

以前ロンドンのオーストリア料理店で同じものを頼んだら水っぽくて、こんなのなのかなぁと思っていたのだが、本場のは全然違った。

hazias húsleves 英語では自家製肉のスープ、とあったけれど、お肉や野菜、そしてヌードルが入っているスープ。これも日本人にはホッとする味。

英語で言うところの、チキンパプリカッシュ。パプリカがたっぷり入ったクリームソース、そしてエッグヌードル。重めだけど、寒い日だったのでこういうのがホッとする。

これはポーク。カリカリなポークにマッシュルームソースがかかっている。そして付け合わせサワークラフト的なもの。そういえばハンガリーは、ピクルスが付け合わせでよく出てくる。

ホルトバージ・パラチンタ。パラチンタはクレープというかパンケーキのことで、そういえばクロアチアにもあった。クロアチアではパラ陳家じゃなくてパラチンケと呼ばれており、知り合いにネタとして食べておくよう奨励されたりした(笑)

これは甘いパラチンタではなく、中にシチュー肉が入っているもの。ここでもパプリカが入ったソースがかけられている。

隣はハンガリー語ではないが、何語を喋っているのかよくわからないヨーロッパ人の団体が8人ほど座っていたが、みんな頭がツルツルで、みんながビールをじゃんじゃん頼んでいて、しかし酔っ払うでもなく楽しそうに普通に食事をしていたのでなんだかおもしろかった。

ランチの時間というより、夕方も近い感じの時間になっていたが、私達が食べている間にどんどん人が入ってきて、なかなか忙しそうであった。私達の後ろの席に至っては相席をお願いするまでになっていたが、意外と違う国から来た客同士、それで話が盛り上がっているのを盗み聞きするのも面白く。

しかしあまりに忙しくなってきて、お会計を頼んだらウェイターのおじさんはクレジットカード読み取りターミナルを私にぽいっと渡したままどこかに行ってしまったので、私がターミナルを操作して支払いを済ませることに(笑)レシートが発行されても取りにも来ないので、このまま払わないで出ちゃってもわかんないんじゃないか、などと思ったが正直者なのでターミナルもちゃんと返しておいた。

どれもホッとするハンガリーの家庭料理。こうやって写真で見ると、なんか全部茶色い。パプリカのせいもあるが、やっぱり美味しい家庭料理って茶色いのか。寒い天気も相まって、どれもツボにはまるものばかりだった。あとお皿がやっぱりかわいいなあ。機会があれば買いたいかも、と思ったが、一生懸命さがさず、めぼしいものもなく、手ぶらで帰ってきた。

Pipa étterem
www.pipaetterem.hu