もうすぐ中学生
今年9月からセカンダリースクールに通う予定の小さいさん。今10歳で、日本ではまだ小学校4年生なのだけれど、夏生まれなのでつぎの新学期から中学生になる。去年の10月に公立校の申し込みがあり、希望する学校を6つ選んで提出。そして3月1日に、どの学校に行くことになるのかの結果発表があった。
イギリスのセカンダリースクールは公立であっても中高一貫だし、生徒の選抜方法も試験があるところ、家の近さだけで決めるところなど色々なので、最終的にどの学校に決まるのかはかなりギャンブルなところもあり、保護者は戦々恐々。
我が家は蓋をあけてみればめでたく第一希望の学校に通えることになったのでホッとしたが、友達によっては第5希望の学校だった、中には希望に入れてなかったぜんぜん知らない学校になってしまった、などという人もいて悲喜こもごもだった模様。
我が家はそのままオファーを受諾して一件落着だったけれど、これから私立の受験結果などによってまだまだ動きがあるので、最終的にみんながどこに行くことになるかは、新学期ギリギリになるまでまだ流動的とのこと。みんな希望したところにうまくはまるといいんだけれど。
我が子は今の仲良しの子達と同じ学校に行きたい!という考えは毛頭なく、とにかくこの学校に行きたい!という希望がハッキリしていたのと、親のほうもイギリスの大学受験だけにこだわった勉強はしてほしくなかったので、いわゆるイギリスの親が考える基準とはちょっと違った目線で学校を選んだ感あり。でもそのカリキュラムや、教育方針は親が見ていてもちょっとワクワクする感じなので、9月からの中学校生活が親の私も楽しみすぎる。
ただ、今までは徒歩10分通学だったのが、中学からは公共交通機関を使ってちょっと遠くなる・・・。アメリカではそれくらいの子供が電車やバスに乗って一人でどこかに行く・・というのは考えられない世界だったので、いきなりの成長に親はちょっと涙目です。
今週のコンテンツ消費
はたらく細胞!
- 作者:Shimizu, Akane
- 発売日: 2016/11/01
- メディア: ペーパーバック
日本版Netflixにあがっていたアニメ「はたらく細胞」。日本には漫画でものごとを学ぶという文化があるけれど、これは本当に素晴らしい!赤血球や白血球など人間の身体の中の細胞が擬人化されていて、それぞれの役割が人間の職業みたいな形で描かれていて、とにかく面白い。YouTubeに、アメリカやイギリスの医者YouTuberがこのアニメを見てリアクションするというのがいくつかあがっているが、それによると内容も医学的にかなり正しいらしい。
小さいさんは込み入った話や科学的用語が日本語だとやはり辛いので、Crunchrollのサイトで英語の字幕を見ながら鑑賞。ただし、小さい時から見ていた吉本新喜劇で覚えていた単語「毛細血管」はすぐにわかって大興奮(笑)しっかり色々な種類のT細胞の名前や働きも覚えたし、これで中学で学ぶ生物や細胞学の下地はばっちり?!漫画も英語翻訳版があったので、いくつか買ってしまった。
子供向け日本史コンテンツって?
教育コンテンツ、で今ちょっと困っているのは日本史のこと。子供は今「イギリスの小学生」なので、今学校で習っているのは当然イギリス視点での第一次・第二次世界大戦。ホロコーストのこともやったそう。
またイギリスには「Horrible Histories」という子供向けのそれはそれは面白い歴史番組があり(いずれそのことはまた書きたい)、そのおかげで子供はイギリスの歴代の王様をウィリアム征服王から今のエリザベス女王まで全部順番通り言えるぐらいには、イギリス史に詳しくなっている。
中高で学ぶ歴史カリキュラムもチェックしてみたけれど、当然英国史、ヨーロッパ史中心。ちょっと南米やアフリカの事もやるみたいなのだけれど、日本史というかアジア史全部がすっぽり抜け落ちているのと、アメリカ史もほとんどカバーされていなかった。
その辺は親が補填補充しないといけないなと思っているのだが、アメリカ史はともかく、日本の歴史や文学などに、英語でこれくらいの子供が楽しく触れられるものはないだろうか、と思ってもなかなか適当なものが見つからない、というかあるのかないのかも良くわからない。
最近Netflixに戦国武将についてのドキュメンタリー「エイジオブサムライ」という番組が登場して、かなり期待してちょっと見てみたのだけれど、国内外の歴史学者が信長の所業を語ったりと面白そうではあったものの、番組が始まって10分もしないうちにもうエロエロシーンがおっ始まってしまい、ハイ却下ー。ビジュアルも何か変で、日本の戦国時代なのになんとなく三国志ぽかったり、日本の戦国時代なのに髪型ツーブロックのポニーテールだったり、謎。その後も生首飛び交ったり、目玉くりぬいたりと残酷シーンが結構あったとのことだったので、ちょっと10歳女児にはアレかなと断念。
本当に日本の古い文化に触れる機会があまりないので、どうしたものかな。それこそ水戸黄門とか時代劇から見せてみるか。アジア史だったらそれこそ三国志なんかは英語版ありそうかな。
イギリスの中学のこと
色々なところからお勧めされたこの本。実家の母がなぜか送ってきたのがずっと積読状態になっていたのだけれど、なぜかこのタイミングでとうとう読む気になり、手に取った。
ロンドンにいる我が子が通う学校は、この本とは違って学校はいわゆる生粋の、白人のイギリス人は多くない。といっても見た目白人の子ばかりではあるけれど、少なくとも片親が他のヨーロッパの国出身という感じである。そしてこれから通う学校は多分もっとムスリムとアフリカ系の比率も高くなると思う。
ちょっとダイナミックや問題の差は違えど、やはり日本の学校とも、またアメリカで通っていた学校とも違ったあれやこれやはあるし、これから子供がイギリスで中学生になるタイミングで読んだからか、色々なことがよりRelevantで想像共感できた。これはまたちゃんと考えを後でまとめて書けたら。
この本はイギリスの中学校のこと、というよりはイギリスの階級社会のことに思いを巡らせることになる話が多いかもしれない。ちょうど今NHKでも放映されているイギリスのドキュメンタリー番組「7年ごとの記録」も合わせて見たのでこれまた良いタイミングだった。このドキュメンタリーは、7歳から7年ごとにイギリスの色々な階級の子供の成長を追ったドキュメンタリーで、出演者は今年63歳。
今週の食に走る
牛タンの塊をパパが買ってきて、冷凍して皮をむき、半解凍されたものを薄切りにしておうちで牛タン焼肉を堪能。これはビストロスマップのレシピに載っていたもので、塩をして焼いた薄切り牛タンを、レモンの代わりにグレープフルーツと食べるというキムタクオリジナル。最初のロックダウンの時に買い込んでいた缶詰の中にグレープフルーツの缶詰があり、ようやくそれを使うことができた。
ニース名物、ソッカ。ひよこ豆の粉を水と油で溶いて、キャストアイロンスキレットで焼いたもの。
10歳児が慣れない手つきで野菜を切り、作ってくれた「トッポッチェ」。トッポギとチャプチェが一緒になったものでそういうパッケージのものを使ったのだけれど、工作気分で。甘辛うまかった。
八百屋でゴーヤが売っていたのでチャンプルー。
焼き鳥をしようとつくねを作ったものの、それ以上のネタの仕込みが嫌になったので急遽つくね丼。鶏肉ではなくてターキー、1年以上消費期限が過ぎていたさんしょうの実の佃煮が大量にあったので、それを全部タネにぶち込んで。
ロックダウン10週目はとうとう学校再開。そろそろ日記も通常モードに戻そうかな。