愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

9月の憂鬱

9月は私の誕生日月。ということで、普段外食しない我が家も、ちょっとした食い倒れ状態。そうロンドン、自炊していれば思ったより食費はかからない(これもEUのおかげ様でしょうにね)けれど、外食するとやはり高くつく。最近はあまり食べ物に対する情熱?執着?も薄れてきて、誕生日に何を食べたいと聞かれてもピンと来ず、結局週末に焼肉や寿司を食べたりして終わりました。

それでもパパが誕生日ケーキにはこんなものを買ってきてくれました

全部任せてみたら、皿が適当すぎる・・・けれど、アルベルト・アドリアのケーキ!!!!!

伝説のレストラン、エル・ブジの料理長フェラン・アドリアの弟で、エル・ブジのペイストリーも担当していた彼のお店「Cakes and Bubbles」、ちょっと気になっていたのでした。お店自体は5つ星ホテルの中にあって、ちょいと入りにくい(笑)でもオンラインで注文するとテイクアウトもできるのでちょうど良かった。

夜の蛍光灯に照らされて写真も随分適当だけれど、この「チーズケーキ」、見た目も本当にフランスのチーズみたい。外はヘーゼルナッツのチョコレートでできています。

中は軽いスフレのようなムース。Baron Bigodという結構強めのブリーチーズを使ってあります。結構濃い。一緒についてきた小さなサブレ・ブレトンを後からぽいっと口にいれますが、このサブレが美味しかった。多分これはチーズケーキの底の部分、の代わりかな。

1個で2人分だからと2個も買って来てくれたんですが、1個で十分でした。乳糖不耐症ぎみなので、食べる前にラクトースの薬も飲んだけど、それでも結構お腹にずっしり。

さらにこちら、シャンパンのコルクの形をしたケーキ。外はスポンジ、中は軽いヘーゼルナッツのプラリネ入り。このスポンジはオーブンで焼くのではなくて蒸しケーキなんだそう。

そして薔薇の形をしたイチゴとチョコのマシュマロ、これも本当にふわっとほとんど空気のよう。これって空気に・・空気にお金払ってる感じなんじゃあ・・・・!!

エル・ブジの料理も、なんでもアワアワにするのが売り(?)だったけれど、元エル・ブジのデザートもなかなかアワアワ。でも今まで食べたデザートとはまた一つ違う次元を行くような感じで、なかなか面白い経験でした。いずれお店にも行ってみたいなあ。夏にはアイスクリームや、もう少しお食事系のメニューもあるというから興味津々です。

と、ロンドンでまたひとつ歳をとりましたが、随分前に年齢を数えるのをやめてしまったので、本当に計算しないと自分が何歳かもうわからなくなっていた・・・。まあもうそういうのはどうでもいいや。1年の抱負も目標も特になし。楽しく元気で、ぐらいか(無気力?)

実は毎年自分のバースデー近辺に体調が悪くなることが多くて、何か張り切ってやろうとすると、ろくなことにならないということをようやく学びました。苦笑。9月はどうも季節の変わり目なこともあって、学生の時には新学期から熱出して学校休んだりしてたような。2年前も体調崩してERに行った記憶が・・!

そして自分でも驚いたんですが、やはり9・11以降、この時期になるとちょっと憂鬱な気分を引きずるようになって、どうもそれもまだまだ残っているみたい。ということを、昔の日記を見つけて再確認。長年ブログを書いていると自分でも忘れたような内容や感情が出てきて便利ですね。もう18年も前のことなのか・・・。ワシントンDCからサンフランシスコに引っ越してからはだいぶマシになったと思っていたけど、なんとなくこのモヤモヤした気持ちは時間がたっても解消されていないのかもしれません。

やはりあの日以前と以降の世界には大きな仕切りがあって、あの前の世界には戻れない、New Normalが始まっている、というワシントンで感じた圧迫するような不安感の延長に今もいるんだな、と。今も世の中が全く良くなっているとも思えない現実の、リマインダーみたいな感じでドカンと来る気がします。

うーむ、せめて自分の生活は明るく楽しくいきたいものですが、とりあえずはそろーりそろりとやっていくか。

marichan.hatenablog.com
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