愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

イスラエル⑩ 岩のドーム

静かに瞑想したり、建築の美しさを楽しむのであれば、教会よりモスクのほうが好きです。以前バチカンに行ったときには、あまりにきんきらきんで豪華絢爛、彫刻やら絵画やらが、法皇様の美術倉庫!って感じでどばーっと並んでいるのを見て、こりゃラスベガスやわ・・・と思ってしまいました。多分全裸の人達が妙に躍動的に壁にどがぁぁーっと描かれていたり、彫刻になっていたりするのが苦手なのかなぁ・・・。美術品としてみるのはいいんですけど、ミケランジェロとか、教会で見ると、これでもかこれでもかと威光を見せ付けられるようで、ダミアンなものですからどうしてもげんなりしてしまうようです。


モスクは靴を脱いで中に入り、カーペットに腰を下ろしたり、装飾もキラキラしているのもあるけど、もう少しわびさびが効いているような感じで落ち着きます。


聖地エルサレムにあるこの24金を使ったきんきらきんのモスク、岩のドームは、モハメッドが馬に乗って天にかけのぼったといわれている場所。嘆きの壁の上の敷地に建てられています。ここではまず嘆きの壁に入るための金属探知機をとおり、さらに嘆きの壁の横に立てられている渡り廊下のようなものを通ってあがっていきます。渡り廊下の前にももちろん金属探知機。この渡り廊下は格子造りになっていて、そこから投石できないようになっています。なんだかこんなに「仲が悪い」宗教同士がこれだけ隣り合っていて、こんな仕掛けで衝突を避けようとしているなんて、本当に微妙なバランスの上に立った平穏さ。


wall and dome


嘆きの壁が遠足の子供たちでうるさいのに対して、上にあがるとひたすら静寂。モスクの外は青いタイルで覆われています。そして異教徒は中は立ち入り禁止。おばちゃんが外でお祈りをしていました。


Dome of the Rock


Woman Praying


向こう側には、オリーブ山が見えます。そこに建っているのは、ロシア正教会。手前に見えるのは旧市街の壁ですが、異教徒がここを突っ切っていくのは賢明ではないそう・・・


Mt of Olives