愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

イスラエル21 わくわくセキュリティ

テルアビブのベングリオン空港まで、比較的新しく開通した電車に乗る。時間通り来るし、快適〜。ハイファではこの電車が通る駅にロケットが打ち込まれてた。


Tel Aviv train


さてイスラエルの出入国審査は大変厳しいと有名で、旦那も以前ストリップサーチをされたとか。なぜか出国するときのほうがあれやこれやと質問されるらしく、旦那が持っていたフィルムカメラに爆弾が仕込まれていないかと、カメラをわざわざ鉄の箱にいれ、棒で持ってシャッターを押して安全を確認するといった徹底振りだったそう。そのときの写真は今でも残ってます。特に日本人は、日本赤軍の恨みがあるからそれはしつこく尋問されるのですよ、とどこからか伝え聞いていたので、こうなったらイスラエル名物ストリップサーチでもされてみたいなぁ、どんな質問するのかなぁと少しわくわくしながら空港に足を踏み入れた。


しかもこの後カイロに向かう私たちは、イスラエルの航空会社El Al航空の片道チケットで飛ぶことになっていたので、ルート的には十分怪しい!そしてEl Alで勤務していたことのある人に、イスラエルの航空会社だったら結構外人にはキビシイかも、ということも確認済みだったので、さらにわくわく。


綺麗に整備された空港には、黒いジャケットに黒い帽子、お髭にクルクルもみあげ、メガネといういでたちの保守的なユダヤ人と地味なファッションで統一したその一家、出稼ぎ風のアジア人、ヤマカをつけてアメリカ英語で携帯にがなっているお金持ち風ビジネスマンなど多種多様な人達が集結。自動的にチケットを発券できる機械を見つけ、そこで勝手にチェックイン&発券。なんだ、これで普通にセキュリティゲートに行けばいいわけ?簡単じゃん!とセキュリティの列に並んだら、空港の人が飛んできて、発券したのか、どこに行くのか、パスポートを見せろ云々というので一通り見せる。なんか外国人がキオスクを使って自動発券をするのを予想してないみたいにあわてるので、逆にこっちが「??」。別にするなとも書いてないし・・・。


さて期待していたキビシイ尋問は荷物をX線検査する列に並んでいる間に、担当の人がわざわざこっちに来てやってくれる。
イスラエルにいた目的は」「友達の結婚式」
「その友達はここにいるか」「いやいない」
「関係は」「友人とは台湾で知り合って・・・」
「そうじゃなくてあなたたちの関係」「あ、夫婦です」
「何日ぐらいいたか」「1週間」


・・・以上!もっと仕事は何かとか、聞かれるのかと思った。Sちゃんも、尋問で色々聞かれるかもしれないけど、これはルールでしょうがないから気を悪くしないでね、もしかして訊かれるかもしれないから、とイスラエルの両親の連絡先とか全部情報をくれていたのに、なーんもきかれなかった。つまらんつまらん!!


でも私たちの前にいた東南アジア人の女性は、友達とバケーションにイスラエルに来た、というのにその友達は?と聞かれると「イナイ」とかいうので非常に怪しまれてがんがん質問されていた。確かに怪しかったけど・・・ただ、テロの対策をするためのセキュリティ手順についてはもっと手馴れているとおもったけれど、ボトルネックが出来ていたり、プロセスは関心しなくてちょっといらいらした。


ストリップサーチ云々は、荷物をX線で検査するような機材が昔はそろっていないからやっていたらしい。でもX線検査をしたあとも、旦那は「ではこちらへ」と荷物をあけられた。でもチェックしたのはなぜか彼のかばんに入っていた「地球の歩き方エジプト」で、ページをめくって一生懸命こすっていたらしい。なぜじゃー。


なかなか綺麗で充実している免税品コーナーで多少散財して、私たちのイスラエル滞在は終わったのでした。今の情勢を思うと、色々な人々や宗教の思いが根深く残るこの場所に、このタイミングで行き、少しでもどういうところなのかを見ることができてよかった。でもなによりも友達にあえたのが嬉しかった。


Ben Grion