愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

 楽しんでます


【小さいさん12週目】


このブログは小さいさんの子育て日記というより、自分の子に振り回される親のさまを記録しようと思ったりしているのですが(小さいさんの成長日記は別のところでやってます)、いやいやどうして毎日楽しくてあまり振り回されているという感覚がなくなってきました。とはいえ、最初の1ヶ月はココロも体もそれなりにあっぷあっぷしていて、毎日5分はうわーん、と泣いていた時期もありましたが、本当に人間の脳とは恐ろしいもので、そんなこともケロっと忘れ、「二人目もいいかも・・」「いやオーケストラができるくらい云々」などとなるわけなのだ。はじめの1ヶ月間、何もかも手探りでちょっとヘロヘロだった時など、「あと数ヶ月もしたら楽になるから」などと言われ、数ヶ月も待たないといかんのか!今すぐのソリューション、プリーズ!!などと思っていたのに、気がつくと本当に数ヶ月などあっという間。その時はしんどくても、時があっという間に解決することってこういうことなのか・・・なので、今出産育児で大変な人も、結局は時が解決することもあるから、適当に頑張れぐらいのアドバイスしかあげられないんでしょうな・・・。


最初の1ヶ月間で何が大変だったかというと、まずは体。出産直後の体の痛みを「トラックに轢かれたような」と表現する人もありますが、私の場合は首から下のセンシティブなところを全てぐっちゃぐちゃにされた感じ。と同時に自分が痛いのにどんだけビビりやねん、というのがよくわかりました・・。まずは出産直後、小さいさんがお出ましになったところが裂けたので医者にまるで裁縫のようにチクチクと縫われた。さらに「運子でる!」と騒いでいただけあって、にわか痔主の栄誉にもあずかった。そこに、悪露といって生理のヒドイのが1ヶ月ぐらい続くのです。病院では、患部を冷やすのに「アイスパック」をくれましたが、よくみたらパンパースを冷凍させたものでした(爆)高分子吸収体がいい感じにヒンヤリとする上に吸収性も抜群、ということなのですね。しかしこの三重苦は、ドロドロした痛みといった感じで、最初の1−2週間はそれこそおそるおそる生活しておりました。


そして授乳がとても大変だった。人間、子供を産んだらすぐにおっぱいがでて、あかちゃんもそれを本能で吸うもんだと勝手に思っていたのに、いやいやどうして。まずおっぱいが5日間ぐらい出なかった上に、小さいさんがおっぱいをうまく吸えず、人のおっぱいを見て号泣する始末。一度はあまり収拾不能に泣くので、仕方なく哺乳瓶を差し出すと、一瞬わーっと泣き、あ、哺乳瓶だすみません間違えました、といった感じでぴたっと泣き止んで哺乳瓶で飲みだした時には、悪気は無いとはわかっていても、こ、この赤ちゃんめ!と思ったものでした。しばらくすると、いやというほどおっぱいが出るようになったため、2時間おきの授乳トレーニングに加えて、搾乳するのもはじめは辛かった。搾乳機を使うと、機械につながれるわけなので身動きが取れなくなるし、なんとなく北海道の乳牛になったようで、とても諸行無常な気持ちになったものでした。そしてなにより数時間おきの搾乳と、吸うのが下手な小さいさんのせいで、もう乳首が痛いのなんのって!最初はそれこそペンチでひねってぐりぐりつねられたような痛さ。出産とその後の一連の痛みって、どMの人にはたまらんのではないだろうか、と思った次第。


でもそんなこんなの色々な大変なことも、日がたつにつれて慣れてくるのか何なのかどんどん楽になっていき、特に小さいさんがぶっとおしで夜寝てくれるようになってからは、余裕すぎる程に。あと数日で3ヶ月になろうとしている小さいさんは、人の顔を見てはニコニコと愛想よく笑い、オムツをかえるとなると自分からさっと足をあげ、さらには背中までぐいっとあげてオムツを敷きやすくしてくれるなど気遣いもできるようになり(違)、モノをつかんだり首をあげたりまあ色んなことができるようになり、そんな小さなステップをじーっと見るのは本当に飽きない。産休に入る前には、仕事をしていたい、なんて思ったのに、今となってはずっと主婦になってもいいわ!なんて思っている位です。