銭衝さんがフィンランドの静かな車両について書かれていて、そういえばロンドンでも見かけるけど気にしたことなかったなぁ、と電車に乗ったときに気にしてみました。
ロンドンには地下鉄の他にナショナルレイルという、JRっぽいような路線がいくつかあります。ロンドンからどの方角に向かうかによって、鉄道会社がいくつもあるんですが、週末出かけたときにそのうちの1つに乗ったら、ちょうど目の前に止まった車両のドアにこんなシールが貼ってありました
あれ、前は車両にもっとでかくペイントされたものもあったような気がするんですが、気のせいだったかな。他の路線だったかもしれません。一車両まるまるというより、車両の半分ぐらいがクワイエットゾーンに指定されています。
中にあるサインはこんな感じ。ちょっと見にくいかな・・見落とす人も多そう。
ほとんどのお客さまがクワイエットゾーンをサポートしています、ってこの同調圧力風な感じがちょっとイギリスっぽい?!笑
鉄道会社のウェブサイトに行くと、Quiet zoneでは携帯をマナーモードにして、とか、音楽の音を下げて、とか、電話は別のところで、など書いてありましたが、ここではどういう人のためにここがQuiet zoneなのかを書いてあっても、じゃあ何が禁止?なのかは書いてないですね。面白い。自分で考えろって感じでしょうか。別に車掌さんからのアナウンスもありません。
今回乗った路線のこのQuiet Zone、実は2017年に一度廃止するかどうか、お客さんの意見を募ったことがあったそうです
結構イギリスも日本ぽいところがあるので(?)、じゃあQuiet Zoneで子供が泣いたらそれはいけないのか、とか、重箱の隅風な議論も色々あったようで・・。実際のこの投票の結果がどうなったのかわかりませんが、今もこうやってQuiet Zoneがあるので、存続の方向で決まったんでしょう。
@SW_Help do you no longer respect the quiet zones? SWT always used to announce them and guards would ask noisy people to move and stop using phones. This never happens now. The guard even checked a ticket of someone who was loudly talking on their phone on quiet zone.
— David Gould (@dgzipit) October 1, 2018
こんなツイートもあったので(カスタマーサポートとのやりとりスレになってます)、以前は車掌からのアナウンスがあったり、うるさい人がいないか見回ったりもしてたみたい。へー気づかなかった・・。
で、この日乗ってみたQuiet Zoneですが、ミュージカル観劇帰りの子供達が歌を歌っていたり、普通におばちゃんが携帯でしゃべっていたり、と思えば多分何かスポーツの試合を見に行くっぽいワカモノ団体が乗って来てさらに歌いだしたりしていたので、特に全くQuietではありませんでした(笑)まあ、このゾーンが追加料金かかるという類の席ではなかったし、週末の午後だったしね。
Quiet Zoneが必ずしもQuietかどうかは、必ず保証されているものではなく、特に鉄道会社が取り締まるものでもないけれど、皆さん最大努力して下さい、って感じのようです。まあどうしても静かにして欲しい場合は静かにしてって言えばいいんでしょう。とはいえ、意外とイギリス人も言いたいことをそこで言わずに後でため込んで、電車から降りた後とか、オンラインで爆発してる人もいるので、「さすが欧米!」なんて感じではないですよ(苦笑)
通勤でこの路線は使わないのでわからないですけれど、私が使っている朝のチューブはどっちにしろみなさん携帯をにらんでいるか、混んでいるので遠い目をして立ってる人が多いので、張りつめた静けさは無いですけど、そこまで騒がしい気はしません。電話したりする人もたまにはいますが、特に地下鉄は地下鉄自体がものすごいうるさくて社内の人の声も聞こえづらい位なので、人が大声で話しても負けるかも(苦笑)地下鉄のほうは、一駅一駅も短いですし、そんなわけでquiet zone みたいなのはありません。
というわけで、以上がとりあえず身近な現状でした。